無鄰菴
さて、次は琵琶湖疎水ほとりの庭園、無鄰菴。
この辺りまでくると人力車が右往左往するようになる。無鄰菴の外壁と泊まっていた人力車が画になる。 |
無鄰菴は山県有朋の別荘だったところで、現在は京都市が所有・管理している。
入ってすぐの庭園。これだけだと他の庭園となんら変わらないが…。 |
中は広大な池泉回遊式庭園が広がっている。 山県有朋の旧別荘で琵琶湖疎水を引き入れて、東山を借景としている。庭園の設計・監督は山県、作庭は並河靖之七宝記念館と同じ七代目小川治兵衛による。 引き水が芝生を横切っている。 山県は、京都の庭は枯山水ばかりで地味でいかんと、華やかな池泉回遊式庭園を造ったということらしい。 |
母屋。中からの眺めもまた格別。たくさんの人が涼みをかねて訪れていた。そのシルエットが綺麗なので撮ってみた。
なお、無鄰菴の名は隣家のない閑静な場所だったことに由来するとか。
母屋の中には坪庭も。陽が差し込んでいてなかなか神々しかった。 |
魅力的なパーツがそこかしこに点在している。
母屋の中にいてもはじまらないので庭園をちょっと散策。 |
たくさんの木々が生み出す日陰と遣り水の流れる音が身にも耳にも涼しい。 |
茶室まである。 |
庭園の一番奥までやってきた。きっと秋も楽しめるのだろう。無鄰菴はこれまでも存在を知っていたが、訪問したのは今回が初めて。紅葉の時期にまた来てみたいものだ。 |
なお、母屋と茶室は予約してレンタルできるそうだ。
この他、庭園内にはレンガ造りの洋館がある。明治31年に建てられ2階で日露戦争開戦を決定したという。