江州巡覧 2007年7月14〜16日

出発までの顛末

以前より、滋賀の諸物件を訪問したいと思っていた。近畿の二府四県中でもマイナークラスの地域ではあるが、寺院の数は京都よりもありそうだし(印象論)、マイナーだけに興味深い新発見もあるだろう。そこで、海の日連休を利用して滋賀を観て回ることにした。

今回使うのは周遊きっぷの「近江路ゾーン」。周遊きっぷの詳細についてはググって欲しいが、とにかく滋賀県内の全JR西日本線(特急自由席含む)と近江鉄道の一部路線、JRバスなどが載り放題となる。「近江路」といいながら京都〜宇治の路線や、若狭へのJRバスも含まれていてかなりお徳なきっぷだ。

ただ、重大な不安要素があった。まず、まだ梅雨が明けていないこと。7月の中旬を選んだ時点でこの問題は覚悟していたものだが、梅雨の終わりかけの時期には局所的に大雨となることがあり、実際、九州の一部で大雨による災害が出ていた。梅雨前線より恐れていたのは台風である。「マンニィ」と呼ばれる台風らしいが、非常に強い勢力を保ちながら、不気味に日本列島に近づいていたのである。その進路を注意深く見守っていたが、運悪く日本列島の通過が旅行に出ている14〜16日となる予想が出ており、マンニィによるなんらかの被害を受けることは必至となってしまっていた。計画では、一部でレンタサイクルを使うことになっている。あまりに酷い天候になってしまったら臨機応変で計画を変えていくしかない。

新幹線乗車

さて、初日14日は朝から小雨が降っていた。傘を持って新幹線のぞみ乗車。

足元にコンセントがあった。これまでの旅行では携帯電話の充電不足に悩まされることがあったので、こんな新幹線が増えてくれればなぁと思う。

気づいたら寝ていたようで、目を覚ますと車窓には茶畑。もう静岡に入ってしまっていたようだ。

名古屋で乗り換え。米原で降りなくてはならないため、ここでこだまに乗り換える。乗ってきたのぞみが走り去るのを、数人がホームから携帯やデジカメで撮影しようと身構えていた。どうしたことだろう?と見ていたら、乗ってきたのぞみは、運行し始めたばかりのN700系だったのだった。やっぱり独特の「顔」をしていた。席にコンセントがあったのは、N700系ならではのサービスだったのか?

名古屋では土砂降りになっていた。大丈夫かなぁ…。


岐阜羽島を出ると、車窓は急にのどかになる。湿気のせいか、山からは霧が出ていた。幻想的。ほどなくして米原着。

米原では一時間弱の滞在。駅前の徒歩5分の寺に行くだけなのだが、この大雨・強風でかなりの難儀をした。まず、今後レンタサイクルで使うためのレインコートを調達しなくてはならない。ある程度時間に余裕のある米原滞在中に、コンビニで購入しておきたいのだが、米原というところは新幹線駅とは思えないほど田舎であり、駅前には平和堂(さすが平和堂、駅前には必ずある)があるくらいで、コンビニとなると少し歩いたところにサークルKがある程度。

レインコートの調達後、最初の物件に向かう。

青岸寺

レインコートを調達したサークルKは米原駅の西側。対して最初の物件である青岸寺は東側にあり、ひとまず駅に戻って東口から出るべきか、このまま車用の陸橋で線路を渡って直接行くかで迷う。

米原駅は駅ビルもなく、周りに平和堂以外目だった施設もない田舎駅であるが、東海道方面、関西方面、北陸方面への電車が交差するターミナル駅であるので駅スペースだけはでかい。駅内を通って線路を越えるのもかなり歩かされる。現在駅内は工事中となっており、工事後はある程度使いやすくはなるのかもしれない。

とりあえず陸橋を選択したが、酷い雨でだいぶ濡れてしまった。


車をびゅんびゅん通過する国道を渡ると、急にのどかな住宅地に入っていく。画像は寺院? 門が妙に西洋風だ。


民家とは思えない建物。何かのクラブハウスか?


このあたりまで来るともう青岸寺はもうすぐなのだが、その前に廃校があった。廃校といっても、現在は公民館として整備され、利用されているようだ。寺の前の学校といい、このあたりは昔からあった集落なのだろう。

 
青岸寺。落ち着いている。本堂前の庭も手入れされており、禅宗ならではの潔癖さを感じる。

拝観開始の9:00にはまだ早いので境内で待つ。トイレを使わせてもらった。

ぼちぼち9:00を過ぎたので、訪問。9:20には米原を出なくてはならないので、結構急ぐ必要がある。


ここの見所はこの庭園。枯山水の庭園と聞いていたが、水が張られている。どうしたことだろうと頂いたパンフレットを見てみると、雨が降ると山から水がしみてきたり、湧き出してきて水が入るのだという。底のコケの緑が水にぬれて鮮やかだ。水面は涼しい音を立てて雨を受け止めている。雨の日だからといって落胆していたが、雨の日だからこそ観られる素晴らしいものもあるということを認識した。とても綺麗だ。

つまりこの庭園は、雨の無い時と降る時とで変化する。それも意図して設計しているとしたら凄いことだ。

この寺の山号を吸湖山という。およそ一般的でないこの山号は、ひょっとするとこの庭園の特質をいっているのかもしれない。


奥には、庭の中心となる石が立っている。奥の並んで立っている三つの石は三尊を暗示している。


角度を変えて。つくばいがいいね。落ち着く…。いや、落ち着いてはいられない。あと数分でこの寺を出なければ。

 
禅宗らしく達磨像(右画像)。それと、左画像は伽藍神か?

 
床の間などに飾られていた観音菩薩像を描いた掛け軸と、翡翠を描いた屏風。無銘のものだが、素晴らしい。

 
庭園越しに見えるのは六湛庵という書院。立ち入り禁止になっていた。

さて、一通り観たので退散。急いで米原駅へ。この後長浜へと向かう。

雨は依然として降っている。天気予報を確認すると、雨が止まないまま台風がやってくるとのこと。現在台風の速度は30km/hと遅く、滋賀県に来るのは明日で、明日一日は豪雨となるとのこと。明日はじっとしていなきゃならんかな?


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