鴨川デルタ
豆大福で知られる「出町ふたば」。ここでおやつとして豆大福でも買って、つまみながら鴨川デルタを歩こうかと思っていたが、やはり人気の店らしく、行列ができていた。自分たちの手前の方で「こちらのお客様で豆大福は終わりです」と宣告されてしまい、あきらめることにした。現在16:30過ぎ。ということは、午後の早い時間にくればまず手に入る、ということか。 |
気を取り直して鴨川のデルタへ行ってみることに。 ここは出町柳と呼ばれ、賀茂川と高野川が合流し鴨川となる部分。川の中央には中州ができており、右画像のように飛び石で渡ることができる。
ちなみにここで映画「パッチギ!」のロケが行われている。
飛び石の中には、右の写真のように千鳥の形をしたものも。亀の形もあった。
雲行きは怪しいが、夕涼みに来ている人でたくさん。 夏の風物詩なんだろう。 流れは結構速い。 |
中州。左が高野川、右が賀茂川。みんな思い思いに過ごしている。すいかを食べている人、犬を連れている人、はしゃぐ子どもたち、本を読んだり、ギターを弾いたりしている人…。 のどかだ。
てくてくと歩いていってようやく賀茂御祖神社(かものみおやじんじゃ)、通常下鴨神社に到着。雲行きが怪しいとはいえ、夏の5時でこの暗さは尋常ではない。
下鴨神社の境内は「糺の森」(ただすのもり)と呼ばれ、原生林だという。うっそうとした森になっており、東京ドームの三倍の広さらしい。ただ、かつては現在よりも広大であり、応仁の乱の戦火などにより、時代を経るごとにこれでも面積が減少したという。 なお、「糺の森」の名の由来は諸説あるものの定かでないらしい。 原生林ではあるものの、手つかずというわけではない。 |
さて、終了まであと30分という時間で、なんとか古本まつり会場に到着した。関西近辺から集まった20数の店が建ち並んでいる。 古本を買うために京都に来たわけではないので、雰囲気を楽しむ程度。買ったとしても持ち帰るのが大変だし、何より終了まで時間がないのでさっと見るしかない。 |
古本まつり会場に着いた頃から、雨が降り出した。本を見ているどころではない。この後、買い物や鴨川川床、壬生寺の万灯会を予定していたが、この雨では中止だろうから予定を変更する。
お昼をと考えていたシェ・キクスイがお盆休みだったので、今夜の食事を取ろうと思っていた三中西という鮨屋に連絡して営業を確認しようとしたが、電話に出てくれなかった。おそらくここもお盆休みを取っているのだろう。食事も他の店にするほかないようだ。
ここは下川神社の水盤舎。出ている水はわき水で、びっくりするほど冷たかった。飲まなかったが、今日のような真夏日には最高だと思う。
ここまで来たからには、ということで雨をよけながら下鴨神社にも立ち寄った。ここには初めて来る。ただ、神社建築というのは、なぜか私の目にはすべて同じように見えてしまう。関心が無いと分からないものなのだろう。
舞台とおぼしき殿宇。驚いたのは、この殿宇の下を川が流れていること。
拝殿。まだ営業(?)中らしいので奥に入ってみる。
なかなか雰囲気が良い。
結構降ってきたが、日中は暑かったので雨が気持ち良い。
夕食は柳馬場錦亭というお店でおばんざい定食を採ることにした。地下鉄で四条まで行ったあと、雨をよけるため烏丸駅と河原町駅を結ぶ阪急地下道をひたすら東進する。急な雨の場合に便利な地下通路だが、タイル張りで古くさく、どこか旧共産圏の核シェルターを兼ねた地下道のような印象がある…。
いくぶん迷いながらも柳馬場錦亭に到着。 目立たないところにありましたが、なんとか発見できた。非常に狭いお店だが、年齢不詳の女主人がひとりで切り盛りしている。既に3人ほどのお客さんが居て、女主人と話をしながら酒を飲んでいた。
夜のおばんざい定食を注文すると、「できるまで15分くらいもらえる? それまでオセロでもしたら? ただしケンカしちゃだめだよ」と勧められ、何故かオセロをすることになりました。
オセロが終わったところで出てきたのがこの定食。甘エビ、鰹のたたき、サワラの塩焼き、獅子唐のおひたし、煮物と、おばんざいが並んでいます。実はこの後、女主人曰く「イカの塩辛もどき」が加わりました。おいしくて量もたくさん。満足でした。 |
一度京都駅に戻ってコインロッカーに預けたものを回収、途中で酒や水、アイスなどをコンビニで買って宿へ。
予定していた鴨川の川床の串揚げ、壬生寺の万灯会は雨で無理になったが、既にへとへとなのでちょうどいい。明日は雨は上がり、晴れるそうだ。