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新緑の京都 2009年5月9日

妙心寺塔頭大法院

みょうしんじたっちゅうだいほういん

京都府京都市右京区花園妙心寺町64

JR山陰本線花園駅下車徒歩5分

マピオン

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妙心寺塔頭大法院

昨秋に訪問したときには常緑樹ばかりの、質素な塔頭という印象があったが、実は初夏には参道にツツジやサツキが咲き誇る、色とりどりのにぎやかな塔頭だった。季節によって全く印象が異なるものだ。抹茶を頂く、「喫茶」のつもりで入ってみた大法院だったが、いい意味で裏切られた。

前回来た時に気に入ってしまった坪庭。緑がまぶしい。右画像の手前の器、手水鉢には水が張られ、射し込む陽の光を反射してきらきらととても涼しげだ。つり下げられている灯籠もよい。一日中眺めていても飽きない空間だ。

坪庭の先。昨秋に訪れたときには障子戸が閉じられていて、どんな堂宇なのか分からなかったが、おそらく書院か。あるいはお茶を供するような場なのかもしれない。割と新しめの堂宇かと思う。

この書院(?)の先にも露地庭園が続いている。

左は方丈前庭。露地の続きだ。昨秋は暖色の空間だったが、この季節は一面が緑一色。庭園じゅうが緑色の光であふれているみたいだ。

右は方丈西庭。最近、露地の見方を勉強中で、奥に見える小屋は外腰掛だと分かる。方丈西側から飛び石が続いている。

初夏だというのに、カエデが色づいていた。かえって彩りがよくなっている。

方丈の裏側の坪庭。陽が当たっているが、実はこっちのほうが北側だ。

昨秋に訪れた時は、戸が閉まっていて見られなかったような気がする。

さて、今回も抹茶を頂く。拝観料に抹茶料も含まれているので、何も言わずとも座っていれば出てくるのだ。昨秋に来た時には、砕いた栗を散らした羊羹だったが、初夏のこの季節は緑色の粉をまぶした餅。抹茶を持ってきた寺務員に訊くと、やはり季節を意識してお菓子を変えているのだとか。

お茶を出すお寺は割と多いが、お茶請けのお菓子が美味しいところはあまりない。しかし、この大法院は違う。季節によって変えていることからも、お菓子に対するこだわりがあることが分かる。

帰りもツツジの道を通って。

妙心寺境内にあった看板。なぜか犬がビニル袋を持ち、猫に講義している。ビニル袋を持った人間に対して犬が講義しているのなら分かるのだが…。

大通院という名の塔頭。非公開寺院だが、まっすぐのびる参道が潔癖な禅宗寺院という雰囲気が伝わり、素晴らしい。

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