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フエの陵墓・王府探索 2016年2月18~23日

バンアン塔

Tháp Bàng An

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バンアン塔

ホイアンに向かってびゅんびゅんと飛ばすタクシー。大汗をかいたので,窓を開けて涼む。

ひと休みしていたら11:05,ホイアンに到着。なんと五行山からは20分で着いてしまった。ガイドブックなどには30~40分と書かれていたので嬉しい計算違い。ホイアンでの滞在時間が予定よりも1時間も増えた。ちなみにメーターは50万ドン(2500円)程度だった。このうち10万ドンが待ち時間分なので,ダナンからホイアンへタクシー移動すると40万ドン程度であることが分かる。

早速お昼を摂ってしまう。Vi Cafeというやたらと欧米人が入っているレストランへ。店の前を通る観光客のうち西洋人にしか声をかけていないような気がする。椅子に座った時,店員から「どこから来たの?」と訊かれたが,明らかに客を選別しているような気がした。西洋人に人気の店という雰囲気を作るのは店の戦略なのかもしれないが,あまり気分が良いものでは無い。ただし,ネットでは美味しくて安いとの評判だったので利用した。

ここホイアンで食べようとしているのが,この看板にもあるミークアン(汁無し麺)とコムガー(鶏ご飯)。そして看板には無いが,揚げワンタン。

とりあえずこの店では揚げワンタンとイカ入り焼きそばを注文。非常に美味しかった。客はフランス人が多かったように思う。

食後ホテルへ。tran hung dao通りの住所であることは分かるし,google mapsでも位置を確認しているが,思ったところにない。うろうろした挙げ句,先ほど昼食を摂ったvicafe隣の脇道を入ったところだった。

まだ11:45で,フロントには誰も居なかった。うろうろしても誰も来ない。奥の四阿のようなところに男性が居たので声を掛けてみたが,あまり英語が通じない。「ちょっと待ってくれ」と(言ったと思う),誰かに電話している。繋がった後に「この人と直接話してくれ」と(言ったと思う),私にiPhoneを渡してきた。「えっ」と思ったが,「今夜泊まる者ですが,チェックインにはまだ早い時間なので荷物を置きたい」と話すと,女性の声で「分かった。ちょっと待ってて」と返答があり,会話が終わった。男性に電話を返し,ホテルの中を指さすと頷いてくれたので,フロントの前の椅子に座って待つことにした。

5分ほど待っていると先ほど会話した女性がやってきた。実は1週間前にメールで連絡をとり,チェックイン後タクシーで郊外に出かけたいことを伝えていたが,そのことはしっかり伝わっていて,「どうする,もう車で出かけるの?」と訊かれた。チェックインタイムは14時ということになっているが,「部屋は準備できてる?」と訊くともう大丈夫だということなので,「とりあえず部屋に荷物を置いてくる」と答えると,先ほどの男性が部屋へと案内してくれた。男性と女性はどうやら夫婦のようだ。家族経営のホテルらしい。かなり早い時間のチェックインとなってしまい,迷惑をかけてしまったかもしれないな…。

部屋は2階の角部屋。ちょっと変わっていて,バルコニー側が入り口。つまりバルコニーは他の部屋と共通になっている。したがってカーテンをしめないと外から丸見えとなる。かといってカーテンをしめると部屋が暗くなりがちで困る。まだチェックインには早く,他の部屋はまだ誰も入っていなかった。ベッドの上には,うさぎのようになっているタオルが。

びっくりしたのは,カエル型の置物。なんと加湿器だった。ベトナムで加湿器が必要なことってあるのだろうか…。書いてある文字からするとどうやら中国製らしい。扇風機はSENKOとある。SANYOの偽ブランドだろうか。ハノイの電器店でも見かけたので,どうやらベトナムではメジャーなブランドらしい。

バスルーム。バスタブはないが,必要ないだろう。ここも窓が…。すぐに目隠しをした。

荷物を置き,トイレを済ませてフロントへと戻る。女性にベトナム文字による行程を示すと,「それぞれどの程度滞在するの?」と訊かれた。初めて行くところだし,どの程度時間が必要なのか分からず伝えにくい。とりあえずそれぞれ20分程度だと伝えた。後で分かったが,トータルでどの程度時間がかかるのかを割り出し,車のチャーター料金を見積もりたかったようだった。自分としてはタクシーをメーターで利用するつもりでいたので,なぜそのようなことを訊くのか分からず,コミュニケーションに困ってしまった。時間を割り出した後で「40ドルってところね」と言われ,ようやく彼女の意図が分かったのだった。ホテル側にとってみればタクシーよりも自身に金が入るチャーターカーの方が都合が良いのかもしれない。車は12:30に来るらしいので,それまで部屋で待つことにした。こういうことならばこの待ち時間にランチを摂るべきだったかなぁ。まあいいや。午前中はレンタサイクルと五行山山登りでちょっと疲れたのでカーテンを閉め,少し仮眠を取ることにした。

12:30になったのでフロントに行ったが,女性は居なかった。ここはベトナム。椅子に座って少し待つことにしよう。5分ほど待っていると,先ほどとは違う女性が来た。5分ほどすると女性がやってきた。2人で話していると,2階から西洋人カップルが降りてきて,女性にレンタサイクルをお願いし,街について訊いていた。フランス人のようだったが,女性とは英語で会話していた。それほど綺麗な英語ではなかったが,ちゃんとコミュニケーションを取れていた。この程度でいいんだよな。5分ほど話した後,西洋人カップルは自転車で街へと繰り出していった。

12:45になっても車は来ない。先ほどチェックイン時にパスポートを女性に渡したままだったので,「あなたがパスポート持っているんだったよね?」と確認すると,カギのかかった引き出しからパスポートを取り出し,返却してくれた。パスポートを預かるホテルかと思っていたので,パスポートの所在さえ確認できれば良かったのだが,チェックイン時に「パスポートを預かる」と言われなかったのが不安だったのだ。「車はもうちょっと待っててね」と言われたので携帯をいじっていると,ドライバーがやってきた。

ドライバーは場所が分かっていないらしく,私が既に作成していた地図を見せて説明することになった。ベトナム人には地図を見る習慣がないため,目的地までに通る道路を順に説明した。ドライバーはいまいち分かっていないようだったが,女性は分かったようだった。とりあえず「自分が教えるから」と伝え,車に乗り込む。車はセダンタイプではなくワゴンだった。後ろではなく助手席に載せたのは,ナビゲートが必要だからだろうか。ドライバーは,というかベトナム人はシートベルトをしないが,私は念のためシートベルトをする。

ホテルに到着してから1時間も経過して,ようやく出発。ほどなくして車を駐めたドライバーは,向かいの店へと直行。そこにはバインミーの屋台が。昼食らしい。ゆっくり食ってもらって良かったが,ドライバーは運転しながら食べる。危ないのでやめて欲しいが…。バインミーにかぶりつくたびに「サクサク」という音が聞こえる。ベトナムのパンは食感が良くておいしいんだよなぁ。

google mapsで念のため車の動きをトレースしたが,最初の目的地に向かっていた。ドライバーは道を知っているようだ。

13:15,最初のバンアン塔に到着。チャム人による遺跡だ。遺跡の前の広場では牛が呑気に休んでいた。

入り口は閉まっていたが,我々の到着直前でバイクでやってきて中に入っていった地元の少年のマネをして,脇をすり抜けて中に入った。

煉瓦作りの塔。これぞクメールの塔だ。阮朝の陵墓もいいが,チャンパの遺跡もいい。アンコール朝の遺跡を彷彿とさせる。こんなのがベトナムの南半分に集中しているというのだから興奮する。

簡単な見取り図があるし,奥には休憩所のような四阿があるので,とりあえず観光施設として整備はされているらしい。ちなみに中央の塔は東を向いているので,この見取り図の右が北。中央の塔を挟むように建つ2つの堂宇が示されているが,遺跡を一周しても見当たらない。基壇だけが残り,草に覆われているので無いように見えるだけかもしれない。草は伸び放題だし,ごみも捨てられていて酷い有様だ。綺麗にしておかざるを得ないように,いっそ公開してしまえば良いのにと思う。お世辞にも綺麗ではないが,遺跡内部には小さい蝶がたくさん舞っていてのどかな雰囲気だった。少年は遺跡内でいくつか写真を撮ると,バイクで去っていった。

見取り図には描かれていないが,遺跡の東側,塔の正面に碑文がある。アブギダ系の文字であることは分かるが…。これがチャム文字なのだろうか。ミーソンでも見た文字と同じなんだろうか。見取り図にこの碑文のことが描かれていないのは,他の場所で見つかった碑文をここに据えているだけだからなのか。

塔の前には対のガジャシンハが据えられている。ただ,これらが元からここにあったかどうかは分からない。

塔の中に入ってみる。まずは手前にせり出した部分。煉瓦が屋根に向かって狭くなる様子がよく分かる。

窓があり,その先に牛が見えた。

塔の中心に,今はリンガが立っている。これも当初からあるものかは不明。

こういう遺跡がなぜ好きなのか,この写真を見ると何となく分かる。まるで粗いドットで描かれたファミコンのキャラクターみたいだからかもしれない。スーパーマリオのブロック,ドラクエの城や祠などを彷彿とさせるのだ。隅から隅まで探索せよと語りかけているようで,興奮する。

外に置かれているわりにはよく残っているガジャシンハに別れを告げる。

本当はホイアンから南へ30km以上離れているドンズン(ドンユン)遺跡・チエンダン遺跡・クオンミ遺跡の他のチャンパ遺跡も訪問したいが,遠すぎるので今回は断念。阮朝の陵墓に行ってもらう。こちらも相当遠いのだ。今回,ベトナム行きを決めたのは,ホイアン郊外にある阮朝の陵墓の場所を突き止められたからで,こちらをおろそかにしてしまったら,何のためにベトナムに来たのか分からなくなる。

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