高野山壇上伽藍
本堂にあたる金堂があるのが、ここ壇上伽藍。様々な機能を持つ堂宇が立ち並んでいる。
金堂。重厚な感じはするが、ここが高野山の本堂と思うと、なんだかちょっと拍子抜けした感じはする。組物が大仏様か禅宗様だかあまり判然としないが、特徴的。
金堂内部。内陣と外陣の別がある。外陣奥には大日如来の画像が。たぶん堂内の左右にそれぞれ金剛界、胎蔵界の二体の画像が描かれているのだろう。 |
金堂から観た御影堂。空海の肖像画が祀られているのでその名がある。宝形造りで平たいのでかなり特徴的。 障子戸に開いている小さな四角は、おそらく「のぞき窓」。ちょっと時間的に厳しかったので、遠くから眺めるだけにとどめた。 |
根本大塔。内部には大日如来が。その周りに四本の柱があるが、それぞれに四如来が描かれている。まぁ典型的。
愛染堂。小さな堂宇だが、迫力は金堂よりも大きいものを感じた。自分はこういう堂宇が一番好きかなぁ。内部ではやはり愛染明王が安置されていた。
手前は大会堂、その奥に見える塔は東塔。その間には三昧堂がある。 大会堂とは聞いたことがない名前だが、法要を執り行う際に、ここで法衣に着替えるとのことなので、その名が付いているのかもしれない。 内部には阿弥陀三尊が安置されているとか。 これもプロポーションのいい堂宇だ。 |
手前が三昧堂。 高野山で一番小さな堂宇とか。ただ、小さいだけにその名の通り修行に集中できるだろう。三昧とはサンスクリットで「集中する」「ハマる」とかいうニュアンスの言葉だ。 ちょっと屋根が平た過ぎる感じがある。せっかく小さくまとまっているのだから、もうちょっと高くすれば完璧なプロポーションになると思う。 |
不動堂。高野山で一番感動した建築がこれ。とてつもなく格好いい…。観る角度によってずいぶんと印象が変わる。おそらく左右非対称だろう。私はこういうアクロバティックな建築が好きだ。
ひさしのそりが素晴らしいじゃあないか。 内部は非公開だが、不動明王を祀っているくせに護摩による煤けがないという不思議がある。 内部の写真を観たが、過度な装飾もなく、質素。だが、それだけによけいに荘厳な感じがする。 |
左は壇上伽藍のどこかの門…。忘れた。 というのも、かなり急いでいたからだ。バスがあと数分というところで走っていたのだった。最後に霊宝館を観たかったがそれは叶わず。また今度来るときの楽しみにしておこう。 |
ケーブルカーで高野山を去る。 ちょっとあわただしかった感じはするが、結局2時間半居た。ほとんど観るべきものは観てきた。 またしばらく移動となる。ケーブルカーから南海に乗り換えたら、河内長野まで一時間。のんびり過ごす。 |