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アンコール遺跡・フエ阮朝史跡巡覧 2014年7月12~17日

隆安殿

Điện Long An

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隆安殿

16:15。国子監の奥にあるフエ宮廷美術博物館Bảo tàng Mỹ thuật Cung đình Huế。正面が閉じられていて見学上可かと焦ったが,中に観光客がいるのが見えたので開いているようだ。左手の方に入り口があった。そこで守衛にチケットを見せろと言われた。王宮で買う入場券と共通らしい。ということは王宮とセットで,しかもその次に訪問しなくてはならないのか…。めんどいなぁと思ってまごまごしていたら「入れ《と言われた。意味が分からないが,従っておく。

博物館の前にはなぜか官僚の石像や大砲が幾何学的にならんでいる。

博物館は,もともとは王宮内にあった隆安殿という殿宇を流用している。

屋根の装飾が素晴らしいが,復元を経ている。

殿宇の背後(右)には別の棟が接続されており,接続部の欄干には二対の獅子。通路にはなぜか鳳凰の飾りが安置されていた。背後の別棟を探ってみたが,今は職員のための休憩室になっているようだった。

皇帝のための建造物であることを示すように階段の両端には龍が据えられている。

内部は撮影禁止,阮朝の秘宝の数々が展示されていた。入ってすぐのところで,職員どうしがべちゃくちゃとおしゃべりしていたが,私が入ったら視線を感じたらしくやめた。やめないのは最悪だが,やめるということはいけないことをしているということを自覚しているわけで,そのぶんだけたちが悪く思う。この幼稚な感覚がベトナムという国の現在のあり方にどう直結しているのだろうか。

博物館の外にあったアイスボックス。分かりにくいかもしれないが,写真中央はなんと鯛焼き型アイス。見たところハングルがプリントされている。海外で鯛焼きアイスをそのまま製造して販売しているのが興味深い。元ネタである鯛焼きというお菓子文化がない国では,アイスを魚の形をしたコーンパフで挟む必然性が全くないよなぁ。

隆安殿の隣にあった建物。なんだろうか。