江州巡覧 2007年7月14〜16日

清涼寺


さて、後回しにしていた清涼寺をチェックして終わりにしよう。あと10分ほどでバスが来てしまう。見るからにまじめな修行寺という感じ。左のほうにみえるのは禅堂。

先ほどのバスの運転手は、お願いすれば中に入らせてくれるかも、と言っていたが、無理だろう。


庫裡。清涼寺の堂はすべて新しく、おそらく昭和後期に建てられたような印象。人の気配はなかった。禅堂と庫裡は回廊でつながっていた。


禅堂の入り口。ひょっとすると、と思ってあらゆる扉を開けようとしたが、しまっていた。窓の車輪は、法輪ということか。

本堂も扉が閉まっており、近づくこともせずにバス停に戻った。


清涼寺および龍譚寺付近はこうなっている。道の左側が寺で、右側が墓地。奇麗に垣根を作っている。

バスは時刻表通りにやってきた。再びにぎやかな二人に迎えられる。全ての寺に行ってきたことを話すと驚いていた。今日天寧寺に行くことは諦め、キャッスルロード付近の寺町を巡って終わりにすることを伝えた。

バスガイドのおばちゃんによれば、清涼寺は井伊家の菩提寺であって、よそ者は入れさせないのだとか。プライヴェートな寺もあるのだ。全てがパブリックというわけではないか。

バスは彦根城へと入って行った。ちなみに彦根は彦根城築城400年ということで非常に盛り上がりを見せている。彦根に客がたくさん来るのは春と秋らしい。

今日は八日市に泊まるとのことを伝えると、バスガイドは「ああガチャコンで行くんやな」と言った。地元の人は、近江鉄道のことを「ガチャコン」と言うらしい。

現在15:00を少しまわったところ。寺町を後に回して彦根城を観る、と言ったところ、バスガイドいわく「今の時間からではもったいない」とのこと。なのでやはり寺町を観て終わりにしたい。再びバスガイドいわく、16時代のバスが最終便となるので、それに間に合うように見て、再び乗れば駅まで戻れるとのこと。ちょっと時間が読めないので、もしその最終便に間に合わず、バス停に自分の姿が見えなくてもかまわず行ってほしいと伝えておいた。親切にも、本来のバス停ではなく、寺に近い場所で降ろしてくれた。

結局自分以外の観光客があのバスに乗っているのを見なかった。ちょっと空しい。

キャッスルロードや彦根城のあたりは、雨といえどもある程度の観光客がいた。それなりに盛り上がっているじゃないか。

まず宗安寺。朝鮮通信使が宿所として使っていた場所らしい。


なんだかよくわからないが、左右の龍がユーモラスでかわいい。他にはこれといって観るべきものもなかった。

他にも寺はたくさんあったが、やはり管理政策のための寺町であって、特に何があるわけでもなかった。ちょっと悔やまれる。

こうしてすっかり時間を持て余してしまった。彦根城に行ってみようとも思ったが、既に時間は16時に迫っていて、17時までだとすれば、急いでみたとしても間に合うかどうか。それに今日はかなりの無茶をしており、流石に疲れてきた。足も痛むので、城を見るもの骨が折れそう。キャッスルロードを少し散策してみて、それで時間が潰れるようなら最終便のバスに乗り、逆に余るようなら駅まで歩いてしまう。ここから駅に戻るのは少し大変だが。

 
キャッスルロードは整備された城下町。当時の面影はないが、現在こうして雰囲気ある観光ストリートとなっている。

政所園というお茶屋さんで、お茶をゲット。いわゆる「彦根屏風」をジャケットにした茶筒に入っていた。味見として一杯いただいたが、甘味があっておいしい。滋賀でお茶を栽培しているなんて聞いたことがなかったので、店員に生産地を訊いてみたところ、確かにこの辺りでは作っていないが、湖南、甲賀のあたりで生産されているようだ。


お茶屋さんの軒先で見つけた「ひこにゃん」。彦根城築城400年のキャラクターだ。彦根の商店街では、そのお店に合わせた「ひこにゃん」イラストが掲げられている。お茶屋さんなので、正座してお茶を飲むひこにゃんが描かれているというわけ。なかなかかわいいもんだ。

キャッスルロードには、「四番町スクエア」という大正ロマンをモチーフにした町並みがある。江戸の町並みの中に大正とはなかなか錯綜しているが、雰囲気としてはかなり良さそう。ちょっと覗いてみてもよかったが、一人身としては非常に辛いところなので、今日は早々に宿入りしてしまおうと思う。かなり疲れているし。

彦根は町全体で盛り上げを図っている。整備にかかる資金も半端じゃないと思うが、築城400年という節目が背中を押したのかもしれない。


続きはまた明日にしよう。大幅に予定は狂うが、彦根をもう少しよく見ておきたい。

気になるのはやはり天候。今は弱い雨が降っているだけだが(風がない)、台風が迫っているのだ。今日の昼間の時点では、台風は30km/hほどの速度で進んでいた。予測では、明日の午前中に滋賀県を通過するとのことだった。夜中に過ぎ去ってくれれば一番いいので、台風の速度が上がってくれるのを願っていたが、夕方頃より運よく速度が上がり、現在45km/hで進んでいるとのこと。この調子なら、うまくいってくれるかも。期待をこめつつ、彦根駅へ。かなり歩かされた。


途中で見た信楽焼兄弟。かわいいね。ここにも「ひこにゃん」が。店からは大音量で「ひこにゃん音頭」なるものが流れていた。「ひこにゃん、ひこにゃん、ひこにゃんにゃん…」

米原で駅弁をゲットしておいた。前から気になっていたもの。これを夕食としよう。

米原で近江鉄道に乗り換え。米原に戻ったところで雨が急激に強くなった。風もようやく出てきた。これは前線というより台風が直接降らせているようだ。宿に向かう途中で強くなってくれたのは良かった。これが昼間だったら予定が大幅に狂うところだった。

米原の近江鉄道ホームは非常に狭く、ベンチに座っていても雨が入りこんできた。風が強いのだ。

30分ほど揺られて八日市に到着。駅から宿までは10分弱くらいで着く。値段で決めた宿なので、あまり期待できない。「ビジネス旅館」なるものに今回初めて泊まる。

アーケード商店街をつっきると近道のようだ。雨も強くなっているのでちょうどよい。アーケード内では、地元の人たちによる手作りの夜店が出ていた。嵐になるというのにのんきだが、なかなか盛り上がっている。金魚すくい、焼きそば、ボール入れなどなど。ほのぼのとしていて良かった。

さて、地図を示すとおり宿へ向かうが、どんどん住宅地になっていき、本当にこんなところに宿などあるのか? と心配になってきた。温泉もあるようだが、こんな街中に信じられない。客足にも影響すると思うのだが…。

そこにはおよそ宿とは思えぬものが建っていた。アパートそのものだった。しかもなぜかぼんぼりがつるされているし…。雨が強くなってきた。うろうろせず入ってしまおう。

チェックイン時、女将(?)が「…どないしよか…。あと300円追加なら本館でええで、大負けや」と言ってきた。よく事情が分らなかったが、訊けば本来自分が泊まる部屋は、別の棟に用意されているが、この大雨の中歩かせるのは酷なので、300円追加で払ってくれるなら、本館に泊める、ということだった。ちょっと戸惑ったが、再び大雨が降る外へ出るのはうんざりなので、了承した。

ということで、部屋はツインがあてがわれた。広く使えて便利。部屋を見て納得した。要するに、マンションをそのまま宿に使っているということなのだった。「ビジネス旅館」ということで、風呂・トイレ共同かと覚悟していたのだが、各部屋には風呂・トイレが完備されていた。

 
さて、夕食にしよう。これが米原でもとめた駅弁「湖北のおはなし」。琵琶湖名物の鴨のローストなどをはじめ、「やさしい」食材が並ぶ田舎風弁当。ご飯は季節によって変わるとのことで、夏場は豆ごはんとなっていた。ご飯の隅に置いてあるサイコロは、ご縁があるようにと、五の目が上にくるようになっている。中身は飴だった。ただし何故サイコロなのかは謎。

宿入りしてから雨が一段と強くなり始めた。「明日の祭りは台風の影響により延期とします」とアナウンスする車が街中を回っていた。

びしょ濡れの靴を風呂場で乾燥。中に紙をたくさん詰めて、水気を取る作戦。朝までに乾いてほしいなぁ。

21時ころ、台風が本格的にやってきたのか、雨が窓を叩くように強く降ってきた。台風情報に注視する。首都圏のほうでは、新幹線が止まってしまったために、新幹線の中で一夜を過ごさなくてはならない人でたくさんというニュースが流れた。中にはインタビューに、半泣きで「もう新幹線には乗りません」と答えていた人がいたが、新幹線が悪いわけじゃないよね。

明日の行動に影響がでないことを祈りつつ、就寝。


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