北陸異境巡礼 2002月10月4日〜7日

6日(日)三日目

7:00頃目を覚まし、支度をして今日最初の目的、寺町見学に向かう。金沢市の寺町はその名のとおり寺がぎっしりつまった区画。3時間ほど時間をとってひとつひとつ丹念にチェックするというそれはそれは贅沢でお楽しみな時間。

ホテルから3分程歩けばもう寺町。いきなり現れたのが、

二重の塔?なんて有るわけがない。多分多宝塔なんだろうけど、それにしても小さすぎて多宝塔と呼ぶにも違和感のある感じの塔です。プロポーションもなんだかちょっとズレてる感じがします。

寺名は雨宝寺です。かなり小さいのですが、それなりに有名な寺だそうです。

 
これは妙立寺。通称忍者寺です。この寺については全国奇勝巡り第一弾で報告しましたので、拝観はせずに前回貰えなかった朱印をゲットするだけにとどめます。左の写真は本堂なんですが、この中にさまざまなカラクリがつまっているんです。そもそもこの本堂が三階建てなんて信じられますか?右の写真、下の格子状の段々は内部では階段になっています。白い部分は光が貫通し、採光に役立っている訳なんです。

お次は妙立寺のすぐ近くにある三光寺。

りっぱな山門じゃないですか。山門の内部壁面には、
 
レリーフ仁王二体!平面だとあまり迫力ないなぁ。コミック調になってしまいます。

中にはいってみましょう。

 
またまた石の物件です。左、よく分かりません。右、顔がいっぱいで怖いです。こういう邪鬼物件結構好きなんです。左の写真、僕の影が写ってしまいました。

次は国泰寺という臨済宗のお寺。苔生した境内がいい感じでしたが、それ程目を惹くものはありません。境内の片隅にあったのは、

秋葉三尺坊のお堂でした。烏天狗なんですが、像は見えません。

ここでターン、大通りに戻り、次の寺の区画へ向かいます。大通りに面した和菓子屋の窓には。

「いもざむらい」・・・。「この田舎侍がーーー!」という罵倒のお菓子。

次のお寺は下調べをしておいた大円寺。

山門。立派ですね。さあ、中に入って拝観をお願いすると、こういうところに案内される。
建物の内部に土蔵造りの物件が入っています。土蔵造りときたら内部に大仏、ないしは大きい仏像が入っているのは明白。ではどんな種類の仏像なんでしょう。

はい、色白の大きな地蔵菩薩像でした。え?特筆するところはないじゃないかって?いやいや、顔、手、脚の部分は人骨でできているのです!!粉になった人骨をにかわで塗ったものだそうです・・・。この人骨製地蔵の周りにある金色の細かい線、これはミニミニ地蔵です。

 
脇侍として掌悪童子、掌善童子。住職の説明に拠ればこの二童子を携える地蔵菩薩は珍しいのだとか。っていうか掌悪童子、掌善童子って誰?

この堂は燃えない。天井は龍の絵。火事になったらこの龍が水を吐いて消してくれて燃えない・・・のはウソで、土蔵造りだから燃えないんですね。

 
地蔵を背にして振り返ると、階段、そして中途半端な二階。多分地蔵を眺めるためのテラス的なものなんだと思います。土蔵造りの大仏殿にはこういうテラス的なものが多い。住職が朱印を書きに出ている間に昇ることもできたんだけど・・・。なんで昇らなかったんだろう・・・。因みに朱印をお願いすると、寺の人が書いているしばしの間、こういうふうに一人になることができる。何となく寺の人がいるとしずらいこともできるので(例えば撮影、内陣にあがって本尊をのぞく、階段をのぼるなどなど)、寺チェックの常套手段にしてます。朱印も貰えるしね。

外に出るとこんなものが。人骨製を強調してます。

次は外から見て惹かれた寺。下調べはしていない。立像寺。

 
鐘楼に階段が取り付けられていて、昇れそうだったので境内に入ったのだけど、階段を登り切ったところに板が張り付けられていて上階に上がることができなくなっていた。

 
二階には手すりがついていて、改めて登頂可能なんだなぁと感じさせる。二階には窓があって、内部に部屋があることも確認できる。

次の本性寺ではこんな鐘楼。左に昇り、見にくいけど奥に降りの階段があって一方通行できるようになっていた。除夜の鐘を衝く人々が混雑しないようにとの措置なんだろうか。一方通行ってとこに惹かれる。一方通行、一方通行・・・。

 
大通りには安田水園という熱帯魚屋があるんだけど、右のローマ字、YASHUDAになっている。やしゅだ。


またまた見つけた。マネキン家政婦紹介所。マネキン家政婦!!

次は桂岩寺。ここは下調べしておいた寺。この寺にはね・・・。

これが本堂。なんだか凄い造りですけど。

本堂に入ると・・・

 
吹き抜けの二階だてになっていて、二階のキャットウォークには細かい像が立ち並んでいるのが分かります?そう、ここは五百羅漢を有する寺でした!!この陳列のやり方はすごい。

それでは階段を昇ります。

 
本堂入口から向かって左奥。ここには三列の羅漢棚(?)があります。

それでは、反対の右側に行ってみます。

 
左写真の本尊とは逆方向に向いている羅漢棚が丁度本堂入口の真上です。

 
左写真は右下の場所から本尊方向へ向いたところ。右写真は右側の羅漢棚部分。

これが右奥の三列の羅漢棚。

全体の配置が分かったところで羅漢チェックしましょう。

角の生えた白い動物の頭を持っています。山羊?この羅漢以外に特徴ある羅漢はいなかったので、これにて羅漢チェック終了。

そして寺町散策もそろそろ終了。

これが寺町の街並み。いいね。

金沢駅に行き、富山行きの電車に乗り込む。

車中、3人のオヤジとボックス席で相席になったのだけど、方言がきつくて何を言っているのかさっぱり分からない。カップ酒や発泡酒を飲み始める。おいおい、まだ11時だぞ。

富山駅では30分の電車待ち。ここで鱒の寿司風おにぎりと柿の葉寿司をゲット。お昼に食べます。


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