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師走の洛北・洛西 2007年12月29〜31日

来迎院

らいごういん

京都市東山区泉涌寺山之内町 33

京都市営バス「泉涌寺道」下車徒歩7分

マピオン

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来迎院

来迎院も泉涌寺の塔頭。泉涌寺への道をはずれ、今熊野観音寺方面に向かうと行き着く。

が、かなりの小寺。

拝観料を収めて庭園へ。他の庭園とはちょっと雰囲気が違う…。どちらかといえば、「にわ」のような感じ。季節はずれというわけでもない。寂しい…。一応「含翠庭」という名前が付いている。

大石内蔵助ゆかりの茶室で、「含翠軒」というらしい。

で、これが大石の念持仏、勝軍地蔵だそうで(ただし写真)。一般的な勝軍地蔵は白馬にまたがっているのだが、これは全く違う。このポージングはどちらかといえば毘沙門天と蔵王権現を合わせたような感じ。

ただ、細かく見るとどれとも違う。右手には剣(毘沙門天なら槍)、左手には経典(?)、頭には鍬形の付いた日本式の兜。で、両足はグンダリーニが踏むような台がある。

勝軍地蔵は完全に「勘違い」によって生まれた仏像なので、こんなバリアントもあるということだ。

三宝荒神像。初めて目にした(写真だけど)。これも勝軍地蔵と同様に日本で生まれた仏像。アラミタマに源流があるらしく、インドにおけるヤクシャ(悪鬼)が仏教において「ほとけ」の仲間入りしたように、仏教に取り入られた日本の「神」だそうで。

怖い名前と顔を持つが、座像であり、四本ある腕のどれにも武器を持っていない。仏像というよりは神像のような感じ。

来迎院の説明には「御法神」となっているが、意味が通じないので護法神の誤りだろう。三宝荒神の眷属らしい。基本的にヤクシャの類。インドでは元々悪鬼として扱われていた連中だ。ただ、武器を持たせれば十二神将の一部だと言われても気が付かない。

庭はいまいちだったが、興味深い仏像が見られたので良しとしよう(写真だけど…)。

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