平泉・水沢巡覧 2005年1月9〜10日

ほどなくして水沢市街、というところでバスに乗り込んだのは家族。二人の子供がやけにはしゃいでいる。…ひょっとして、ジャスコか?いや、まさかね…。そう簡単に人の行動を予測できるもんじゃないよな。そんなに単純に結びつけるのもいけない。…と思いつつ、内心ジャスコに向かってくれれば、と願っていた。

終点水沢バスターミナル。ここまであの家族が降りなかったので、ますますジャスコ確率が高くなった。バスを下車後、あの家族の向かう先をしばらく見ていた。バスを降りた家族はそのままジャスコの方角に足を向けた…。やはりジャスコか…!

日曜の午後、一家でバスに乗ってまでしてジャスコへ買い物へ行く…。いや、もうジャスコは買い物をするだけのところではないのだ。一つのレジャーなのだ。参った…。ジャスコはスーパーではなく、デパート、といった感覚なのだろう。

水沢バスターミナルに戻ったのは13:10。ここで平泉に戻るバスに乗り換えるが、25分の接続時間があるので、あの魅惑のジャスコを探索してみることにする。

懐かしい感じがする…。こじんまりとはしているが、確かに楽しいところかもしれない。オオゲサな言い方だが、何か忘れていたものを久々に見つけたような気がした…。

トイレをすませて、バス乗車。中尊寺バス停までの間の30分を一眠り…。

中尊寺バス停でさらに乗り換えて一ノ関へと向かい、そこから厳美渓という(猊鼻渓とは違って)荒々しい渓谷へ向かう積もりだったのだが、これ以上寒い思いはしたくなかったので(中尊寺バス停で乗り換えバスを待ったとしてもムダに寒い40分を過ごさねばならないので)、中尊寺を見学し、今日はおしまいにすることにした。

中尊寺

中尊寺は広大な境内を持つ。階段も無く、傾斜のきつい坂道(積雪もあり、危険)を20分ほど歩くとやっと諸堂の立ち並ぶ寺域へと入ることができる。

…んー、やっぱり予想どおりあまり面白くは無かったね…。

それでも、自分が少しでもぐっときたものを紹介しよう。


鐘楼?ボックス型になっている。縦に長いので二階建て?と思わせる物件だ。


境内ではあまり見かけなくなったビン入りコーラの自販機が。寒くて買う気にはならなかったけど。

そして金色堂…。あまりにも高すぎる拝観料が設定されていたが、せっかく来たのだし…ということで侵入。…大した感想も無く退堂…。つまらん。

 
金色堂の奥に立つ古いお堂。内部には柱が。以前は何かに使用していたようなお堂だが…。妙に高い天井が気になった。


たぶん中尊寺で一番気になったのがこれ。古いお堂の中に展示されていた、最盛期の頃の中尊寺の復元図。説明に拠ると、1100年当時は「二階経蔵」、「二階鐘楼」があったのだという。図中右奥に見えるのがそうだろう。当時すでに二階建ての建築があったことが驚きだ。さらに、それらの間に架かっている橋も気になる…。中央奥に立つのは「二階大堂」というのだそうだ。内部には四丈(!)の阿弥陀如来、丈六の脇侍九体が安置されていたのだとか…!ただ、二階建てというが、これらの巨大仏像をおさめるために吹き抜けの作りになっていたかと思われる。…しかし残念なことによりすべてが1300年頃に焼失したのだとか。

しかし説明には続きがあった。源頼朝が二階大堂を見て感服し、鎌倉にも永福寺という寺を建立して、二階建ての堂宇をつくったとか…!しからばこのミラクルなお堂のコピーが鎌倉にて見られるということか!さすが頼朝、目のつけどころがちゃいまんな、と帰宅後調べたが、永福寺も今は無いのだとか…。がっくり…。永福寺のあったところは今では「二階堂」という地名であり、確かにこの地に「二階建て」のお堂があったことが分かる。

現存していることってまさにミラクルなんだなぁ…。

この後一ノ関までバスに戻ったが、帰りの新幹線は20:00過ぎになる。まだ16:00をまわったところ…。幸いなことに一ノ関駅の待合いスペースには石油ストーブが設置してあり、暖かく過ごすことができた。

一ノ関駅で食事を摂り、帰宅。


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