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アンコール遺跡・フエ阮朝史跡巡覧 2014年7月12~17日

慈孝寺

Chùa Từ Hiếu

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慈孝寺

14:55。今度は割と観光客も訪れる慈孝寺Chùa Từ Hiếu。実際訪問した時には,境内から西洋人が出てきた。ここもニンさんは車で待機すると言って煙草を吸い始めた。

山門の二階部分には韋駄天が祀られていた。禅宗だろうか。

山門を抜けると三日月形の池。放生池のようなものか。日本の寺院だとフナやコイが泳いでいたりするものだが,ここではなまずのような魚ばかり。

放生池を境内側から。

一直線の参道。

この寺院を訪問したのは,ここに阮朝の宮廷で働いていた宦官の墓があるからだ。

盛り土のような墓。碑文は「大南」で始まっているので,阮朝に関わる人の墓であることが分かる。さらに「沙彌尼」とあるので女性の墓であることが分かる。最後に「陳嬬人之墓」とある。嬬人は位の高い官僚の夫人のこと。

境内の左手奥の方に求める宦官の墓が現れた。正面の屏風には麒麟があしらわれている。

囲みの中には所狭しと墓が並んでいる。

墓石に「太監」とあるように,確かに宦官の墓だ。

中央には碑文が。

一通り見終わったので,本堂の方へ。

ひときわ大きい墓。住職の墓である無縫塔だろうか。

本堂はベトナム他の寺院と同じようなもの。それほど見所はない。

日本では珍しい黄色い鳩を発見。

慈孝寺を出ると,おばちゃんが冷たい水を2つを持ってニコニコ顔で待っていた。ニンさんが「水だ」と。どうやら売り子を呼んでくれたようだ。値段を訊くと2本で1万ドンとのこと。これは順当な価格。外国人には1本1ドルで販売する阿漕な人がいるが,地元のドライバーに頼んで地元の人から買うと現地人価格で買えるのだろう。

この後,慈孝寺の真北にある陵墓のようなところに行って欲しかったのだが,ニンさんが勘違いしたらしく,よく分からない寺院を見学することになった。

私はWikimapiaに「Chiêu Nghi mausoleum」とあった場所を地図で示したのだが…。明らかに違うが,自分も疲れていたので,ニンさんを説得するのも億劫になり,ここをさっと見学して次に行くことに。

やけに新しいつくりの寺院。本堂の扉も開いていないし,見所はない。