山陰九州四国異境巡礼 2004年2月27〜3月5日

善通寺

さて、次は善通寺。言わずとしれた空海の誕生地。四国八十八カ所の七十五番。今日はこれまで宇多津しか見ていないのだが、移動などで時間がかかり、善通寺駅に到着したのは既に16:00になろうかという時間だった。

善通寺のある町は現在「善通寺市」という。門前町が発展したかたちのようだ。善通寺駅は寺院建築を模したものだったが、電池の残量が少なく、撮影ができなかった。

ぼやぼやしていると善通寺の拝観ができなくなる。善通寺最大の目的は戒壇めぐり。そのリミットは16:30なので急がなくては。現在16:00、駅から善通寺までは15分かかる。

駅から善通寺までは大通りをほぼ直進すればいい。途中「善通寺キリスト教会」というのがあって面白かった。言語的矛盾を抱えているが、市町村名なのでどうしようもないんだね。

 
善通寺に到着。早歩きしたので足が痛い…。五重塔と門の構図は美しいね。右は善通寺の境内地図。境内は東院と西院に別れており、現在居るのは五重塔のある東院。金堂、いわゆる本堂は東院に、御影堂は西院にある。戒壇巡りは御影堂の地下。現在16:10。急いで行かなくては…。リミットまであと20分。


東院の南大門。駅から来るとここが入り口になる。


五重塔。反りがないので重たい感じがする。


金堂。禅宗様。白装束の団体さんがうろうろ。内部には本尊の薬師如来が安置されていた。撮影は禁止されていたので内部の様子を具体的に紹介することはできないが、外陣をぐるりと回れるようになっており、仏像がたくさん安置されていた。撮影禁止は残念だったが、面白い試みだった。参拝者がたくさん訪れるようなお寺では、このように一方通行にしてしまえば、本尊前の混雑を回避できる。なかなか巧い。

さて、あまり時間がない。東院はこれくらいにして西院へ移動せねば。


東院の出口、中門。松の木が門を襲っている。この写真は光の関係で西院側から東院に向かって撮ったもの。


東院と西院のちょうど中間に位置する観智院。屋根つきの参道が面白い。

 
観智院の隣にはこんな物件が。洞窟風味だが、あまりおもしろみはない。この物件よりは、奥に見える建築が気になった。

 
さて、西院の入り口である仁王門。その先にはくらくらするような屋根つき回廊が。

リミット前になんとか御影堂にたどり着けた。広いよ、善通寺…。他に参拝客はいなかった。てっきり白装束の人たちでいっぱいかと思っていたのに。こんな時間帯だから、というのもあるかもしれないが、ひょっとしたら金堂を見ただけで帰ってしまうのかも。


戒壇巡りの入り口。寒さで使えない電池を手で擦ってだましだまし撮っている。

内部は当たり前だが暗い。しかし白壁なので、光が少し入る入り口付近の壁に四天王が描かれているのは見えた。

 
中央大広間。怪しい鈍い光と解説音声が流れている。この音声は空海の声を再現したものなのだという。一昔、保険のCMで再現された織田信長の声が使われていたっけ。同じ手法で再現したのかも。右写真の左は入ってきた通路、右は出口に向かう通路。丁寧に案内が下がっている。

 
大広間の左右の壁には両部大日如来像が描かれていた。

戒壇巡りの料金500円には、宝物館の見学料も含まれているというので、そちらも観る。

…ふう、疲れた。寒い。…もう帰ろう。

瀬戸内海を亘り、岡山へ。ここで夕食。食後は書店で適当な本を買い、いつものあの資本主義の代名詞である店で時間つぶし。

岡山で乗り込んだのは往路にも使ったサンライズ。既に車内は減灯されており、寝静まっていた。他の乗客を起こさないよう二階へ。復路は二階を指定してみたのだ。


夜食として買っておいた、岡山名物のままかり寿司。多少臭うので迷惑をかけたかも。なかなかおいしい一品だ。

座席夜行とは違って横になれるのは快適だが、やはりカーペットカーも寝づらい。今度使う時は寝台にしよう。


少し寝た後、小田原付近で目を覚ます。綺麗な夜明けだ…。また一つ旅が終わった。再び現実の世界へ。


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