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多摩巡礼 2008年3月29日

安楽寺

あんらくじ

東京都青梅市成木1-583

東青梅駅から徒歩20分

マピオン

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安楽寺

安楽寺の本堂エリアから外れたところにある山門。

奥にあるお堂は閉じられている。軍荼利堂だそうだ。

山門の左右に安置されている像は個性的でなかなか面白かった。表情や造形が粗野であることもそうだが、それよりまったく「対」になっていないのだ。左の像は髷があることから、おそらく仁王像であり(表情はともかく、ポージングに迫力がないが)、ここに安置されるべき像としては適切だろう。

ただ、右の像が問題だ。怒髪天を衝いており、しかもピースという印を結んでいるのである。背後には天部が装備するような後背があり、間違いなく仁王ではない。全くの推測ではあるが、おそらくもともとは他の堂宇に安置されていたものであろう。ただ、天部であったとして、こいつが具体的に何者なのかは分からない。五大力菩薩はどうだろうか。たしかピースの印を結んでいたはずだ。

軍荼利堂は固く閉ざされていたが、隙間があり、内部の様子を窺うことができた。

軍荼利堂というからには、厨子内にはきっとグンダリーニが安置されているのだろう。扉は固く閉ざされている。左右には格子があり、古い密教形式のつくりかと思うが、それにしては上に掲げられている額が場違いな感じがする。神社に献じられた額のような雰囲気がするが…。

文化財工学研究所のサイトに、ここのグンダリーニの画像がある。画像がモノクロだからなのか分からないが、やけに年老いたような印象がある。特に首筋や肩のあたりなどやせこけているような感じだ。表情はよく分からないが、顔にもしわがたくさん彫り込まれている。二十八部衆のヴァスのようだ。ただ単に憤怒で顔をゆがめているだけなのかもしれないが…。

それにしてもグンダリーニが単独で祀られるのは珍しい。

安楽寺周辺は桜の名所のようだった。たくさんの家族連れが見に来ていた。

車を止めたあたりで咲いていたコブシ。右は安楽寺のおそらく正門。ここを抜ければ本堂の真正面に出るが、拝観者は右手のほうから境内へ入る。

これがおそらく安楽寺の山門。地方の農家でよく見られるような長屋門。およそ寺院の山門とは思えない。珍しい。

安楽寺の本堂。書院風、つまり住宅風だ。右は玄関。内部では法事が行われていた。檀家のみが内部にはいることが許されているようだ。

長屋門といい、書院風本堂といいやっぱりたたずまいが豪農の家のような感じがする。

たぶん「愛染院」と書かれている額。しかし本尊は不動明王だ。いろいろ錯綜している。軒下のつくりが面白い。

境内の奥には宝筐印塔が。一層目の白い部分が丸いので、手前の庇が無ければ多宝塔のように見える。しかし二層目は円形ではなく、方形になっているのが興味深い。他に見たことがないかもしれない。二層目の各面には仏画が描かれていた。

石柱(?)の下には何匹もの獅子が固まって支えていた。犬っぽく見えるなあ。可愛いぞ。

他に茅葺き屋根の鐘楼が。塩船観音寺に似たような鐘楼があったな。

境内はこんな感じ。おりしも花粉症の季節であり、気温も高く、杉花粉の飛散量はひどかった。鼻水ずびずび、鼻はぐしゅぐしゅ状態だ…。

さて安楽寺はこれくらいにして立ち去ろう。山門付近の梅としだれ桜を。

帰り際、まんじまるさんが大変なものを見つけていた! 「ドラえもんの涅槃像!」 他の場所にはたれぱんだも。その右に居るのは…誰だ?

何も説明がないが、おそらく東司と思しき建物。天井は傘のようになっていた。

大のほう。もちろんトイレとしては機能していない。が、出たものが伝わるように樋が設置されていた。

これはおそらく殿方の小のほうだ。

次の寺へ向かう前に変な看板を見つけた。鯨井さんが経営していると思うのだが、思いっきりクジラの絵。不敵にほほえんでいるのが怖い。「さあてどんな髪型にしてやろうかな」

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