近江京師巡礼 2007年8月11〜14日

さて、もう14時を過ぎた。この後、国立博物館に行きたいので、そろそろ終わりにしたい。最後に東福寺の塔頭霊雲院を観よう。

霊雲院

霊雲院は、東福寺の西に位置する公開塔頭。白壁に囲まれた路地をずんずん進むと、突き当たりに霊雲院の境内がある。訪れる人は少ない。

日露戦争時には、霊雲院がロシア人捕虜の収容所となっていたという。東福寺の近くに任天堂の本社があるが、彼らのためにトランプを作ったのが、任天堂だったという。

 
「九山八海の庭」。中心には遺愛石と呼ばれる石が、灯籠のようなものの上に乗っている。


臥雲庭。霊雲院の名にインスパイアされて造られた庭。白砂は引き続き水を示すが、茶色の砂は雲を示している。雲や水が渦巻いているように、細かな波紋が印象的。


逆方向から。この庭はある程度真上から観ると面白い。雲と水の境界線の描くカーブが絶妙なのだ。


達磨像。体の繊細な描き込みに対し、大胆な衣服の描き方が対照的だ。困ったような、驚いたような微妙な表情もいい。目が点じゃないか。


落ち着いた坪庭風の庭園も。やっぱり手水鉢がいいね。

さて、一息ついたら博物館に向かおう。


善慧院、通称明暗寺に貼ってあった札。イラストの通り、ここは尺八を吹く虚無僧で知られる普化宗の流れを受け継ぐ塔頭。明治期に解体された普化宗は、臨済宗に組み込まれ、東福寺の一塔頭にその名残をとどめているのみとなったのだ。

さて、帰りは京阪東福寺駅へ。七条まで行き、博物館を目指す。…が、JRの駅は見つかったが京阪の駅が見つからない…。さんざん迷って、やっと京阪の駅を見つけた。JR駅の出入り口の中に、京阪駅への通路があった。分かりにくい…。


京阪東福寺駅ホーム下のイラスト。人のポーズがなんだかかわいい。


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