北信ゆるゆる異境巡礼 2002年12月27〜28日

長野駅の西側の出口は西口ではなく、「善光寺口」といった。駅から出ると雪!それほど大降りではないし、うっすらと積もっている程度だが、懐かしい感じがする。周りを見渡すと山、山、山・・・。四方を山に囲まれているというのは長野ならではの光景。その山々も白くペイントを施したようになっている。

長野駅から少し歩くと善光寺の参道に出る。参道沿いには刈萱山西方寺があった。

刈萱山西方寺

下調べをせずに来た寺だが、ここは地獄絵や刈萱などの絵解きで有名らしい。地獄絵の絵解きが聞きたかったが、事前に電話予約が必要とのこと。予約したとしても「都合によりビデオでの絵解きとなります」とのこと・・・。残念な感じ。

刈萱とその息子石童丸は熊野と関係があるようで、熊野好きの相方は結構興味津々。


空海を祀る六角堂。正面に屋根が付いたつくり。

 
十王像。雛壇のように並んでいる。天秤、鏡、首完備。「冥途への旅立ち」って・・・。

   
 地獄絵屏風があったので、少し撮影。獣を狙う人間を狙う鬼。人面牛。餓鬼(首が細くて食べ物が入らない。しかもご飯を食べようとするとご飯は火に包まれて食べられない)。また餓鬼。

 
そして閻魔庁。思いだし笑い気味です。で、最後には阿弥陀如来の救いがあって、極楽往生できると、そういうストーリー。阿弥陀系宗派おきまりのパターン。

チベット密教では違う。肉体は崩壊して五大要素にかえる。最初に光が現れ、ここで悟ることができれば輪廻から解脱する。悟らなければ次に寂静尊が現れ、悟りに導く。ここで悟ることができれば輪廻から解脱する。悟らなければ次に忿怒尊が現れ、悟りを強いる。ここで悟ることができれば輪廻から解脱する。悟らなければ最後にヤマ、つまり閻魔が現れる。これでも悟ることができなければ生前の行いの善し悪しで六道に再生する。

西方寺という寺名も阿弥陀系そのものだ。


朱印はこちら。

つるやという和菓子屋で酒まんじゅうを買って食べる。ふわふわしていて、ほのかに酒のにおいがする。あんこは甘さひかえめでとてもおいしい!

ちょうど12時だったので、長野名物蕎麦を食べることにする。店の名前は失念。

これは定食。十割そばに野菜てんぷら、おこわ、野沢菜の漬け物(これも長野名物)がついて750円!安いぞ!勿論美味い!!

長野郵便局は老舗旅館を改造して利用している。レトロ。

参道から少し外れると、また西方寺という名の寺がある。それほど特徴のある寺ではなかったが、本堂の扉を開けると、

賽銭箱が埋め込まれている。金沢の忍者寺と同じ。忍者寺では落とし穴として使うという意味合いがあったが、ここの寺の場合は何のために?

西方寺の片隅にあった小さな寺、随勝院の六地蔵と並んで、このような一際大きい石仏があった。顔が削れていて、何の仏かはっきりと分からないが、地蔵と並んでいて、右手に柄杓めいたものをもってあぐらをかいているところをみると閻魔だと思う。涎掛け閻魔。


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