伊豆巡覧 2004年7月8〜9日

下田駅に着いたのが14時前。暑いのでもう下田を動き回るのはやめにしたい。今回はJRのプランを利用しているが、伊豆急行(伊東〜伊豆急下田間)は途中下車可なので、少し周辺を見ながら帰路に就こうと思う。

院生室へのみやげ品として、伊豆の温泉まんじゅう(コスト安なので)、伊豆オリジナルドリンクである「サマーオレンジ」と「やまもも」の詰め合わせを。これらのドリンクは、伊豆地方では普通に自販機で見られるもので、結構、というかかなり美味しい。特に「やまもも」は酸味とほどよい甘さですっきりしている。今回の旅行中に二缶飲んだ。

「サマーオレンジ」と「やまもも」はこちら(伊豆ジモトグルメ2003)を参照。

伊豆稲取駅で下車。

済廣寺

駅から歩いて2分の好立地にあるお寺。名前からして「サイコー!」という感じだ。


寺域に入っていきなりふて寝羅漢がお出迎え。期待させてくれます。


本堂前に早速の好物件。何故かビルマ風味仏塔。「世界一ビルマの仏鐘」。いきなり意味不明です…。一体何が世界一なのか、というより「世界一ビルマの」という修飾はどうだろうか。「世界一」は「ビルマ」と「仏鐘」のどちらに係るのか。どこだったか、あるお寺にも「世界的国宝」という看板がある。それと同じような意味不明さがある。いいぞ、サイコー寺。

宝物館には「ビルマの国宝平和釈迦如来や竪琴」があるのだとか…。もうめちゃくちゃですな。「ビルマの国宝」が国外にあってどうする。

さらにこのお寺には「地下厄落とし巡り」という名で戒壇めぐりがある。早速侵入。戒壇めぐりはそもそも本堂の軒下に設けられた回廊を、暗闇の中手探りでまわり、中心部にある「極楽の鍵」に触れるのを最大の目的として行う宗教体験。浄土教が起源なのだが、たまに真言宗のお寺にもあり、その場合中心部には「極楽の鍵」ではなく、独鈷杵がある。

さて、ここ済廣寺は曹洞宗。たぶん禅宗の戒壇めぐりは初めて。一体中心部には何があるのか。ひょっとしてダルマ?

手探りで進むと、中心部が弱い光で照らされていた。そこにあったのは…

不動明王…。ここ本当に禅宗?


無粋だが、フラッシュを焚いてみた。結構いやらしい感じで通路がくねくねしているのが分かる。戒壇めぐりとしてはまぁまぁいい感じ。


そして出口にはこんな「極楽ワールド」が。ゴテゴテです。天井には飛天が。


庭園には何体かの羅漢が。こちらはあくび羅漢。ヒマそうです。


石橋の上で将棋してます。


こちらは釣りキチ羅漢。みんなベレー帽みたいなのをかぶってる。


本堂の四隅にはこのような原色不動明王が。不動明王には五種類あって、それぞれ色が割り当てられ、目黒、目白、目赤、目青、目黄と呼ばれる。東京都の目黒区という地名は、目黒不動尊に由来している。つまり、お寺が先なのだ。目白という駅もあり、その昔は目白不動尊があった。その他の三色は現在では失われ、地名にもなっていない。済廣寺のこの黄色の不動明王はたぶん目黄不動なんだと思う。ただ、曹洞宗がなんでこんなに不動明王を推すのかよく分からない。


帰りは、こんな炸裂羅漢に見送られて。一体何のポーズなんだ。


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