江州巡覧 2007年7月14〜16日

阿弥陀堂の背後から西塔へ向かう。


途中で「弁慶水」と呼ばれる湧水があった。中心の少しブレている部分で、水が湧き出ている。

弁慶水を過ぎたところで自然遊歩道と合流するが、ここで出会ったハイキングおじさんと途中まで同行した。

おじさん、というよりおじいさんの域に入りかけているような年齢の方だったが、自分と同じくらいのペースで山道を歩いていた。

西塔までの道は、山寺の階段でよくみかけるタイプのものだった。つまり、舗装されていない、砂土むき出しの坂道に、丸太を組んで段を作っている。だが、この段の作り方だと、雨が降ると丸太の左右から砂土が流れて、ただの斜面に戻ってしまう。すると、組丸太だけが障害物のように残ってしまうため、とても歩きにくいのだ。

普通の階段だと、左右の足が交互に前に出るので、全体として疲労度が分散される。だが山寺のこのタイプの階段では、斜面の傾斜によっては一段あたりの奥行が異様に長くなり、微妙な段差と奥行きと歩幅が合わなくなる。階段を上る際に、どちらか一方の足のみに偏ることになってしまい、疲労度が高くなる。

ハイキングおじさんも「歩きにくいなぁ。もうみんなこんなんやねん」と言っていた。


東塔と西塔の中間に位置する山王院。正式には法華鎮護山王院というらしい。山王権現を法華経の護法権現としているのだろうか。千手観音が祀られているらしい。山寺の雰囲気が出ている。山道を歩いてきたので、これ以上は上らなかった…。

山王院の撮影をしているうちに、ハイキングおじさんはとっとと先に行ってしまった。

 
西塔の入り口である浄土院。上の堂宇の背後に最澄の廟があるという。浄土院というくらいだから、阿弥陀如来が祀られているのだろうか。手前の白砂庭園がきれいだ。ちり一つも許されないため、「掃除地獄」というらしい。


浄土院の前には、水を垂らしている如意宝珠?がある。


浄土院から西塔の核まであとしばらくある。頑張っていこう…。


西塔の核に入ってすぐに現れるのがにない堂。左が常行堂(本尊阿弥陀如来)で、右が法華堂(本尊普賢菩薩)となっており、回廊によって連結している。同じ天台宗の輪王寺、寛永寺にも同じようなつくりで存在する。常行堂が阿弥陀、法華堂が法華経の修行場所となっているのもどこも同じ。連結部分が天秤の中央部分になっているように見えるから、にない堂となっている。


全体が苔むしており、荘厳な雰囲気を演出している。東塔を出てから、ハイキングおじさん以外に誰にも会っていない。静寂だ。


にない堂の「にない」部分をくぐって階段を下ると釈迦堂。またの名を転法輪堂といい、釈迦如来が説法している(=「法輪を廻す」=転法輪)こと、つまり釈迦如来が居るということを示しており、つまりは結局釈迦堂ということだ。西塔の中心堂宇。

もちろん内部には釈迦如来が祀られているが、その周囲を文殊、普賢、梵天、十六善神、四天王が固めている。十六善神をよく観たかったが、根本中堂と同様に、内陣と外陣が格子で分けられており、また内陣の床が低くなっているので遠いし、蝋燭くらいの灯りしかないためよく分らなかった。

釈迦如来は秘仏だが、前立ちが居る。清涼寺式の釈迦如来像だった。つまり、薄い衣がボディコンシャス的にぴったりと体に張り付き、ボディラインがはっきりしてしまっているという、少々エロい像。特に太ももの辺りがくっきりと現れてしまっている。


にない堂を再びくぐって、バス乗り場へ。さすがに4km先の横川までは歩いていけない。


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