ホームの下は崖になっている。さて、周りを散策することにする。既にあたりは真っ暗なので、懐中電灯で照らしながら。
とりあえず海に出たい。潮騒は聞こえているんだけど、どこをどうやって行くんだろうか。懐中電灯の光を頼りに、線路の下をくぐるトンネルを見つけた。
さて、海の方はこれくらいにして、線路をはさんで向こう側、陸側をちょっと散策してみることにする。
陸側に向かって上を見上げると、50mもの高さの柱で支えられた陸橋が架かっている。その陸橋を支えているのは、こんな大きい、太い柱である。
この集落は数十メートルの山々の谷間にあって、おそらく上界と連絡しているであろう道路の先は完全に真っ暗。先が見えない。つまり、この集落は孤立しているのだ。
びくびくしてても始まらないので、散策を続ける。何か施設が・・・。「さけのふるさと公園」。だそうだ。この付近でサケの稚魚を放流しているそうで、それに因んだ記念館らしい。結構微妙ですが。かろうじて自販機が。この自販機はこの辺で唯一の自販機でした。
駅のすぐ近くには諏訪神社という小さな祠程度の神社があった。神社は高台の上にあって、戒壇がきつい。神社入口には「津波避難所」と書いてありました。この付近の住民は津波があればこの神社に避難するようです。
そろそろ駅に戻ります。駅に戻ると電車が来るまであと10分となりました。ということは50分もこの世界で過ごしたことになる。持て余した感もなく、充実した1時間でした。
駅舎には5匹の蛾が元気よくばたばたしてまして、リンプンを思いっきりまき散らしていました。
やがて青海川駅に入ってきた電車に乗り込む。乗客の僕を見る視線が凄い。僕はさらに乗客を驚愕させる行動を取ることになる。すぐ次の鯨波駅という無人駅で降りてしまったのだから!!
鯨波駅は青海川駅のような秘境度はないが、無人駅で寂しい感じはする。本当はこの駅で下車する積もりはなかった。長岡で夜行に乗るのだが、このまま長岡に向かっても空気のよどんだ待合い室で永い時間を潰すしかない。だったら空気のいい文字通り誰もいない無人駅のホームで待つ方がずっとずっと快適、ということで、わざと無人駅を選んで時間を潰しているのだ。コンビニもないんだよ。
再び一時間後に来た電車に乗って、すぐ次の柏崎駅で降りる。ここは結構大きな駅。晩御飯をさがして街へ繰り出す。駅前の商店街は、まだ九時にもなっていないのに全部シャッターが閉まっているという最悪の状況。コンビニさえもない。やばいなあ、新潟。結構歩いた先にやっとイトーヨーカドーがあった。お総菜コーナーで弁当を探す。閉店間際だったので、半額以上値引きされていた。寿司が200円!のり弁が200円!贅沢にも二つ買って駅へ戻る。柏崎駅の待合い室は空気の入れ替えが良くできていて、その上テレビまであった。しかも夜だったから人も少なく(といってもまだ九時なんだけどね・・・)快適。ここでテレビを見ながらのり弁を摘む。ここで一時間半潰さなくてはならなかったが、待合室のイスの背もたれはいい感じに傾斜していて、その上テレビも結構面白かったので、楽しい時間つぶしでした。
一時間半後、長岡駅行きの電車に乗る。
長岡駅で2時間ほど時間を潰し、やがてやって来た夜行に乗り、帰途についた。
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