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北陸の庭園めぐり 2009年9月25〜28日

伏見寺

ふしみじ

石川県金沢市寺町5-5-28

金沢駅東口から北鉄バス「広小路」バス停下車徒歩4分

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伏見寺

妙立寺から広小路交差点の南側、寺町の中心へと向かう。

伏見寺は寺町の一寺を為すが、割とこぢんまりした寺院。寺町には約70もの寺院が連なるが、拝観を受け付けているのは、さきほどの妙立寺、人骨地蔵菩薩を有する大円寺、そして伏見寺の三寺くらいしかない。

ちなみに本堂二階に五百羅漢像を有する桂岩寺もあるが、積極的に拝観を受け付けているかは不明。2002年の10月に訪問した時は誰もいなかったが、本堂が開いていたので勝手に拝観した。その時のレポートはこちら

伏見寺の玄関。玄関の向かって左は四天王最強の男、多聞天(毘沙門天)、右は持国天。多聞天は北方、持国天は東方の守護をつとめるが、意味はあるのだろうか。ここ伏見寺は金沢城の南南西にあり、特に関係はなさそう。逆に伏見寺の南西の方向に何かあるのかと思ったが、別に何もなかった。

手前の白っぽい像は芋掘籐五郎の木像。ここ伏見寺には籐五郎夫妻の墓がある。

奥に本尊を祀る須弥壇が見える。

「下品中生の印」を結ぶ阿弥陀如来像。これが伏見寺の本尊。阿弥陀如来には全部で9バージョンあり、人の往生の仕方の「クラス」の総数9に応じている。大きく、上品・中品・下品の三つがあり、またそれぞれに上生・中生・下生の別があるため、全部で9つあることになる。上の「クラス」だと、すんなりと往生するが、下だと時間がかかることになっている。一番下の下品下生は、最悪の人の往生の仕方であり、12大劫という途方もない時間をかけなければ極楽往生できないという。

つまり、伏見寺の本尊の阿弥陀如来は下から二番目の「クラス」にあたるということになる。

わざわざ低いクラスの往生に対応する阿弥陀如来が本尊とされているのは、おそらく庶民向けということになるのだろう。民衆を救う身近な如来ということで尊崇を受けたのかもしれない。

ところで伏見寺は真言宗の寺院だ。本尊が阿弥陀如来というのは珍しい。

これらは十二神将。本尊の阿弥陀如来を囲むように配置されていたが、本来ならば薬師如来の眷属のはず。

真言宗というのなら、阿弥陀如来より薬師如来を本尊とするのが一般的だ。住職に伺ったところ、おそらくそれぞれ別々のところに安置されていたのだろうが、何らかの理由で薬師如来が失われ、一緒くたになったのだろう、とのことだった。ただし、瑠璃光殿はある、とのこと。薬師如来の本名は薬師瑠璃光如来というので、瑠璃光殿には確かに薬師如来が安置されていたのだと思う。

他に二童子を脇侍とした不動明王像があった。後ろの火炎はかなりの3Dになっていた。護摩壇があり、かなりすすけていた。

また、絶対秘仏とされる歓喜天を安置するとい厨子などがあった。

本堂の梁にはなぜか天狗の面が架かっていた。カラス天狗とクラマ天狗のものが対になっている。住職に伺ってみると、金比羅権現だという。

さて、そろそろおなかがすいたので、近江町市場に行って昼食としよう。

近江町市場は武蔵ヶ辻に位置し、鮮魚を中心とした食品、雑貨を扱う市場だ。アーケードとなっており、雨天でも気軽に買い物ができるようになっている。左の写真は、代表的な鮮魚売り場。市場の名は近江商人が作ったことに由来するという。

既に名前は忘れてしまったが、寿司屋に入った。自分は基本の海鮮丼(手前)、奥さんはぶり丼(奥)を注文した。みそ汁はあら汁になっている。むろん美味しかった。

次は、近江町市場からほど近い長町へと繰り出してみる。ここは武家屋敷などが連なっている地区だ。

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