廬山寺
お腹がいっぱいになったところで、すぐ近くの廬山寺に向かう。
廬山寺は京都御所のすぐ側の天台寺院で、紫式部ゆかりの寺。これまでに一度訪れているが、7〜8月は庭にキキョウが咲くというので、今回訪問してみることにした。
山門をくぐって真正面にあるのは、右画像の大師堂。天台宗で大師堂といえば、元三大師。かつて特別公開で内部を拝観したことがある。普段は非公開だ。
源氏庭と呼ばれる、本堂前の庭園。 名の由来は、この地が紫式部の邸宅跡であることに拠る。もともと廬山寺は出雲路(賀茂川の西岸、鞍馬口通を挟む南北)にあったが、安土・桃山時代にこの地に移ったという。 苔の部分にキキョウが植えられているという珍しい庭園。禅寺では決して見られないものだ。 |
白砂の海に、いくつかの苔の島が浮いている感じ。キキョウは咲いているのだが、花が小さいので写真ではわかりにくくなってしまった。
本尊は阿弥陀如来で、脇侍に観音菩薩と勢至菩薩。本尊の間の襖には、羅漢群像が描かれていた。
奥の二枚。左襖の奥(雲の中)には小さな人がたたずんでいる。右の襖の中心には、どう見ても達磨が。それになぜか猿が何かを捧げているポーズをとっている。
手前の二枚。八仙図からインスパイアされたかのように、羅漢の一人が鉢から龍を出している。これらの羅漢は、中国において道教の神仙思想の影響を受けたもののようだ。この辺りは禅宗っぽいのだが…。