蓮光寺
引き続いき、まんじまるさんのご紹介で蓮光寺へ。ここにはとんでもないものがある…。
これはどうだろうか…。寄居七福神という七福神めぐりのうち、福禄寿と布袋がここ蓮光寺にある。このテカリ具合、この笑いっぷりは凄い。布袋のほうは台座の中に入ることができる。胎内めぐりのようなものを少し期待したが、それほどのものではなかった。福禄寿の台座には新聞受けのような賽銭入れが設定されていた。
境内に点在するバスタブ…。泥水がつまっていたので、おそらく夏になれば蓮の花が咲くのかもしれない。寺名にちなんでいるのだろうか。 この光景もすごいものだ。 |
本堂と…何だろう、左の堂宇は…。客殿だろうか。それらのつなぐ不自然な太鼓橋。この距離を連絡する意味はあるのだろうか…。なかなかチープな造りになっていた。ただ、この太鼓橋を模倣しようとする姿勢はいい。
本堂前の天井絵。格子の一つ一つには丁寧に草花が描かれている。先ほどのさざえ堂の天井絵を思い出す。 |
山門前の壷(?)。なかなかエキゾチックな文様。ラーメン鉢のようだ。なお、これらの龍の指は五本なので、正統な龍である。
大通寺
予定になく、ふらりと立ち寄った寺である。
階段を上りきったところに現れる朱色に染まった門。鐘楼を兼ねており、当然上への階段が設置されていたが、何故か「酔った方はご遠慮ください」との看板が下がっていた…。まぁ、確かに危険そうだが…。
本堂はなんと普通の住宅のようだった…。これはどうだろうか。 玄関のような入り口も右側にあるし。不自然に本堂と庫裡がドッキングしているような雰囲気。さらに雨戸がよくないんだと思う。 |
龍泉寺
またまたまんじまるさんのご紹介。帰りしな、寄ってくださった。
龍泉寺は真言宗の寺院。画像は観音堂だが、日光東照宮を思わせるような過剰な装飾が施されていた。 |
破風のすぐ下の鳥、梁の間の龍、左右の獅子や象は割と他でも観られるが、鳥のすぐ下の遊ぶ三童子、また、龍の両隣の奇妙な獣の顔が珍しい。それらの下には梅が咲いている。 なかなか面白い。 |
|
透かし彫りも手が込んでいる。何故か波の中でリレーをやっている感じ。でも何か意味があるはず…。
内部の本尊、観音菩薩は厨子に収められ、秘仏となっていた。ただ、厨子も外側の装飾に負けないくらいに豪華だ。なぜか左奥にはダルマが…。 |
おそらく本堂。本尊は不動明王だという。 |
|
|
本堂も観音堂ほどではないにしろ、なかなか装飾性が高い。絵ではなく、盛り上がりのあるレリーフになっている。右にはなぜかネズミが四匹。何を題材としているのだろうか。
山門。全ての天井に格子絵。この辺りの寺院の天井には必ずといっていいほどこの手の絵がある。 アヒルのつがいや草花。 |
他にこんな絵も。左は角のある四つ足の獣で、背中に甲羅を背負っている。なんだったかな…。確かこんな瑞獣がいたかと思うんだが…。象も草花に紛れて描かれていた。
格子の天井絵の題材といえば草花が多いのだが、この部分の天井のみ何故かやたらと馬が描かれていた。 |
ここ龍泉寺には、平成観音、別名三ヶ尻観音と呼ばれる巨大観音像がある。左の旗の奥に立っているのがそうだ。左画像の「平成観音」をコーンや黄色と黒の縞のバーで囲んでいるのはどうしてだろう…。そして右画像の「高級墓地」とは何を指しているんだろう…。ということは低級墓地もあるというのか…?
さて、今日回った寺院を振り返ってみれば、いろんな共通点があることに気づく。まず、どれもが民間信仰であるということ。さざえ堂も、移し霊場も、五百羅漢や千体荒神も全て。巡礼ということ自体、仏教の本質ではない。今回、人の想像力、行動力のすごさを感じた。
今日訪れた寺院はほとんどがいわゆる「珍寺」と呼ばれるような要素を持っている。しかし、「珍寺」になりたくて「珍寺」になった寺など存在するわけがない。それぞれ真剣に取り組んだ結果、幸か不幸か「珍寺」となってしまっているのだ。「珍寺」というのは、それを観るものの審級でしかない。あまり寺院側にそれを押しつけることのないようにしたい。
今日はまんじまるさんに本当にお世話になりました。またよろしくお願いいたします。