アナ・マンダラ・フエ・リゾート
21:30,ホテルに到着。暗くてよく分からなくなっているが,ドアがなく吹きさらしの開放的なロビー。ニャットさんがフロントでチェックインを済ませてくれるので,パスポートを預けた。その間にウェルカムドリンクを頂く。おそらくパイナップルのジュース。濃厚で冷え冷えのジュースは,ほてった体にはとても心地よかった。それと冷えたおしぼりが嬉しかった。レモングラスの香りが気持ちいい。
この先にはビーチがある。朝になったら行ってみよう。
チェックインが終わり,ここでニャットさんとお別れ。あさって17時にホテルに迎えに来るとのことで去っていった。…あれ? フバイ空港を18:20に飛び立つ便に乗るというのに,空港まで1時間かかるホテルに17時に迎えに来るってどういうことだろう。ちょっとぎりぎり過ぎじゃないか? あとで電話して確認してみよう。
女性スタッフに案内され,部屋へと入った。ウェルカムフルーツとスイーツ,ティーパックやコーヒーは無料サービスであることをつげ,彼女は去っていった。
部屋はコロニアル風。ベッドが部屋の中央にあり,その背中側にデスクがあるという摩訶不思議なつくり。
2年前はフエ市街のホテル,インペリアルに泊まった。王宮へのアクセスはいいし,部屋も申し分なかったが,今回は趣向を変えて郊外のリゾートホテルとした。
バスルームも広く,バスタブとシャワールームが別なのが嬉しい。
ベトナムではおなじみの水,LaVie。値段も手頃で安いので,ベトナムではこれをよく利用する。早速国内線でガメた水と,これらの水を冷蔵庫に入れて冷やす。ただ,この冷蔵庫,全然冷えてない。温度設定つまみも見えない。困った…。
ワインやカップ麺もあったが,前回ミニバーのスプライトが一本4ドルもしたことを思い出すと結構な金を取られそうなので手を付けない。
【注】
こういう外に出ているワイン・菓子・カップ麺などは,だいたい無料サービス。カップ麺にはbanh da cuaとあり,蟹のダシを使った平打ち麺のこと。食っておけば良かったと,今では思う。
ドアノブには,ベトナムでよく見かけるノンがかけられている。いい感じ。女性しか使わないと聞く。
ホテルの案内にこのホテルのマップが。
風呂から上がり,荷物を解いて今日の出来事をメモ。
ホテルの案内を読んでいると,無線LANのサービスが提供されていることが分かった。そう言えばまだWebアクセス環境が解決されていない。そこでフライトモードを解除し,ホテルの無線LANに繋げ,まずは海外パケットし放題について調べることに。
海外に行くと,自動で現地の適当なキャリアに繋げてしまうので手動で現地の海外パケットし放題対象のキャリアへと繋げなくてはならないらしい。空港や街中では接続先にパケットし放題のキャリアであるVinaphoneが出て来なかったのだ。落ち着いて操作してみたところ,Vinaphoneが検索され,繋げることができた。しかし自動で別のキャリアへと勝手に接続されたらたまったものではないので,softbankが提供しているアプリをダウンロードし,適宜そのアプリでパケットし放題のキャリアに接続されているかどうかをチェックすることにした。
ドイツに旅行に行って76万円も請求されたという話をネットで見つけたので恐ろしくなった。1万円は高かったが,勉強代と思おう。仕方ない…。なお,海外パケットし放題は申し込まなくても勝手に適用されているらしい。一日どんなに使っても2,980円止まりだが,一日でそれだけ使ってしまうのもきつい。気をつけなければならないのは,現地の日付ではなく日本の日付で課金されるため,ベトナム滞在最後の日は22時前でネットアクセスを遮断しないと損をする(2時間の時差があるため)。
とりあえず,ホテルにいる間はホテルの無線LANに接続しておこうと思う。メモをしたり,海外パケットし放題について調べていたら日付が変わってしまった。ともかくベトナムでiPhoneを思い切り,スマホとしてのアドバンテージを最大限に活用できるので嬉しい。明日はメインの日でありGPSログを記録したいので,今日中に解決できてよかった。海外で使えないんじゃ,iPhoneの意味がない。
明日はこのiPhoneを持ってGPSの記録を取り,さらに写真も撮る。一応デジタルカメラも持ってきているが,ズームやフラッシュが必要な場合だけ使うことにする。なぜiPhoneをメインに撮影するかというと,画像に緯度経度情報が含まれるからだ。しかも画素数でいえばデジタルカメラよりも大きいし,画質も良い。地図,GPS記録,撮影,ネット全てをiPhoneでまかなうため,電池切れが大きな敵となる。そこで今回はiPhoneを二回フル充電できる性能の予備バッテリーを購入し,その対策としている。
ベトナムではホテルによってプラグ形状が違う。2年前に訪問した際には,3つのホテル全てでマルチプラグを採用しており,そのまま日本で使われている形状で差せたが,念のためプラグ変換器を購入し持ってきている。ただ,今回のホテルもそのまま差せるようになっていた。iPhoneの充電を開始しておく。
【注】
これまで宿泊したベトナムのホテルすべてで,日本のプラグがそのまま刺せた。念のため変換プラグを携帯してはいるが,ベトナムでそれが活躍したことはない。
そうこうしているうちに日付が変わってしまった。明日は炎天下のフエをいろいろと巡るので,早く寝ないと。
7/6,二日目。
5時半に目が覚めた。奥さんはまだ寝ている。せっかくビーチリゾートに来ているので,ちょっと外に出てみることにする。
我々が泊まっている棟。
昨夜は暗くてよく分からなかったが,なかなか抜けの良い感じのホテルだった。ロビーは外と屋内の区別がなく,吹きさらしになっているが,豪雨の時はどうするのだろう? 自転車が並んでいる。借りられるんだろうな。
ロビーの奥。水場の回りにウッドデッキが張り巡らされており,椅子が置いてある。朝焼けが眩しい。
早朝だからか,スイレンが咲いていた。
プールもある。
開店前のブティック。
ビーチに出てみる。完全にリゾートな雰囲気。
トゥアン・アン・ビーチと呼ばれている。まだ6時前だというのに地元の人が泳いでいた。ベトナム人の朝は本当に早い。おそらく暑い時間を避けているのだろう。
おばあさんが何かを拾っていた。
砂はとても細かく,すぐに足が埋まってしまう。部屋にはスリッパの代わりにビーチサンダルが置かれていたので,それを履いてきた。
朝食を取るレストラン,Lagoon。
階段の手すり部分には陶器がはめ込まれている。グエン朝王宮や帝廟にもこのような意匠が見られるが,それにあやかったのだろう。
部屋のベランダにはポーチが。この時間で既に暑い。
ベトナムの番組を観てみる。音楽番組らしいがよく分からん。
今日はガイド・ドライバーと8時にロビーで待ち合わせることになっている。そのため7時に朝食をとりにレストランへ行く。なお,朝食は6:30から開始されている。
見事に誰もいなかった…。昨夜は遅いチェックインだったので他の利用客と会わなかったのだろうと思っていたが,我々以外に利用客がいるのか怪しい。
【注】
おそらくビーチリゾートには,街へと出てせかせか動く客は宿泊しない。他の客はもっと遅く起きるのだろう。
客よりスタッフの数が多いが,気にせず好きな物を取る。ありきたりなブッフェメニューもあるが,ベトナム伝統の料理もある。フエ名物のブンボーフエ。ベトナム料理には珍しく辛いスープの米麺料理。ブンとは細い米麺のこと,ボーとは牛肉。ということで,ブンボーフエでフエ風牛肉入り米麺の意味になる。ただ,辛いとは言っても日本人が食べられないほどではない。スープのダシがうまくてやみつきになる。二杯も食べてしまった。