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越南順化巡覧 2012年7月5~8日

タンソンニャット空港周辺,帰路

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タンソンニャット空港周辺,帰路

空港近くにやたらと派手な電飾のあるビルがある。パークソンというインドネシア系のデパートだ。この最上階にフードコートやスーパーがあるというので,そこで夕食を済ませ,おみやげを買い込む。

既に暗くなっていたため,幾分迷ったが,この道路を渡れば行ける,ということころまで来た。だが,その道が横断歩道なしの上激混みで…。途中「島」があったので,そこまでは行けたのだが,それより先になかなか進めない。目の前でバイクがタクシーに追突されるという立派な事故まで目撃してしまった。横転したバイクの人は自分で起きあがれたが,タクシーの運ちゃんが降りてこないのには絶句した。口論になっていたが,後続の車がプープーとうるさい。ここでは決着が付かないと判断したのか,タクシーは行ってしまった。

奥さんがすっかりおびえてしまったので,すぐの距離だが空港へ戻る時にはタクシーを使おう。

パークソンの入り口には警備員が立っていてものものしい。1Fは資生堂などの化粧品売り場。エスカレーターを乗り継いで最上階へ。

最上階はフードコート。KFCやロッテリアなどの日本でも知られたチェーン店以外にもベトナムのチェーン店などが立ち並ぶ。

highland coffeeはベトナムのコーヒー店だ。奥さんは初日ホーチミンで入ったラップ&ロールで注文した。私はグローバルな味を食べたかったのでロッテリアでチーズバーガーのセットを頼んでしまった。

注文すると商品の代わりにこのような立て札を渡される。適当な席に陣取っていると,店員が立て札を探して商品を持ってくるシステム。

奥さんが頼んだバインセオ。ライスペーパーにもやしやエビなどを挟んで焼いたもの。お好み焼きのようなものだ。生野菜が盛りだくさんだが,かまわずばりばりいっていた。

私はこちら。味は全く変わらない。ただし,これで200円くらい。安すぎる。しかし日本とベトナムの物価差は5倍も違うので,きっとベトナムの人にとってはぜいたくな食事なのだろう。土曜の夜とあってか,フードコートは人であふれていたが,身なりもいいし,結構な金持ち連中なのかもしれない。これもドイモイが生んだ経済格差によるものなのか。そういえば,チュンさんはiPhoneユーザで,しかもiPadも持っているとのこと。日本語ができるということが,どれだけ収入に影響を及ぼすのかが分かる。着ているものも他のベトナム人とはちょっと違う雰囲気がした。

KFCではご飯とチキンのプレートというローカルメニューがあった。どうせならこっちを注文すべきだったかと後悔。

ピンク色の制服に身を包んだ女性たちは,席が空くとテーブルの上を拭き,椅子を整えるという仕事をする。ただ,席が空かないうちはダベっている。

ベトナム人カップル。結構なイケメンとギャルで見とれてしまった。

21時を過ぎたので同じ階にあるスーパーで買い物。ベトナムで一番有名なtrung nguyenというブランドのコーヒーを同僚たちに。ベトナムは世界第二位のコーヒーの生産量を誇る。あとはバラマキ用にコーヒーキャンディを。個別包装なので都合がいい。ただ,ベトナム製だと信じて買ったはいいが,実はインドネシア製だったのは衝撃だったが…。

あとは自分用。街なかで見かける派手なバイク用マスク,前回のベトナム滞在中にテレビCMで見たomachiというインスタントラーメン,見た目はコアラのマーチのパクり的商品だが,お菓子の形状はパックンチョというhello panda。meijiが海外向けに製造しているものだが,ロッテと森永を同時にパクるという荒技をやってのけている。そして機内で食べるためのおやつとしてo-creamとharibo。o-creamはオレオのパクり的商品。ベトナム製だけあって安い。

パークソンの営業は22時までだが,21:40頃にスーパーのレジに向かおうとしていたら戸締まりをしようとしていたところだった。焦ってレジで精算。クレジットカードを見せたら露骨にイヤがられた。現金は無いのかと訊かれたが,無いからカードで頼むとお願いしたら黙って精算してくれた。奥さんのほうはまだいくらかのドンがあったので現金で精算できた。

パークソンを出ると都合よく目の前にマイリンタクシーがあったので乗り込む。初乗りで空港に到着できたが,メーターに表示されている11,000ドンを渡したが,足りないと言われ,10,000ドン余計に取られた。疲れていたので大人しく渡したが,空港に立ち寄るタクシーは特別料金として10,000ドン多く取るのかもしれない…。どういうことだろうか。帰国後調べてみたら空港乗り入れ料らしい。

空港内に入る。チケットを持たない人間は入場禁止なので,一気に静かになった。客引きもいないのでほっとする。さて,22時を過ぎたところだ。チェックインを済ませよう。ベトナム航空のカウンターは多くの日本人が並んでいた。関西空港行きの便も同じような時間に出るので,混み合うのかもしれない。回りから日本語しか聞こえないので,もう日本に帰ったような錯覚を覚える。

この時点で開封前の水が一本余っていた。チェックイン時に預け荷物に入れなくてはならないが,日本に持って行く必要もないし,帰りの荷物がそれだけ重くなるので,空港内のベンチに置いてきた。

チェックインを済ませ,セキュリティチェックと出国手続き。これで四回目だが,寡黙な緑色の制服を着た公安警察には毎度びびってしまう。無愛想にパスポートを返却された。

後は搭乗開始23:35まで1時間ほど待つ。奥さんが数万ドン残っているので,水でも買おうかと売店に行ったが,なんと500mlの水が2ドルとか言っている。高過ぎだろ…。金が足りず,一本しか買えなかった。二人で一本の水を飲む。


ベンチに座って時間を潰す。目の前の売店にはiPhoと書かれたTシャツが。iPhoneをもじっている。アオザイの職員が閑そうに働いていたが,23時過ぎになると閉店のようで閉める体勢に入っていた。

客の呼び出しが日本語で放送されていた。ベトナム語なまりではあるが,かなり上手い。すごいな。

搭乗ゲート付近に移動。回りは見事に日本人だけ。程なくして搭乗開始となり,バスに乗ってタラップへ。座席は真ん中になってしまい,窓の外を眺めるどころではない。ホーチミン行きの便と同じく冷房が効きすぎ。毛布で体を包んで眠る。

朝5時頃目が覚めた。CAたちがせわしなく朝食を運んでいた。和食と洋食で悩んだが,さっぱりとしたものを食べたかったので和食を選んだ。ただ,ちょっと残念な内容だった。だったら洋食の方が良かったかな…。

冷房は効き過ぎていたが,トイレに行く必要はなかった。8:00ちょうど着陸。15分ほど巻いた。なお,機内のアナウンスによると,東京の気温は19℃。ベトナムとの気温差に驚く。

荷物を受け取り,入国手続きを経てJR。荷物が重く,疲れもあることから,千葉駅からは確実に座れるグリーン車に乗車。また,最寄りの駅からはタクシーに乗って帰宅した。なお,2万ドン程度(80円ぐらい)しか余らなかったため,両替はしなかった。

その後昼ご飯を食べたら急激に眠くなり,夕方まで昼寝してしまった。思っている以上に疲れていたらしい。この日は寝て過ぎてしまった。0:05にホーチミンを出てからずっと寝ていたはずだが,エコノミーだと寝ても疲れは取れないんだろうか。

2年前には帰国後一週間は下痢に悩まされたが,今回はそのようなことはなかった。今回は生野菜を食べたりしたはずだが…。

今回も暑かったが,覚悟していたほどではないし,正直日本の夏とそんなに変わらないと思う。フエの場合,昼間は湿度が低いため,ジトジトとした感じはない。帝廟を中心に回った日は非常に良く晴れていて陽の光が眩しく,じりじりと照りつけて難儀したが,王宮を見学した日は曇りで陽に悩まされることは無かった。ただ,それでも暑かったが。

今回はフエでかなりの物件を観た。見逃してしまったり,中に入れなかったりした物件もあり,再訪する必要を感じた。ただ,次にベトナムに行くことがあれば,ハノイから日帰りで行ける陸のハロン湾と言われるタムコックや,最古の都であったホアルーの遺跡などを観たり,やはりホイアン郊外のヒンズー教の遺跡であるミーソン聖域,ベトナムの避暑地であるダラットなどに行ってみたいと思う。

ただ,今回で連続2度目のベトナムになってしまったので,次の海外旅行はさすがに他の地域にしたい。タイのアユタヤやスコータイなどの遺跡や,やはりアンコールワットにも行ってみたい。これらのアジア諸地域は手軽に短期間で行けるので都合がよい。もっと手軽なところでいうと,台湾やマカオも捨てがたいと思う。

世の中には自分が知らないこと,経験したことのないことがまだまだあることを学んでこれたと思った。観光そのものも勿論面白かったが,それ以外に感じた空気,におい,地元の人の生活・表情・人格,ふれあいなど,貴重な体験をしてきたので,それらを主にここで書いてみたい。

ホテルでは意思の疎通がうまくいかず,やきもきしたが,双方がねばり強く理解しようとした結果,ハッピーに過ごせた。ホテルスタッフには感謝したい。また,二人のガイドさんも親切でいい人だった。単に日本語ができたり,観光地を知っていたりだけではガイドはつとまらないということを感じた。質問したりされたりして,互いに楽しめたと思う。

そういえば,2年前のドライバーさんと今回のドライバーさん,実は同一人物だったのではと怪しんでいる。今では話せば良かったと後悔…。ガタイが良くてサングラスを掛けているので凄く怖い印象を受けるが,乗車時にはいつも笑顔で後部座席のドアを開けてくれていた。ちなみに英語で話しかけても「?」という表情だったので,彼はベトナム語しかしゃべれない。

たった2年前に行ったばかりのベトナムだが,フエの王宮跡は「2年でここまで!?」と思うほど修復が進んでいて,ほとんど全部もう一度観なおすことになった。おそらくベトナムには地震がないため,日本ほどの耐震性が求められず,自ずと建築も早いのだと思う。また,大商業都市ホーチミンも「新陳代謝」が激しく,ガイドブックで示されている店の場所には囲いがあって,工事中だったりと,何度か肩すかしを食らったが,ベトナムの発展のスピードを感じた。

相変わらずルーズだったり,店員が携帯をいじったり・おしゃべりしたりと「プロ意識」の欠如が目立ったが,逆を言えば日本が潔癖すぎるのかなとも思う。ぼったくりもあると見聞きするが(私はまだ,これといったぼったくりは経験していない),日本人がヤワすぎるのかなと思ったりもした。彼らは社会主義国の人とは思えないほど商売っ気にあふれており,力強さを感じる。もちろんドイモイ後であるし,逆に「社会主義国だからこそ」と言うこともできると思う。

ベトナムの経済は成長著しいが,総じてまだまだ貧乏。我々にとっては安いと思うものも,彼らにとってはそうではなく,我々が当たり前だと思っているものもそうではなかったりとギャップを感じる。

ベトナムと日本は漢字文化圏に属するアジアの国どうしで,違った価値観に基づくものも多く,一見似ているからこそ見えてこないこともたくさんあった。

…書きはじめるとキリがないが,とにかく日本に居ては知ることのできないことを知ることができた,ということを強調しておきたい。価値観の違いに目くじらを立てることがどれだけアホなことかを深く感じることができたし,その結果として謙虚でいることがかえって自らの「高貴さ」に繋がることも改めて感じた。というわけで,他国に旅行して「ああ,日本はやっぱりすごいわ,日本人は高貴だ」と感じるような人とは私は絶対に相容れないなということを改めて強く感じた。

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