安定宮
安定宮に到着。大教会からすぐ。十二代皇帝のカイディン帝とバオダイ帝が即位前に暮らしていた洋式の宮殿である。広大な庭があるが,洋式にベトナム式が少しまじっているように感じた。
二つの方形の池が存在する。
中心殿宇の安定宮。完全に洋式である。
こちらが表側。
ただ,洋式と言いながら漢字がある。
四阿もあった。立派な門もある。
植木がキリンや狛になっていた。洋式とベトナム式,というより中華式がまじりあっている。
内部は豪華絢爛との話を聞いていたが,入ることはできなかった。チュンさんによると,中の物は他の所へと移してしまったとのこと。後日ニャットさんに「アンディン(=安定宮Cung An định)はどうでしたか?」と訊かれたので,中に入れなかったことを告げると,「内部の壁には,直接絵が描かれているんですよ」と教えてくれた。
チュンさんいわく,遺跡関係は公務員が管理していて,気まぐれで開けたり閉めたりするとか。たまったもんじゃないなぁ…。
さて,行程表では次はゴックソン庭園屋敷であるが,ここも割愛した。最後のゴイ・タントアン橋へと向かってもらう。この時点で14:15であり,ゴイ・タントアン橋まで片道30分と踏んでいる。8時出発で8時間チャーターなので,16時がタイムリミットとなるので,ゴイ・タントアン橋からフエ市街に帰ってきたら,だいたい16時になると予想した。
【注】
上記のゴックソン庭園屋敷は,2017年の今も未訪問である。
移動中,ビッグシーというスーパーを発見。おそらく,フエで一番大きいスーパーだと思う。ちなみにニャットさんから,ホテルの近くにもスーパーがあると訊いている。ホテルで自転車を借りることができるので,自力で行くこともできたが旅行中は終に利用することはなかった。
フエ郊外へと出る。途中で建設中の集合住宅を見た。ベトナムに地震はあるかどうかを訊いてみたところ,無いという。最近の話ではなく,過去にさかのぼっても無いとのこと。まぁ,あの建築ならば地震が来たらひとたまりもないだろう。チュンさんも地震が無いから煉瓦を積んで家を建てることができる,と言っていた。ベトナムには地震,火山がないが,その代わりに毎年台風が来るし,毎年洪水になるらしい。洪水は既に風物詩となっていて,三日間ぐらい水が退かないとか。そうなるとベトナム人は仕事に行かなくて済むので喜ぶとか。すごいなぁ…。まぁ,彼らからすれば日常的に地震が起こる日本に平気で住んでいる日本人がすごいと思うのだろうけど。