ほけほけ京都巡覧 2005年3月19〜21日

最終日。今日の15:00に京都を出る予定。その時間の前には高速バス停に着いていたいので、午後はあまり時間がない。

最終日ということで、これまでの積み残しをこなしていきたいが、正直きつい。優先したいのは京都国立博物館の特別展。プラスお寺一つくらいかな…。

宿をチェックアウト、東山駅で下車。まだまだ道路は混んでいないのでバス乗車。午後になるととんでもなく混雑するんだよなぁ。

まずは泉涌寺。境内がでかくて静かな雰囲気を味わいたいので。バス停を降りて少し歩いたところにパン屋が。昔ながらの感じだが、ロールケーキが100円で売られていたので購入。泉涌寺で食べよう。

泉涌寺

即成院のあたりから参道の雰囲気が出てくる。即成院には阿弥陀と二十五菩薩。全てが座っているので、来迎後しばらく経ったあとの状況なのだろう。二十五菩薩が像として存在しているのはこのお寺のみとか。10月には二十五菩薩のかぶりものをした人たちが練り歩く「練り供養」が執り行われる。

即成院の先の戒光寺に立ち寄ってみた。丈六の釈迦如来像とあるので興味深い。


外から見た限りではこのなかに本当に丈六像があるのかといった感じ。やはり禅宗様はかっこいいね。


本堂内には本当に居た。てっきり座像かと思っていたら立像だったのでびっくり。旧国宝とか。白いカーテンのようなものが見える。下がったりするのだろうか。頭部から上はすでに二層目の部分に達していた。もう天井ぎりぎりだ。中でパーツを組み合わせて作ったのだろう。計算が違っていたら大変なことだったろうなぁ。


内陣の奥には不動明王が見えた。御簾付き。

寄り道を経て泉涌寺境内へ。拝観料を払ったところでしばしロールケーキ。境内で食べるのもなかなかおつなものだ。


こちらは仏殿。舎利殿側(後側)から見たところ。


天井は抜けていて、構造がしっかり分かる。美しいなぁ。


須弥壇の後にはどこからでも視線を注いでいるように見える図像。


こちらは浴室。これも禅宗様。


ほとんど人が居ない。境内も広いし、静か。お堂の数が少ないのが残念だけど、たまにはこういうのもいいかな。

帰り際に楊貴妃観音を。というか、メインよりもやはり左右に並べられた羅漢像が気になった。多分十六羅漢なのだろうけど、六体くらいしかない。係の人に訊くと、やはり十六羅漢だったのだが、応仁の乱で他が失われたとか。

楊貴妃観音の口にはひげがある。しかし泉涌寺サイドでは頑なに「ひげではなく、説法中の口の動きを表現している」と主張している。しかし楊貴妃は後付けだ。

泉涌寺を出た後は相方が行きたがっていたちどりやへ。確かにものは可愛いのだが、値が張る。

その後博物館へ。伊東の特別展。入館料に驚いた。学生だと50円。一般だと430円だが…。子どもは無料。ぼちぼち道路には車が増え始めてきたが、内は静か。暖かいし、のんびりできるところだ。

百犬図の他にも、伊東の作品には小さな動物を扱ったものが多い。野菜も多い。股割れ大根を釈迦に見立て、その周りをたくさんの種類の野菜が取り囲んでいるという「野菜涅槃図」が面白かった。伊東は動物好きで野菜好きの画家だった。

他に常設展を。鎧が意外に面白かった。紫糸威鎧は兜の上にキツネが乗っていた。弁財天を意識しているんだろうか。色々威胴丸は兜の上にライオンの小さな像がちょこんと乗っている。

顔が割れていて、中から新しいもう一つの顔が出ているという宝誌和尚像も見ることができた。楽しい仏像だ。図像でおもしろかったのは四面四臂という珍しい不動明王。後の火炎の中に魚や蛇、お堂や鳥、卍、ドクロ、仏像、象などたくさんのものが浮いているのだ。なんという取り合わせなのか分からないが、楽しい。

ミュージアムショップでは絵はがきを買い込んだ。

さて時間はもう13:00近い。15:00に高速バスに乗るわけだから、移動時間も考えると、14:00には京阪に乗って藤森に向かわねばならない。お昼を食べて終わりだな。

最後は「おめん」というお店でうどんを。基本的につけめん。たくさんの薬味(ごま、はくさい、しょうが、ねぎ…)をつゆに入れて食べる。めんは割と細い。昨日のお昼の天神うどんもこんな太さだった。これが京都のうどんなのか。30分ほど並んだが、これくらいは仕方ないだろう。

おめんを出たところでもう14:00。腹を満たした後は帰るだけだ。最終日はかなりヌルくなったが、まぁたまにはこういうのもいいだろう。


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