山陰九州四国異境巡礼 2004年2月27〜3月5日

興福寺

地図


長崎で寺めぐりを開始してようやく最初の大寺に到着。見事な山門。ここ興福寺も黄檗宗だが、段違いの門ではなかった。

侵入しようと思ったら先に団体客が入り込んでいった。不安を覚えたが、ガイドさんが先導していて、まとまって行動しているようなので少し安心。彼らが通過した後の物件を丁寧に観ていくことにしよう。

まずは門から。
 
…気の利いたことの一つでも言えるようにならねば、と己が不勉強を呪いました、今…。でもまぁ、綺麗、ってだけで充分だよね。

境内に侵入。団体客は本堂のほうでガイドさんの説明を聞いている。自分は先に他の細かい物件を観ていくことにしよう。ってことで鐘鼓楼。

なかなかいい感じじゃないの…。ではではと内部へ。

 
階段発見!中央部は吹き抜け。いい感じです。鐘と太鼓は無かった。

 
ちょいと失礼。侵入。まぁ、特別何もないんだけど、二階建てという好物件だということは分かった。この手の物件にはよくあることだが、内部はほとんど物置状態だった。

さてさて、鐘鼓楼にシビれていた間も団体客はまだ本堂を離れない。では先に媽姐堂を観てしまおう。

媽姐とは道教の女神で、元々は福建省で海難事故防止として信仰されていた。どうやら観音菩薩と同一視されているようで、長崎では仏寺に専用のお堂が建てられている。派手な梁が印象的。


媽姐堂内部。中央の金色の像が媽姐。…ヒロインの媽姐よりずっと気になる二人組が前にいらっしゃいますね…。

 
仁王ではなく、赤鬼と青鬼。しかし面白いポージングしてますな。「ういーっす」ってちょっとはにかみ気味な挨拶の赤鬼。そして「おまっとさん!」とキンキンばりの挨拶の青鬼。どうみても強そうじゃない。後で知ったところによると、彼らはそれぞれ千里眼と順風耳と呼ばれるそうな。なるほど、挨拶してるんじゃなくて、赤鬼は手をかざして遠くを見ていて、青鬼は耳に手をあてて遠くの音を聞いているんだね。航海の女神の脇侍ということで、そういう職能を持っていたというわけだ。

 
媽姐堂の左奥、右奥にも道教の神らしき人々が。それぞれ誰なんだかはよく分かりません。

媽姐堂を観ている間に団体客が本堂を離れた。

 
大雄宝殿、いわゆる本堂。屋根の両端の反りが激しい。中華風味ぷんぷんです。蘇鉄なんか生えているところ、南国って感じですな。右写真は、軒下から上を覗いた図。カールしてます。


禅宗特有の須弥壇。中央は釈迦如来なのはいつもと同じだが、脇侍がひと味違う。普通なら普賢菩薩と文殊菩薩だが、ここは準提観音菩薩(チュンディー)と地蔵菩薩。ううむ、珍しいです。


本堂内部の天井は高かった。

  
釈迦三尊以外にも、色々あったがほとんどナニモノかは分からず。かろうじて韋駄天がいるのは分かる。それと何気にダルマも居るね…。


魚板も。お腹のすり減り具合が凄い…。
 
こちらは三江会所門。江南・浙江・江西の出身者のギルドの会館の門らしい。丸窓が綺麗。内部は図書館になっていた。


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