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近畿の古刹巡り 2008年3月16〜18日

瑞春院

ずいしゅんいん

京都市上京区今出川通烏丸東入

京都市営地下鉄今出川駅下車 徒歩5分

マピオン

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瑞春院

さて、帰りしなに塔頭瑞春院を観ていこう。

庫裡。割と典型的。庫裡前庭園もなかなかのもの。

庫裡の右手の白壁の奥には方丈前庭園が広がっているはず。当然門は閉ざされている。

瑞春院の拝観受付を済ませると、まず見せられるのは方丈内の襖絵。南側の部屋はぶち抜きになっていて、左から寒山・拾得、八方にらみの龍、そして孔雀の親子図が描かれていた。

この孔雀の図は、作家の水上勉にまつわるエピソードで知られている。彼は9歳のとき瑞春院に入って4年間修行の日々を過ごしたそうだが、厳しさの中、この孔雀の親子を自分の親と自身になぞらえてみて、慰められていたそうだ。

動物にありえないことだが、この親子の孔雀は見つめあっている。これも「共視」。この襖を開けると、親子が離れてしまう。こんなところにも、水上が自身の境遇に重ねたのかもしれない。

方丈前庭。この季節は木々の葉が無くちょっと寂しい。右画像手前の大きな石は「坐禅石」と呼ばれ、左手奥の小さな石は「護り石」と呼ばれているそうだ。

方丈の南東隅には水琴窟を兼ねた手水場が。ただし、この寺では寺務員がいちいち拝観客を誘導しながら説明をするため、せっかくの水琴窟の音がかき消されてしまって鑑賞するところではなかった。

ただ、梅は綺麗に咲いていた。この辺りは方丈の東側に当たるが、方丈前庭よりもずっと見応えがある。この先には茶室がある。

方丈の北側はちょっとした箱庭のような様相を呈している。つくばいの向こうには茶室。そして池を挟んで書院(?)がある。ここでいったん方丈から降りて書院へ。

その前にもう一度梅を撮っておこう。これは素晴らしい。

書院。内部には、相国寺第115世の維明周奎の筆に拠る、おそらく豊干禅師の絵があった。右画像は庫裡で見かけたつがいの鶏を描いた杉戸絵。

ひょうたん型にくりぬかれたつくばいもあった。なんか可愛い。

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