錦市場・四条散策
四条大宮駅から西へと歩みを進める。午後はたっぷりと四条通り周辺を散策してみる。
四条西洞院バス停すぐの四条京町家。無料で開放している施設で、町家建築の造りや、その生活を学ぶことができる。
陽射しが強くてあらかた飛んでしまったが、左画像では、軒の上に鍾馗がいるのが確認できる。右はその内部。本当に横幅が狭い。湾曲している梁が面白い。
暑い日でぐったりしていたが、ここに入ってから涼しく感じた。冷房を入れているわけではなく、風通しが良い造りになっているということ。「油照り」と形容される京都の暑い夏を涼しく過ごす智慧として、町家建築では風がまっすぐ抜けるようにしている。
全てが一直線に配置されているため、途中ではちょっとした庭も。 手水鉢か。 |
厨房もある。火の用心の護符もある。
こちらはお風呂。天井には明かり取り用の窓が開いている。
奥にはこんな庭がしつらえてあった。 手水鉢、灯籠、井戸などを備えている。 |
一番奥には蔵。 ここ「四条京町家」は入場無料ではあるが、部屋を展示用などとしてレンタルし、運営資金を得ている。お店もあった。 |
さて、かねてより歩いてみたかった錦市場へ。すれ違うのが難しいほどたくさんの人が往来していた。右画像は「こんなもんじゃ」という豆腐屋さんの豆乳ソフトクリーム。見た目はソフトクリームだが、感触はシャーベットのよう。この店では他に豆乳ドーナツを売っているが、暑かったのであの揚げ油の匂いで胸焼けをおこしそうだったので今回はパス。
これは通りを隔てて向かいの麩のお店。看板や暖簾が面白い。
これはまぐろのカルパッチョ串とヅケ串。生のマグロが美味しかった。 |
寺町通りまで歩いて入った「夢吉」という和服屋。 一階と二階の階段の途中で掲げられていた絵が可愛かったので。 ほかに「くろちく」、「RAAK」、「永楽屋細辻伊兵衛商店」、「カランコロン京都」、「京のてんてん」などで手ぬぐいなどを観たり、買ったり。 |
四条でゆっくり過ごした後、京都駅へ。時間が余っていたので、久々に大階段を屋上まで登った。向こうには京都タワーが写りこんでいる。 しかし、左の画像を見て、これを駅だと分かる人はいないだろう。不思議な造りの駅だ。 東京駅との違いはこの開放感にあると思う。京都駅の内は、屋外とも屋内とも言えないような感じ。対して東京駅は狭くて圧迫感がある。 |
帰りの新幹線で、予約していた萩の家の「籠弁当」を。お昼と少し被ってしまっているが、美味しく食べられた。
こちらは下鴨茶寮の「湯葉ぷりん」。京都駅の伊勢丹で売られているが、もうこの一つしか残っていなかった。「黒豆きなこぷりん」も無かった。 プリンの上に湯葉が載っているというもの。プリンにも豆乳が使われているような感じ。
今回はのんびりと過ごした京都だった。 |