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近畿の古刹巡り 2008年3月16〜18日

金剛寺

こんごうじ

大阪府河内長野市天野町996

河内長野駅から南海バス「天野山」下車

マピオン

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金剛寺

河内長野まで戻り、バスを乗り換え。今度は逆方向。

ここでトチった! 金剛寺はここなのに、ここ行きのバスに乗ってしまった。しかも終点まで気づかなかった…。

リンク先の地図を観ると分かるが、金剛寺との間には山がある。とりあえず周辺の地図はプリントアウトしてきたので道は分かる。問題は、歩いて向かうかバスで向かうかだ。バスの運転手に聞くと、600mほど戻れば金剛寺行きのバスが通過するバス停があるというが、タイミングによっては予定ががたがたに狂うだろう。アクセスは遅いが、距離的に短いのは徒歩でトンネルを抜けていくほう。トンネルに歩道があるかどうかが問題だ。

予定のほうを優先し、バスを諦めて歩き出した。トンネルが近づくにつれ不安になる。今のところ歩道はあるが、誰ひとりとして歩いている人や自転車をこいでいる人など見かけないのだ。昼時だから、であればいいのだが…。雰囲気がバイパスっぽいだけに不安だ。トンネルに歩道がなければまた長い距離を戻らねばならない…。

果たしてあった! 車道との間にもちゃんとガードレールがあって安心。時間がない。金剛寺から河内長野へ戻るバスの時間は刻一刻と迫っている。急ごう。

トンネルを抜けたところで走った。本当に時間がない!

やっと辿り着いた! しかし帰りのバスまであと10分もない! 急いで観なくては! 

左の画像は食堂かと思う。

なかなか奇抜な堂宇だ。長方形の堂宇で入り口が短辺にある。唐破風だし。善光寺っぽい。

金堂。

金堂内部は典型的な密教形式。だが、その祀るものが尋常じゃない。中央に大日如来、そしてその脇侍に不動明王と降三世明王! 五大明王の一つとしての降三世明王ならよく見かける。しかしここでは脇侍の一つとして。ある意味不動明王と同等となっている。

ただ、大日如来は不動明王の本地というし、五大明王だってすべて不動明王の化身である、という考え方もあるので、この三体は全て同じ大日如来なのだ、という見方もできる。

その迫力もさることながら、降三世明王でありながら座像というところが凄い。宝冠までかぶってるし。うーん、降三世明王というよりヤマ(閻摩)のような気がするなぁ…。そのデカさも尋常ではない。もちろん大日如来が一番デカいのだが、雰囲気でいえばその形相から降三世明王のほうがデカく見える。

怒られている感じがする…。

観心寺でみたような板付きの両界曼荼羅もここにあった。残念ながらその裏に何が描かれているのかは、外陣から確認することができない。

柱などにはまだまだ鮮やかな色が残っていた。

多宝塔。左が正面になるが、その方向にだけ、軒下にひさしが付けられているような気がする…。急いでいたので本堂からカメラを向けただけ。近づいていない…。

右は回廊で繋がっている五仏堂(手前)と御影堂(奥)。「五大」ではなく「五仏」というのだから、五大明王ではなく、大日如来を中心とする五如来が安置されているのだろう。おそらく。御影堂は一段高いところに建てられている。

本堂から五仏堂を眺めたところ。五仏堂の左には薬師堂。五仏堂の上に建っているのは…何だろう。廟かな…? もう分からない。

とにかくバスの発車まであと5分を切っている。庭園もあるが、観ている余裕はない。急いで山内を駆けめぐる。

摩尼殿書院。日曜・祝日に拝観できるとか。今日は平日。予約を入れれば平日でも大丈夫だそうだが、かりにそうだとしても時間がないため無理だ…。書院前は砂庭になっていた。

重層の堂宇(左)など魅力的な堂宇はたくさんあるが…。右写真は正面から撮った画。唐破風が付いていた。

とにかく金剛寺は小院が多い。ゆっくり観てまわるべき寺院のようだ。

ああ…もったいない。

最後に楼門を。本尊と同様に迫力のある楼門だった。

息を切らしてバス停へ。

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