江州巡覧 2007年7月14〜16日

常楽寺の付近まで来ると、少し集落が増えてくる。


仁王門に立つ仁王。顔が割れてしまっていて、いい味を出している。

常楽寺は、最近泥棒の被害にあったそうで、さまざまな張り紙で不法侵入を警戒していた。また何かと具体的な装置でセキュリティを高くしており、境内に入るのも物々しい。

また、拝観も予約制であることを、ここに来て知ったが、今日は予約があったので予約なしでも拝観できるのだとか。

境内入口に立つ拝観受付には、住職がいたが、本堂内部に設置されていると思しき監視カメラの映像を絶えず見ていた。監視すること自体が仕事になってしまっていて、なんだか本末転倒のようにも感じた。

実際に被害にあっているので、何とも言えないが、警戒しすぎだし、なんだか感じが悪い…。


本堂と奥に建つ三重塔を。本堂へは右側から入る。

境内に入った頃、雨がぽつぽつと降り出した。台風は過ぎ去ったが、まだ雨雲の活動は活発らしい。

本堂の須弥壇の中央には厨子があり、秘仏が入っている。その前に前立ちとして十一面観音があり、その脇侍に毘沙門天と不動明王。これは天台宗ならではの形式だ。そしてその三体の左右には、十一面観音の眷属である二十八部衆+風神・雷神が控えているが、そのうちマホーラガと風神が盗難に遭い、不在。

二十八部衆のうち、ヴァスは三十三間堂のそれに、中央の厨子は清水寺のそれと似ていた。一番好きなサンジュニャーナは、顔を割っておらず、残念だった。

二十八部衆が観られて善かったが、須弥壇の背後には、十二神将、釈迦如来、普賢菩薩など雑多に仏像が安置されていた。白象に乗る普賢菩薩は両脇に五体ずつ女神がおり、初めて観る形式だった。

後で住職に聞いたところ、本堂裏に配置している仏像は、先代が適当に安置したもので、特に配置に意味はないのだとか。それで結構困っているという。

また、気になっていた普賢菩薩の脇侍の女神を聞いてみたがわからないとのこと。

帰って来て調べたところによると、十体の女神は、法華経護持の十羅刹で、それぞれニランバ、ビランバ、曲歯、華歯、黒歯、多髪、無厭足、持瓔珞、皐帝、奪一切衆生精気という名がついている。うち、ニランバ、ビランバは兜跋毘沙門天を支える女神として知られている。なお、普賢菩薩は法華経内にて、重要な法門を担っているために、法華経護持の十羅刹が配置されているのだろう。

 
本堂と三重塔をもう一度。奇麗なプロポーションの三重塔だ。最近見た三重塔の中では一番バランスが良い。

さて、常楽寺を去りバス停へ。雨は止むどころか先ほどより強くなっていた。どうやら夕立ちのようだ。雨宿りを兼ねてバスを待つ。

石部駅へと戻った。次の目的地である善水寺までは、隣の甲西駅までJRで行き、また本数の少ないバスに乗るのだが、よくよく考えてみると、善水寺最寄のバス停に降りても善水寺まで歩くのに少々時間がかかるらしいので、予定していたバスで帰ってくることは難しそうだ。そうなると、帰りの新幹線に間に合わないことになってしまう…。

そこで、今回は善水寺は諦めて、来月訪問時に必ず行くことにした。ただ、善水寺を諦めることで、今度は当初予定の新幹線までかなり時間が空いてしまう。帯に短し、襷に長しなのだ…。

京都で買い物などをする時間として使えそうだが、京都行きの電車は軒並み遅れていて、あまりあてにならず、下手をすると新幹線の時間まで間に合わないかもしれない。今回帰りの新幹線は米原からなのだ。

とりあえずここで今回の旅行を終わりとし、新幹線の時間まで米原で待つことにした。

米原では、夕食のために駅弁を買っておいた。今回は牛肉弁当を。今回の旅行初日に食べた「湖北のおはなし」など、米原には地味だが魅力的な駅弁があり、他に「てき重」(ステーキ重)が気になっている。

キオスクで地方紙を買い、待合室で新幹線到着までの一時間を潰した。

 
新幹線に乗り込み、さっそく牛肉弁当を開けた。。どこにも「近江牛」の文字が書かれていないが、そうだと思って食べた。牛肉は勿論おいかったが、ご飯が特においしかった。これが近江米だろうか。さめていてもおいしいのは、良い米の証拠だ。

掛け紙には、湖東・湖北といった、井筒屋(調製元)がカバーする範囲の観光情報を載せている。この範囲よりも南にずれてしまうと、他の駅弁屋のカバー地域が入ってしまうので、こういう描き方になっているようだ。

今回、いくつか落してしまったが、来月の訪問時に必ず行くこととする。


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