鎌倉異境探索 2002年4月20日(土)

 月に二回、土曜日は東京に出て○○史研究会に出席する。この日も東京に出た。○○史研究会は正午に終わる。午後は何も予定がない。ホリデーパスで来ているのでどこかへ行くことができる。このまま帰っては勿体ない。時間ときっぷを有効に使うため、今日はふらっと鎌倉へ行くことにした。

 鎌倉に行くのは小学校の修学旅行以来。修学旅行直前に段ボール箱を蹴って捻挫してしまい、足を曳きずりながら鶴岡八幡宮を見学したという記憶しかない。「段ボール箱を蹴って捻挫とはなんとも貧弱な足だ」とお思いだろうが、中には角材がぎっしり詰まっていたからなのです。間抜けということには変わりがないが。

 鎌倉のあたりには洞窟が多い。いつか行こうと思って調べておいた物件がいくつかある。記憶を頼りに一つ一つ廻ることにする。惜しむらくはデジカメを忘れたこと。そこで緊急措置として、携帯のデジカメを使って撮影することにする。11万画素。マイクロな写真になるけど、我慢してね。

 東京駅に着いたのは13:30頃。今から鎌倉に行っていろいろ見ることができるかどうか不安。取り敢えず東海道本線に乗り込む。

 大船に到着。ここで一旦降りる。この近くに「田谷の洞窟」なる物件があり、大船駅からバスで行くことができる。後日複数人でいくつもり。今日はバスの時刻を確認するために一旦ここで降りたのだ。取り敢えず1時間に4本ほどあるので、問題ないだろう。

 ところで、大船駅からは大観音が見える。写真では非常に見づらいが、緑から観音のクビがにょきっと出ている。これは大船観音という。大船駅に降り立つと否が応でも目にすることになる。この観音、複雑な経歴を持っている。戦前に護国の為に建造されたが、終戦に間に合わず製造中断される。その後昭和40年代になってやっと完成したそうだ。お間抜けそうで結構苦労人なのだ。

 さっさと大船観音に別れを告げ、横須賀線に乗り込み一個先の北鎌倉に。北鎌倉駅からすぐのお寺に洞窟があった筈だ。

 北鎌倉駅は本当に小さい駅。駅舎がないけど駅員は常駐しているという不思議な駅。行ってみれば分かる。

 北鎌倉駅からすぐのお寺は円覚寺だった。そうだ、ここには弘法大師ゆかりの白鹿洞があった筈だ。拝観料200円を払って中に入る。中の境内案内板には白鹿洞が書かれていない。どこだろうか。取り敢えずずんずん進んでみる。かなり広いお寺。たくさんのお堂が鏤められているがどれもつまらない。

 
 やっと白鹿洞を見つけた。・・・しょぼいぞ。中に入れないぞ。つまらんぞ。そうか、しょぼいから案内板に書いてないのだな。

 境内にはこんな池があったけど、その先には2つほど大きな穴があいていた。この辺は洞窟ができやすい地質なのだそうだ。

 境内には鶯が鳴いていた。すがすがしい。この寺には坂本弁護士一家の墓があるそうだ。

 円覚寺は本当につまらない。北条氏命の人以外は絶対行っちゃ駄目だ。200円は凄く高かったぞ。

 駅に戻る。まだ15:00。一個先の鎌倉駅へ行って、腹切やぐらでも見るか。

 鎌倉駅からは1.5kmも離れていた。腹切りやぐらとは正式名称「条高時腹切やぐら」。声に出してみよう。「ほうじょうたかときはらきりやぐら」。ゴロがいいよね。北条高時とその周りの人が自刃した場所らしい。洞窟になっているということなので、興味がある。

 迷ってしまい、合計3人に道を聞いてしまった。

 
 これが腹切りやぐら。中には卒塔婆がたっている。おどろおどろしい雰囲気はするが・・・。山道の途中にあって、ジャングル風味。

 さっさと鎌倉駅に帰る。もう16:10。本当は江ノ電に乗って長谷寺に行きたいけど、4:30頃にはもう閉まってしまうだろうなぁ。どうしようか。鎌倉に全然満足してないよ。駅をうろうろしていると、観光案内所を発見。一か八か聞いてみる。

「あの、お寺って5:00には閉まっちゃいますよね?」
「うーん、遅いところでは長谷寺では5:30・・・」
「えっ?本当ですか!ありがとうございます!!」

と江ノ電の切符を買い、ダッシュで駅内へ。電車はそろそろ入ってくる。良い頃あいだ。

 今回江ノ電には初めて乗る。といっても海は見られないだろう。江ノ電は駅間が非常に短い。1分で次の停車駅に到着する。

 長谷寺前には人力車の兄ちゃんがいた。姉ちゃん2組に声をかけていた。

「やっぱ鎌倉っていったら人力車っスよ!!」
・・・。

 長谷寺にも洞窟がある。弁天洞窟という。弁財天は何かと洞窟と縁がある。300円を払って中に入る。

 長谷寺は順路が設定されていた。順路がきちんと設定されているところは大好きだ。一方通行で全ての物件が見られるというシステムは大好きなのだ。

 
入ってすぐの処に庭園が。かなり奇麗だ。

 
少し階段を上ると多数の地蔵が。圧巻だ。


阿弥陀堂の阿弥陀如来。

 そしてこれはとなりの観音堂の観音菩薩。撮影禁止のところを無理やり撮った。周囲には3人の職員が目をぎらつかせていたが、デジカメといっても携帯だし、周りにはたくさんの人がいたのでバレなかった。「撮影禁止」の大看板も一緒に撮ってやった。

 観音堂の前には四天王に取り囲まれた仏像があった。見たことがないので、撮ってしまった。

  
 観音堂の隣には経蔵があった。しかも僕の大好きな輪蔵!!!無論廻す!廻す!!廻す!!!

  
 輪蔵の先には水子地蔵がびっしり。圧巻だ。ここは小高くなっていて、先に海が見える。絶景だ。地蔵菩薩の先には海。凄い光景だ。

 
 水子地蔵の近くには潮音停という茶屋がある。別に腹は減っていないので通過。その先には展望台があって、海が大きく見える。ベンチが充実している。おまけに100円いれて見る双眼鏡もあった。鳶が飛んでいた。ピンヨロー、ピンヨロー。本当にいい気分だ。爽快。鳶の声は大好きだ。

 これは池。卍池という名が付いている。分かりづらいが、池が卍の形になっている。そのままやんか。

    
 これが弁天洞窟。看板には「弁天窟cave」と書いてある。「弁天」の訳が無いよ。内部にはミニ弁天がびっしりしきつめらておりました。この洞窟は結構秀逸の物件。おすすめ。

 総括。長谷寺には絶対にいくべし。面白いアトラクションが何個もある。楽しい。300円は安いよ!!

 もう17:00になるけど、近くの鎌倉の大仏に行くことにする。

 幸い18:00まで開いていた。200円払って入る。

  
 真ん中と右の写真はあまり見られないショットだと思う。結構猫背なんだね。後ろには開閉可能な窓が付いておりました。ロボットやん。

 中に入りたかったけど、暗くて危ないということで16:30で終了していた。

 もういい時間だし、疲れたので帰る。

 ホリデーパスはかなり使えるきっぷだ。次回の○○史研究会は5月11日。今からどこへ行こうか楽しみだ(研究会は楽しみじゃないのかよ!)。


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