両毛異境巡礼 2002年8月3日〜4日

8月3日(土曜日)

 今回は珍しく、一日前(8月2日)に決定した即席異境巡礼である。とはいえ、内容は前々から行こうと思っていたところである。行き先は佐野、足利、高崎、沼田などで、栃木県と群馬県の二県に亘る。故に今回の異境巡礼のタイトルを「両毛異境巡礼」とした。これはJR東日本の両毛線に倣ったものである。「両毛」とは、「上毛野国(こうづけのくに 今の群馬県)」と「下毛野国(しもつけのくに 今の栃木県)」からきている。前回の「全国異境巡礼第二弾」で余った18きっぷの二回分を今回使い切る積もり。

 5:50に起床、最近は早めに眠れているお陰で結構睡眠は取れたが、やはり眠い。

 地道に乗り換えを繰り返し、両毛線。

 最初の目的地足利の一つ前の駅、富田駅周辺でこんなモノを見つけた。

 
 山肌に「大小」・・・。何の意味があるんですか?

 足利駅に到着、駅前で見つけた。

 「日本最古の足利学校」・・・。うーん、何かおかしいよね。足利学校は一つしかないからね、日本最古は当たり前なんだよね。それを言うなら「日本最古の学校、足利学校」とか。

徳蔵寺 栃木県足利市

 はじめこの寺に行くつもりは無かったが、何気に足利市のHPを見ていたらこの寺に五百羅漢像があることが判明。しかもありがちな石仏ではなくお堂に納められた木像羅漢だという。あまり期待はできないが、ひょっとしたら名古屋の大龍寺のような迷宮型羅漢堂かもしれない。見ておく必要はあると思い、急遽ここも訪問することにした。羅漢の拝観には予約が必要とのことで、昨日予約を入れた。

 今回、足利で見る物件はそれぞれ離れたところにあるので、徒歩で全てを廻るのはムリだし、疲れる。そこでレンタサイクルを借りて廻ることにした。

 徳蔵寺は思いの外駅から距離があり、しかも道に迷ってしまい予約の時間から30分近く遅刻してしまった。あと30分ほどで法要がはじまるらしい。住職にお詫びして早速大急ぎで羅漢堂の拝観をお願いした。

 これが羅漢堂。このかたち。迷宮型羅漢堂の可能性は殆どなくなった。ある程度予測していたことなのであまり落胆しなかった。よくある雛壇のような展示の仕方だろうと、この時はそう思っていた。しかし、ここの羅漢堂は迷宮型羅漢堂、雛壇型羅漢堂のどちらでも無かった。

 住職はリモコンで羅漢堂のシャッターを開けた。ハイテクだなぁ。

 そして見えたのは・・・

 雛壇でもないし、無論迷宮でもない。どこか違うぞ。この羅漢配置はなんとピラミッド型だった。10段あるそうだ。五百羅漢というが、実際は513体の木像があり、うち500体は羅漢。

 
 そして3体はこの最上段の仏。脇侍が前のめりになっている。釈迦如来と普賢菩薩、文殊菩薩だろうか。住職から説明はなかった。

 そして残り10体は四隅に立っている十大弟子たち。計513体というわけだ。上の写真はピラミッドの正面からみて左面。ちなみに、ノーマル羅漢は高さ20cm程度、スタンディング弟子は高さ40cm程度らしい。

 
 左写真は後ろ面、右写真は右面。

 五百羅漢の見所はその個性。

 まず動物と戯れている羅漢。

 お茶が大好きな羅漢。お茶マニア。

 こちらの二人は語らっている。

 そして、やはり居ましたラーフラ。ここでも腹を引き裂いて胎内の仏、すなわち自らの仏性を見せつけています。今日もラーフラは腹を裂いている。

 尼の羅漢も居ます。

 いろんな羅漢が居ます。下の羅漢は子連れ??腕が取れている羅漢もいます。

 フラッシュを焚かなければ撮影しても構わないとの事なのでばしばし撮りました。なんせデジカメですからある程度の暗さであれば克服できます。フラッシュだと羅漢の塗装が劣化してしまうそうです。

 住職の説明に拠ると、この五百羅漢は日本三大五百羅漢の一つだそうですが・・・。他の二つはというと、鎌倉の建長寺、大分の耶馬渓羅漢寺だそうです。「三大五百羅漢」なんて初めて聞いたけど・・・。Googleで調べてみると、「三大五百羅漢」を謳っているのは全国でここだけ!!勝手に「三大五百羅漢」なるものを作り上げてしまったのだ!!「三大」の他の二つも何か微妙です。目黒の五百羅漢寺が入っていないのはおかしい。だいたい徳蔵寺の羅漢像のどこが「大」なのだろうか。五百羅漢寺の羅漢と比べたらミニミニですよ。ここの住職は五百羅漢寺を知らないとみた。

 その上住職はここの羅漢像の「三不思議」をしゃべり出した。「三」が好きなんだね。

 その一、「五百」というのに、実際は513体あるという点。・・・別に不思議でもないけどね。さっき説明したように羅漢自体はきっかり500体、他の13体は羅漢ではないのだから。513体全て羅漢であれば、不思議かもしれないけど・・・でもそれは不思議というより数え間違いだね。

 その二、腹を裂いている羅漢がある。・・・これって普通じゃない?特に「不思議」の一つに掲げるものでもないけどねぇ。五百羅漢寺に行けばもっと迫力のあるラーフラが見られるよ。住職、一度目黒に行って下さい。

 その三、語らっている羅漢二人。???なんでこれが「不思議」なわけ?

 と、このように何でもないようなことを集めて無理矢理「三不思議」をでっち上げているのです。

 この五百羅漢堂、境内の説明看板に拠れば1813年だそうだ。それ程古くもないなぁ。住職に拠ると長く非公開になっていたそうだけど、自分の代になって公開したそうです。悪態ばかり連ねてきたけど、公開してくれたのは感謝。でもリモコンシャッターはやめて下さい。

 最上段の3仏像の前方に開閉可能な窓があった。

 
 賽銭はこのようなところに入れる。賽銭の取り出し口は下には付いていない。正面に右写真のような扉が付いていた。ここから人が入って集めるのだろうか。賽銭が樋を伝ってここに溜まる仕組みになっていたら格好いいんだけどなぁ。

 以上で羅漢堂の拝観はおしまい。つっこみどころ満載だけど、羅漢堂自体は結構よかった。一目見て終わりの雛壇型羅漢堂よりは小粋。ピラミッド型なんて初めてみました。住職に朱印をお願いして、境内の他の物件をみることにした。

 
 またいい感じの「甘え物件」を見つけました。黒目がないからちょっと気持ちが悪い。

 ・・・ノーコメント。

 本堂はコンクリート造り平屋立て・・・。

 毎年9月の第一日曜日には卓球大会が開かれ、別名「ピンポン寺」と呼ばれる・・・。なんだかなぁ。

 朱印はこちら。

 自転車を出し、この寺を後にした。


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