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京都'08秋の特別公開その2 2008年11月23日

金戒光明寺

こんかいこうみょうじ

京都府京都市左京区黒谷町121

京都市営バス岡崎神社前バス停下車

マピオン

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金戒光明寺

京阪神宮丸太町駅で下車、バスで岡崎神社前まで。

次の金戒光明寺には岡崎神社そばの細い道から行けるが、うさぎ神社として知られる岡崎神社を少し観ていく。

身が黒いのに違和感があるが、かなり愛嬌がある。ぼんぼりのほか、障子戸(風のガラス戸)にも描かれていた。内部からは話し声が聞こえてきたので、氏子会議(?)のようなものをやっているのかもしれない。

さて、金戒光明寺へと向かおう。

岡崎神社そばの細い道にも紅葉が。緑から朱へのグラデーションが素晴らしい。

岡崎神社のものと思しき掃除道具置き場だが、この置き方はどうだろうか…。夜中はびっくりするぞ。

勢至院、金光院の間を通り、阿弥陀堂を過ぎて金戒光明寺の御影堂へ(阿弥陀堂の拝観はできなかった)。

銀杏が見事な色に染まっていた。

今回、「紫雲の庭」が公開されているというので、拝観を求めた。

御影堂から、東側に建つ方丈へ移動。方丈前の砂庭も今回初めて観るものだ。禅宗寺院のような砂庭。先には唐門が。

ちなみに外から見るとこんな感じ。

方丈内部の虎の襖絵。

通常内部は立ち入り禁止だが、特別扱いなのか、一組の新婚(だろうか)が写真撮影をしていた。さまになるので勝手に撮影させてもらった。

新婚の背後の襖絵は、実はからくりになっている。

顔が隠れているものもカウントすると通常は虎が四匹いるのだが、一番左の襖を右に一枚分ずらすと虎が二匹消えるようになっているのだ。

金戒光明寺じまんの紫雲の庭。近年作庭されたものらしい。清潔な感じがして素晴らしいが、実は一つ一つの石にそれぞれ何か象徴しているものがあるらしい。浄土宗らしく法然の生涯を表したものらしいが、あまりピンとこない。こういう石庭にかんしては、一つ一つの要素にあまり過剰な意味を持たせてしまうと興ざめしてしまう。

パンフレットに拠れば、三つの物語に分けられるという。苔部分がそれぞれを表しているようで、上の左写真、左側から比叡山での修行時代、浄土門開宗、幼少時代を表現しているとか。左の苔部分(比叡山修行時代)の先には池があるのだが(写真では架かる橋が少し見えるだけ)、これは琵琶湖に見立てているらしい。

ちなみに庭名の「紫雲」だが、この地において開宗したところ紫の雲が現れて辺りを照らしたことに拠るという。

意味を考えずに観れば、よく出来た庭だ。苔のあいだを水に見立てた砂利が流れていたりする。

紅葉も素晴らしい。まったくの砂庭というわけではなく、池もある。ただし水がよどんでいてあまり綺麗ではなかったかな…。紅葉の季節なのだから、水面に紅葉が映り込んだりするのを楽しみたいじゃないか。

まったく今日は紅葉のピークのようで、観るもの観るもの全てが燃えている。

庭の奥には茶室まである。

庭に建てられた塔のふもとには、なぜか蛙の石像が…。なかなか愛嬌のある表情をしている。

さて、御影堂に戻ろう。

なんと文殊五尊像。善財童子、優填王、仏陀波利、最勝老人が揃っている。

古い宗派や禅宗ではよく見られるものだが、浄土宗寺院でこれを見るとは…。調べてみたところ、金戒光明寺の北西の辺りに存在した中山宝幢寺という名の寺院の本尊だったそうだが、応仁の乱で寺院が荒廃した後、金戒光明寺へと移ったという。

こちらはうってかわってまさに浄土教の真骨頂的な山越阿弥陀図。

阿弥陀如来の結んだ手から紐が出ているのが分かるだろうか。この紐を通じて阿弥陀如来との結縁を願う。

さて、御影堂を出よう。ここから真如堂方面へ出て、白川通りへ向かう。そこでお昼を摂るつもり。小腹満たしの饅頭だけでは、さすがにおなかが空く。

金戒光明寺の墓地にある五劫思惟阿弥陀如来の石像。やっとこれを見ることができた。

五劫という気の遠くなるような歳月を考えに考え抜き、髪が伸びてアフロになってしまったという炸裂な仏像。つまりは時間を結晶させている石像なのだ。

さまざまな角度から見ると、耳の部分にはかからず、そのまま髪が盛り上がっているのが分かる。苔が成長したみたいだ。

墓地の先に立つ三重塔。これは「文殊塔」と呼ばれるが、先ほどの御影堂の文殊像といい、浄土教のわりには文殊に拘っているのが不思議だ。

さて、墓地を過ぎて真如堂方面に向かおう。

墓地を過ぎるとちょっとした山道になる。紅葉も進んでいて、ちょっとしたハイキング気分。

金戒光明寺の境内最北に位置する塔頭西雲院。この付近も見事に紅葉していた。

西雲院の本堂を紅葉越しに見る。絵になるなぁ。

西雲院を過ぎると真如堂はすぐ。左写真は真如堂の本堂だ。

真如堂も紅葉の名所。ここにもたくさんの人が訪れている。

本堂の裏側を通って、白川通りへと抜けるのだが、あまりに見事なので何枚か撮影。

真っ赤なのもいいが、緑が混じっているのも好き。

重厚な雰囲気の堂宇をバックにすると、多様な色彩がいっそう映えて美しい。

真如堂を抜けて白川通りへ出る坂道から見た山々。

おそらく大文字山だろうか。

予定では、この坂道を降りきったところにあるtranq roomというカフェで湯葉丼を食べるつもりだったが、店の外に行列ができていたので諦めた。以前に昼時に来たことがあるが、自分以外にほとんど客がいなかったので行列ができていることに驚いた。「とり新」もそうだったが、やはり紅葉の季節ということでどこも昼時になると混雑してしまうようだ。ましてやこの辺りは他にこれといって食べるようなところもない。

また昼食を逃してしまったが、既に14時を過ぎている。実は今回、夕食としていもぼうを予約している。せっかくのいもぼうを美味しく食べたいのであまり遅くなってからお昼をがっつり食べるのは避けたい。ということで、コンビニを見つけたらおにぎりで小腹を満たす、という悲しい結論に落ち着いた。ただし、そのコンビニさえ、この辺りには無いのだが…。お昼を食べられるのはいつになることやら…。

面白い店構えのケーキ屋を見つけた。arincoという名前らしい。

次はこの時期特別公開している霊鑑寺。白川通りを渡って向かう。この先にもコンビニなど無いんだよな…。

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