庄内・置賜・羽後・津軽巡覧 2005年5月2〜5日

禅林街のボス長勝寺を攻略し、残るはさざえ堂のみ。せっかく弘前まで来たのに観られないのは残念…。もう一度蘭庭院に行ってみよう。管理者が帰っているかもしれない。それでも無理だったら諦めるしかない。

蘭庭院の庫裡でインターホンを鳴らすと、今度は人が出てきた。拝観をお願いすると、あっけなく鍵とさざえ堂のあらましが書かれたコピーを渡された。


これが鍵。プレミア品。


早速さざえ堂へと戻る。最北のさざえ堂はいきなり建っていた。隣は民家。寺の境内でも何でもないところだ。


外観からも中が螺旋状になっている様子がうかがえる。通称六角堂として知られているようだが、実際は八角堂。


軒下には方角を示す文字が。これは「巽」。このことからもやはり八角であることが分かる。

さてさて、早速内部に入りますか。


正面には観音菩薩像。入り口は会津若松のさざえ堂と雰囲気が似ている。


確かにスロープ。右周り。しかし会津若松のさざえ堂と比べると傾斜が緩い。


中心には弥勒菩薩などの仏像が安置されていた。中にはこのさざえ堂を建立した人物の像も(上写真)。もともとさざえ堂は百体の観音菩薩像を安置し、ここを拝観することで西国、板東、秩父の札所を回ったのと同じ功徳が得られるとしている堂宇なのだが、ここのさざえ堂は百体の観音菩薩が無く、観音菩薩以外の仏像も安置しており、本来の機能から離れてしまっている。これらより、さざえ堂が信仰装置からアトラクションへ変化したことを看取できるだろう。

なお、会津若松のさざえ堂には現在仏像は安置されていない。当時には何らかの仏像が安置されていたと思われる箇所は、百体もの観音像が安置できるほどのスペースは無く、ひょっとすると弘前のさざえ堂と同様に他の仏像を安置していたのかもしれない。


天井には何らかの絵が。竜…か?


頂点へ行き着くといきなり降りの階段が…。「さざえ」じゃないよ。スロープの傾斜が緩かったのは、本来その下にあるべき降りのスロープが存在しないからなのか。結局一周半して降り。

階段を降ってすぐ右側には出入り口。会津若松のさざえ堂は入り口と出口が別になっていたが、ここのは入り口と出口が共通になっていた。


階段を降って左にはアヤシゲな扉があったので開けてみた。昇りスロープの下の空間が広がっていた。


中には興味深いものが。左は先ほど降ってきた階段だが、そのすぐ隣には樋が通っていた。多分賽銭を集めるためのものだと思う。各所で投げ入れられた賽銭が樋を通って、写真下のほうの緑の色を付けた箇所に集まって出てくるのだろう。

…こうして記録を書いていて「失敗した…」と思ったのが「何故自分で賽銭を入れて実験しなかったのか」ということだ…。


ありがとう、最北のさざえ堂。興味深い構造もこの目で確認できたし。会津若松のさざえ堂も再訪したくなった。

弘前さざえ堂攻略によって、現存し尚かつ入堂可能なさざえ堂で未訪なのは成身院だけになった。

鍵を返却し、そろそろ弘前駅へと戻ることにした。


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