北向観音参道を北方向へ歩くと黒門。これが安楽寺の総門らしい。崇福山か。なんだか妙な臭いがするぞ…。
しばらく歩くと安楽寺の境内に行き着く。
禅刹っぽい参道と山門。曹洞宗である。
十六羅漢を納めた小さな堂宇と鐘楼。
拝観料100円を箱に入れ、ゲートをくぐると怪しげなお堂が。
経蔵だ。とすればあの物件が入っているに違いない。
やっぱり輪蔵だ。輪蔵考案者の傅大士とその息子たち。驚き気味ですな。残念ながら廻せず。ただの見せ物になってます。内部には京都の満福寺から買った黄檗版一切経が納められているとか。…ん?黄檗?
内部には天蓋が。何に付けるんだろう。天女が描かれていた。
さて、このお寺の大ボスはこの先にある。さらに階段を登っていかねばならない。
国内唯一の八角三重塔です。なんだか幻想的な画ですな。
大ボスの前には開山堂があり、内部に開山禅師の頂相二体が納められていた。「重要な文化財」らしいが、他人なので興味は湧かず。
さあ、やってきました。うーん、素晴らしい。雪が幻想的な雰囲気を増幅させている。「四重塔」のようにみえるが下の屋根は庇であって層ではない。内部には大日如来が安置されているとか。うーん、このお寺は曹洞宗として創建された筈だが…。何故大日如来?
こうして見上げてみるとその特異な構造がよく分かる。相方は「松ぼっくり」と言っていた。
塔が建っている場所よりもっと上から撮った図。
拡大してみた。各層には高欄がついていない。
ほんと特殊な塔でした。八角の塔は中国ではポピュラーだが、日本に現存するのはここだけという。その昔は日本でも作例があったそうだ。
山から下りて本堂を撮影。雪の重みに耐えうる構造の屋根なんでしょうか。こんもりしてます。
額。金字に赤縁。…うーん、なんだか妙だ。このお寺は曹洞宗ということになっているが、言われなければ黄檗宗と勘違いしそうだ。黒門には崇福山とあったし、輪蔵には黄檗版一切経が納められているというし。それに八角塔は中国式だ。そしてさらに宗派を混乱させているのは、塔の内部に安置されている大日如来だろう。何故禅刹に大日如来なのだろう。
古い時代、この地に真言宗のお寺があったとか?荒廃した後に、安楽寺が建てられ、残っていた本尊の大日如来を禅刹である安楽寺本堂に安置するわけにもいかず、八角塔ができた後に内部に安置されたのかもしれない。勝手な想像だけど。
かつてはここ別所温泉には安楽寺、常楽寺、長楽寺の「三楽寺」があったのだという。このうち長楽寺は現存しない。次に向かうのは常楽寺である。北向観音の本坊だ。
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