恐山巡礼 2002年8月10〜12日

10日

 今回急遽恐山に行くことにした。18きっぷを使って旅費をうかすのだが、恐山は本州の最北端下北半島のほぼ中央に位置するので、普通列車のみを使って恐山に到達するには一日ではとてもムリ。

 今回のタイトル「恐山巡礼」、これまでは「○○異境巡礼」というタイトルで○○には場所が入っていたが、今回はそのままに「恐山巡礼」というタイトルになってしまった。

 常磐線と東北本線を乗り継いで向かうのだが、一本たりとも乗り遅れは許されない。

 移動計画はこちら。

土浦 8:00
水戸 8:52
9:05
いわき 10:45
10:52
原ノ町 12:06
12:22
仙台 13:43
14:40
一ノ関 16:22
17:00
盛岡 18:37
19:18
八戸 21:11

 まさに移動だけで終わる一日。

 常磐線は水戸を出ると、車窓は田圃と山しか見えなくなりどこまで行っても同じ景色のため、すぐに退屈になる。MDと本が相棒。はっきり言って辛い。廃れた雰囲気の魅力的な駅が続く。

 10時過ぎ勿来に至る。やっと福島県に入った。茨城県を出るだけでもかなり時間がかかる。

 いわき付近でやっと太平洋が見えるようになる。海はいつ見てもいいのだけど、残念なことにすぐに終わってしまい、また例の田圃と山が連続する。乗り物酔いしやすい僕だけど、電車で酔うことは無かった。しかし今回、初めて電車に酔ってしまった

 12:30過ぎに相馬に至る。もうすぐ宮城県に入る。

 仙台で次の電車まで一時間近く時間があるので、ここで食事を取ることにした。仙台といえば牛たん。予め調べておいた「味の牛たん 喜助」は駅から徒歩10分のところにあり、正確な位置も分からないのでこの店は諦めることにし、仙台駅駅ビル「エスパル」の地階で適当な店を探して牛たんを食べることにした。最初に見つかった「味味伊勢屋」という店で弁当を注文。

 右に牛たんが3枚。これだけだが、仙台名物牛たんを食べることができた。左はねぎとろ重。

 食事を終えると次の電車まで時間が無くなった。ホームへと急ぐ。もう少しゆっくり休みたいのになぁ・・・。と駅に向かう途中で「喜助」を見つけた!駅ビルにも入っていたのだ!ここの牛たん焼き定食は牛たんが20枚程あり、麦飯、テールスープが付いて1200円。これはお得だ。もっと早く見つけていればなぁ。残念・・・。

 仙台を出て再び北上を続けるが、相も変わらず車窓は行けども行けども均質で退屈この上ない。すでに駅間に民家はなく、駅の周辺にちらほらあるだけという過疎地域に入る。

 前に座っているカップルが仙台駅弁「牛たん焼き弁当」を食べ始めた。これは以前一度食べたことがあるのだが、むしろこっちの方が好かったような気がした。この駅弁は紐を引くと温かくなる。仙台でたった3枚だったもんなぁ

 松島駅を出るとあの有名な島々が見えてきた。退屈な車窓が続く中、こういう景色が偶に現れるのでなんとか持ちこたえている。電車の乗り疲れは既にピークに達していた。

 16:30過ぎ、一ノ関到達。やっと岩手県だ。これからまだまだである。なんせ宿のある八戸まであと5時間はあるのだ。小腹が空いたので一ノ関の駅内でパンを買って食べる。

 18:30過ぎやっと盛岡に到着。

 この時間になると既に暗く、車窓すら見えなくなり退屈度は頂点に達する。もうキアイで乗り切るしかない。

 青森県に入ると俄に雨が降り出した。実は雨が降ることは予め分かっていた。出発前にチェックした天気予報ではずっと雨・・・。雨の中恐山を見学することになりそうだ。せっかくの恐山なのに雨かぁ・・・。まぁ仕方ないね。と、この時点では軽く考えていたが、この雨が、明日からの予定に大きく影響を与えることになる・・・。

 そんなこんなで21:11、やっと八戸に到着。今日の宿は八戸。八戸市の中心街は八戸駅から車で20分程の距離にある。宿も中心街にあり、駅からはバスを使うしかない。次のバスは22:07、勿論終バスである。

 バスが来るまでだいぶ時間があるので八戸駅を散策することにした。八戸駅は7月にリニューアルオープンし、立派な感じのする駅になっている。

 
 実は12月から東北新幹線が八戸まで延伸されるそうで、その為のリニューアルオープンなのだそうだ。なんだか閑散としてますが・・・。大丈夫?無駄に立派な感じしますが・・・。

 ここ八戸駅には前々から食べてみたかった「いわし蒲焼風弁当」がある。駅弁屋はまだ営業していたが、既に売り切れ。残念。売り子のおばちゃんに話すと、明日時間を指定してくれれば取っておく、とのこと。明日9:30頃取りに伺うということでお願いした。

 八戸駅駅舎にはスタンプがあったので捺す。

 バスを待っている間、八戸市民の会話を聞いていた。女子高生と思しき3人が、「今日は楽しったね」と言っているのを聞き逃さなかった。そのほかは理解不能。同じ日本語なのになぁ。

 八戸駅前には「花嫁センター」という小さなビルが・・・。

 八戸駅を出て気付いたことだが、寒い。本州の最北端青森県といえどもこの気温は寒いと思う。地元民に聞いてみると、やっぱりこれは普通じゃないそうだ。

第二八戸センチュリーホテル

 今日の宿は第二八戸センチュリーホテル。八戸駅からバスで20分のロケーションにあるが、廻りは中心街、コンビニや店が多く立ち並んでいて便利。

 宿泊料は何と2858円!!遂に来ました。税込みでも3000円である。土日のみの価格らしいが、これは本当の激安。値段が安いので内容・設備を心配したが、普段は6000円以上の宿らしいので大丈夫だろう。

 
 果たして大丈夫でした!!部屋に入る時、ちょっと煙草臭が気になったが、他は至って普通のビジネスホテルだし、なかなか設備も整っている。冷蔵庫の中に何も入っていなかったのはご愛敬か。すぐ近くに八戸センチュリーホテルもあって値段も同じだったのだが、「第一」の方には冷蔵庫が無かったので、こっちの第二に決めたのだ。やっぱり冷蔵庫はあった方がいい。部屋はゆったりとしている。窓も大きめで結構。バス・トイレも清潔感がある。これで3000円は凄いよ・・・。参りました!今後八戸に来ることがあればこの宿にします。

 既に22:30を過ぎているが、夕食はまだだった。外でご飯を探す。幸いコンビニもたくさんあったし、食べるところもあったが、節約のため、なか卯で280円の牛丼で済ませた。

 ホテルに戻り、シャワーを浴びて明日の身支度を整えると眠くなってきた。明日は前々から行きたかった恐山。八戸駅で駅弁もゲットできる。期待は膨らむ。興奮気味だったが、気を鎮め、眠りに就く。この時明日起こるアクシデントなど予想だにできなかった・・・。波乱に満ちた長い一日が待っていたのである。


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