五百羅漢寺

 玉川大師から東急田園都市線で渋谷駅へ移動、山手線で目黒駅へ、目黒線に乗り換え、不動前で降りる。

 五百羅漢寺に向かう途中、ずっと前から気になっていた蛸薬師を発見

 この蛸薬師、ここ目黒以外でも各地に見られる信仰らしい。

 本堂の内部でお守り、護摩木など各種グッズが売られていたが、中には秋葉三尺坊大権現のお札もあった。300円くらいだったら買ったのに、1000円もしたので買わなかった。例の如く烏天狗の姿で、後ろには燃えさかる火炎、狐に乗っている。狐の4本の脚にはそれぞれ蛇がからみついているというデザイン。何回見ても格好いい。いつかは本山、静岡の秋葉山にいってみたい。

 蛸薬師の付近で子供御輿が通過した。今日はお祭りのようだ。

 五百羅漢寺は、既に去年の12月に訪問しているものの、「目黒区寺院巡り」で簡単な説明をしただけ、しかも携帯のデジカメで撮った劣悪な写真のみだったので、今回再訪した。

 これが入口。山門は・・・無い?!五百「羅漢」寺らしく羅漢像が迎える。

 境内に入る階段の隣に「らかん茶屋」なる喫茶が。この寺、江戸時代には本所、今の江戸川区の辺りにあった。度重なる天災によりこの場所に移転した。かなり近代的なつくりの寺である。拝観料は学生200円。大人300円。良心的な値段である。朱印帳を預けて、内部に入る。

 
 ここのみどころと言えばやはり羅漢堂。羅漢がぎっしりと詰まったコの字型の羅漢堂である。本所に在ったころは迷宮型の羅漢堂だった。その羅漢堂のレプリカが7月に訪れ、内部の撮影に成功した名古屋市千種区の大龍寺である。今ではその面影はない。一方通行ではあるが、単調でおもしろみに欠けるつくりだ。

 これが僕のお気に入り羅漢、ラーフラである。シャカムニの実子である。腹を裂いて自らの仏性を見せつけている。内部にはミニミニ仏像が入っている。

 羅漢像にはそれぞれにスローガンらしいキャプションが添えられていて、羅漢それぞれの性質を紹介している。「ならぬ堪忍、するが堪忍」って。

 
 「くよくよしない」・・・。

 
 パッと見、「緑(みどり)を大切にする」って読んじゃうけど、実は「縁(えん)」なのです。エコロジスト羅漢だと勘違い。

 羅漢堂を出て、奥に進もうとすると左にこんな屋根が現れます。其の気になれば昇れます。屋上には微妙なスタイルの「獏王」像がある。

 もっと奥に行くと本堂があって、内部ではシャカムニ像が中央に居る。以前来たときは説法テープが流れていて、独特の雰囲気で好かったのですが・・・。今回は流れていません。残念。シャカムニは花を持っています。これは拈華微笑釈迦像というそうだ。公案で有名なお話です。この花の名前は金波羅華という。

 
 さっきの羅漢堂にある羅漢像が全てではなく、この本堂にもたくさん敷き詰められている。我々はシャカムニの前に座り、大勢の羅漢に囲まれることになる。

 
 シャカムニの側にもいろいろな仏が並んでいる。

 この像が気に入りました。やせこけてホネが見えています。カーシャパです。拈華微笑のもう一人の登場人物ですな。

 多くの羅漢像に混じってちゃっかり開山の鉄眼禅師がいます。

 本堂の先には聖宝殿があります。ここは様々な展示やお土産品があるところ。

 入口の天井にぶら下がっている魚。これを叩いて時刻を知らせる。

 奥の通路の壁側はちょっとした資料館になっていて、いろいろな浮世絵やら写真やらが展示されていて、この寺の歴史を知ることができる。

 この寺のどこが凄いのかというと、さざえ堂を初めて造ったのがこの寺だということ。また、先ほども書いたとおり、迷宮型羅漢堂があったということ。

 これは北尾重政の描いた「浮絵五百羅漢寺右繞三匝堂之図」。

 これは初代安藤広重が描いた「五百羅漢さざゐ堂」。

 かつて存在した五百羅漢寺のさざえ堂の木版図。

 二代目広重もさざえ堂を描いています。

 広重の「五百羅漢さゞゐ堂」。

 
 これはかつて五百羅漢寺にあった迷宮型羅漢堂のモデル。中央の本殿と左右の羅漢堂がドッキングした形で、参拝者は一方通行で全ての羅漢をみることができるという順路になっていた。太鼓橋やスロープ、階段が鏤められていて、さながら迷路のようだ。しかも、通路を高い壁で仕切ることなく、他の参拝者の動きをわざと観せることによって、空間の広がりを感じさせる仕掛けになっている。また、一般の参拝ルートとは別に、土間のみを回遊する即席ルートもあり、三次元的な広がりも見せる。この驚異の迷宮型羅漢堂とさざえ堂は三代の象先の考案によるもの。凄いぞ象先!!天才です。

 これは本殿に配置された羅漢像の様子。

 この迷宮型羅漢堂は、台風によって壊滅してしまう。この写真は当時の惨状を伝えている。

 極楽・・・。すごいネーミングセンスやね。

 『甦える羅漢たち』という書籍と、『らかんさんのことば』なる小冊子を求める。朱印帳を受け取って寺を出る。


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