このお寺は曹洞宗で、五百羅漢を擁するというので今回訪問することにした。
境内には相当な樹齢であろう杉や松などが屹立している。禅宗らしくきりっとした雰囲気がある。
龍華庵。この寺は龍神を祀るというが、そのためのお堂なのだろうか…。由来に関する説明がないのでよく分からず。中には禅宗特有の須弥壇の上に三尊像。向かって左の脇侍は体が青く、後ろに火炎が立てられているので不動明王だろうか。
三十三観音堂。
山門の前に建つ総門。彫刻が凝っている。
左右の獅子は髪型が面白い。ドレッド風とお嬢風カール。
他に猪やウサギなどが。多分十二支全てが彫られているのだろう。
五重塔もあった。柵が開放されているので内部を公開しているようだが、扉が閉まっている。まだ早い時間だからだろう。
ちなみにこのお寺は修行寺のため、特に拝観時間に制限があるわけではない。
さてこれがメインの五百羅漢堂。かなり大きい。自分がこれまで見た中では一番の大きさ。
中央には釈迦如来と脇侍の文殊と普賢。そしてその前には十体の羅漢が配置されていたので多分十大弟子だろう。釈迦如来の前の金色の一体はカーシャパ。禅宗ではこいつを特別扱いする。上には風神と雷神が配置されていて、かなりのスペクタクル。羅漢は左右のブロックと壁面にびっしりと配置されている。
まずは左のブロックから。どさくさに紛れて不気味な大黒天が。それと上の段には四天王とおぼしき一体。
左のブロック、内側。反対側の奥の方にも、分かりづらいが四天王がもう一体。
そして右のブロック。前の段には何故か輪蔵を開発した大士像が。そしてこっちにも四天王が一体。
内側。羅漢をただ並べているわけではなく、洞穴(?)のような空間にも配置している。向こう側にも四天王が。
なかなかゴージャスな感じの羅漢堂で良かった。かなりでかいしね。
ずいぶん重厚な雰囲気のある山門だ。上には十六羅漢が安置されているとか。登る階段は後から。ただ侵入不可になっていた。
山門の内部には仁王ではなく、毘沙門天と韋駄天の二体が。強そうではないが、なかなかタフそうな感じ。
それでは階段を上って本堂エリアへ。
振り返って見ると朝日に照らされた山門が見える。なかなか歴史を感じさせる雰囲気。
本堂ウラの龍神を祀るという廟。完全に神道式になっていた。内部はよく分からず。
本堂から帰ってくる間にお寺の人が五重塔を開けてくれたようだったので内部へ侵入。割と新しめ。登れない典型的な塔のようで、階段は一切無かった。
五百羅漢堂は山門と比べてみても、あまり変わらないほどの大きさ。
他に弥勒の石像が。この祀り方はどうだろうか…。石仏弥勒ははじめてかもしれない。
境内すぐ近くには駅舎が。今では既に廃線となった路線の駅のようだ。展示館のようなものがあるようだが、まだまだ早朝のため開放していなかった。
すぐにやってきたバスで鶴岡駅へと戻る。
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