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新緑の京都 2009年5月9日

重森三玲庭園美術館

しげもりみれいていえんびじゅつかん

京都府京都市左京区吉田上大路町

京都市営バス京大正門前バス停下車徒歩5分

マピオン

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重森三玲庭園美術館

案内もなく、幾分迷ったが予約していた11時前には到着。

長屋門。門の先には玄関があるが、ここからは入れない。庭園への勝手口はまだ閉ざされており、時間になるまで入れないようだ。しばし待機。その間、予約していた拝観客が次々と訪れ、全部で15人ほどになった。

吉田神社の南西にあり、重森三玲の旧宅の一部を庭園美術館として公開している。2006年から公開を開始しており、美術館としての歴史は浅い。ただし要予約。今はお盆中だが、受け付けているのがありがたい。

なぜかシュロが植えられていた。このアングルで撮ると京都とは思えない。

さて、ようやく勝手口が開いた。ここから入っていく。書院、庭園、茶室の見学で1000円、茶室ぬきで600円だが、無論すべて観ることに。他の見学客も同じだった。

重森三玲は昭和まで活躍した美術家で、主に作庭で知られている。東福寺の方丈や塔頭の庭園も手がけ、和モダンとよばれる斬新な作品を数多く残している。 特に庭園見学の入門におすすめの作庭家だ。

早速庭園の一部が見えた。石を苔地に柱のように立たせるのは重森ならではの手法。手前の松は島のような苔地に生えており、砂を海と見立てるならば、それはさながら島のようになっている。

いざ重森ワールドへ。

まずは書院で説明を聞く。庭園を障子戸で切り取るのもなかなか。中央には座禅石のような平らな石が寝ているが、蓬莱島に見立てているらしい。

ちなみに書院は江戸期に建てられたもので、吉田神社の旧社家鈴鹿家の所有だった。

書院からの眺め。

つくづく思うのは、日本の美学というのは、世界・宇宙を小さな空間へと詰め込むことだということ。盆栽にしてもそうだし、その美学は現代のオタク文化にも受け継がれている。

東福寺の塔頭天得印でもみられたような様式。リズミカルでアグレッシブだ。

白砂と苔、そして縁石がそれぞれ曲線となっているのが、重森作の庭園の大きな特徴だ。流線を描くことによって、水、雲、風という定まったかたちを持たず移ろいゆくものを表しているのだと思う。

書院前庭の隅。

書院の違い棚の上の天袋。取っ手が桃になっている。

書院の裏には坪庭と言うべき空間があったが、説明は一切無かった。

そしてこれが茶室。「好刻庵」という名がついている。なお、庭園と茶室は重森の設計によるもの。

茶室からの庭園の眺め。ここの苔地も曲線としている。右画像は茶室前の手水鉢。これは茶室とセットにして作られる。形式的なものだ。

そしてこれが茶室の内部。襖絵も重森作。斬新なふすま絵になっている。数寄度100%という感じ。

銀箔が張られているのだが、左と右とではちょっと趣が違う。右はのっぺりとしているが、左の銀箔は一度くしゃくしゃとしたものをのばして張ったもので、 光が乱反射するためにリッチに輝くようだ。

他に見所としては、襖の取っ手がある。自身の名の「三玲」の二字をかたどっている。

茶室の外からの撮影は許可しているが、内部からの撮影は禁止された。

茶室の障子戸の下の部分を観て欲しい。このデザインは重森に典型的なもので、庭園を囲む垣などによく使われるものだ。東福寺の塔頭龍吟庵にもこの手法が使われている。

茶室と書院の間にはまたまた坪庭空間があった。欄干の下のデザインは茶室の障子戸の下の部分と同じ。曲線的な窓は数寄度100%で粋だなと感じる。

筒型の手水鉢がそびえたっているほか、少しの石と、幾何学的な敷石が配置されている。重森の特徴は規則的な幾何学的図形をランダムに配置するところにある。ここは苔地はなく砂庭となっている。

さて、一通り案内が終わったところでお昼の時間となった。懐石料理屋がランチ限定でとてもいいお弁当を出している、というので行ってみた。その店の名は「花ぎょりん」。昨日の「シェ・キクスイ」や「山中西」の例があるので一応電話してみると「おかけになった電話番号は使われておりません」との返答…。バスで一本で済み都合がいのでとりあえず行ってはみたが、別のお店に変わっていて…。

仕方がないので、別の店へ。

祗園近くのかね正というウナギ料理屋。気をつけないと見逃してしまうところにある。左画像のようにずいぶん細い露地をずんずん進んだところに、やっとお店がある。ちなみに営業していることを確認している。

おしながきはたったこれだけ。ここで食べるべきは「きん糸丼」。

焼き方はこのおじさん一人だけ。他にはスタッフが二人。

これが「きん糸丼」! まず、ご飯にうなぎのタレと白ごまを混ぜ、きざんだウナギを乗せる・そして錦糸卵をこれでもかと丼に載せて完成。

関西のウナギ、初めて食べたが、皮がパリパリ言うのだ。関東風の蒸してから焼くウナギしか食べたことのない私にはかなり新鮮だったし、香ばしくて美味しかった。 関西風ウナギ、はまるかも。

食べ終わると、ちょうど昼の部閉店の時間。14時。夜の部もあるのですが、お昼と同じ値段のようです。一番高くても「うな重」の2000円ですから、安いというほかない。

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