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越南漫遊記 2010年5月24~30日

ミトー 昼食

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ミトー 昼食

13:00、乗り場に戻ってレストハウスのようなところで昼食。まずは飲み物ということで、メニューを渡された。

奥さんはBGIというベトナムのビールを。自分はサイゴンビールが飲みたかったが、メニューには書かれていなかったのでハオさんに訊いてみたら、ある、ということなので出してもらった。これでベトナムのビールはほとんど飲み尽くしたかも。

ここの名物エレファントフィッシュのから揚げ。ゾウのような耳があるから、その名前があるらしいが、こう調理されてしまうと耳がどうなっているのか分からなくなる。

白身魚なので、カレイのから揚げのような感じ。ほくほくした身を取り出し、黄色麺とともにライスペーパーに巻いて食べる。

他にイカリングフライやお馴染みのエビ、そして海鮮ソバが出て来た。美味しそうなんだけど、何だか食欲が湧かず箸が進まない。

朝食を食べ過ぎたからなのか、お茶や果物などを試食したからか、それとも旅行も終盤でバテてきたからなのかは分からない。

球のように揚がった餅。それを割ると、中は空洞で底のほうに餅の残りが。変わった食べ物だ。

最後に出て来たピラフのようなご飯とスープ。

店員が器にご飯を盛り、そこにスープをかけた。雑炊のようなものらしい。ただ、もうお腹いっぱいなのでこれを食べることは出来なかった。

これまでほとんど残さず全て美味しく食べていたのだが、雑炊と不思議な煎餅、そして海鮮ソバを残してしまった。ちょっと疲れてきたかな…。

それにお腹がもたれてきた。日本から胃薬を持ってきたのだが、既に尽きていて、結構ピンチ。

昼食を終えて外に出ると、雲行きが怪しくなっていた。ハオさんによると「ひょっとするとスコールがあるかも」とのこと。もう旅程は終えているので、ベトナムのスコールなるものを一度体験してみたい。

ホーチミン市へと戻る。眠いしお腹がもたれているので、ワゴン車の後ろの方に陣取ってしばらく横になっていた。

目を覚ますとホーチミン市まであと少し、というところ。ここで雨が降り始めた。といってもそんなに強いものではなかったが。バイクを止めて、バイク用のカッパを着込む人を発見。「水曜どうでしょう」の「原付~」で見た光景!

ベトナムお馴染みのバイク用カッパ。雨が降り出すとみんなこれを着用するのだ。

歩道橋の下でなぜかバイクが固まっているのだが、ハオさんによると雨宿りらしい。ちなみにベトナムで歩道橋は珍しい。道を渡るにも、大量のバイクを避けなければならず、交通事故も日常茶飯事に起きているらしいから、どんどん歩道橋を造ったほうがいいと思う。…それでもめんどくさがって無理矢理横断するんだろうけど…。

川の向こう側では子ども達が遊んでいた。飛び込んで泳いでいる子もいた。

雨はほどなくしてやんだ。通り雨だったようだ。ただ、あのカッパを着込んで走る姿を見られたのでよかった。

15:05頃、ホーチミン市の中心部に到着。これは昨日訪問したベンタイン市場。市場の前はロータリーになっている。アジアでは珍しいが、ベトナムではフランスの植民地だったせいか、ロータリーをよく見かける。歩行者が横断するのは結構厳しいが。

ホテル近くには、なぜか砲台がサイゴン川に向かって据え付けられていた。一体これはなんだろう…。

15:30頃、ホテルに戻る。胃の調子が戻らないので、胃薬を手に入れることにした。まずはホテルに常備薬があったらそれを譲ってもらおうとした。日本人スタッフに声をかけてみると、胃薬を提供することはできないが、薬局の場所を教えることはできる、とのこと。地図に書いてくれたので、それを頼りに行ってみることに。英語は通じますか? と訊いてみたら、「さぁ…」というリアクション。"stomachache"と言ったら通じますか? と訊いたら「多分…」。何か不安だなぁ…。

とりあえず薬局へ行ってみることに。声をかけてみるとやっぱりほとんど英語は通じなかった…。お腹を押さえてstomachacheと言ってみたら、棚から薬を出してくれたから少しほっとした。でもカプセル。粉薬が欲しかったので、powderと言ってみたが、通じず…。"another medicine"と言って、そこで残っていた持参の胃薬を見せて"like this!"と言ったら、合点がいったようで、別の薬を箱ごと出してくれた。"how much?"と言うとその箱に付いている値札を見せてくれた。よしよし、通じてるぞ。

"3500"と書いてある。20袋ほど入っている箱に付いている値札だ。え? これ全部で3500ドン? 17円? 安すぎ! これが本当に胃薬だとしたらたくさん買って帰りたい。ということで、7000ドンのおつりを期待して10500ドンを出したら、"thank you!"と言って3袋を渡してきた。…あ、一袋3500ドンってことなのね。3つでちょうど10500ってことか。それでも52円だから安いか。

薬屋の隣にはサークルKがあったので入ってみた。ベトナムのコンビニってどうなんだろう。

期待通り冷えた水が定価で売られていた。

LaVieというのは、一般的なミネラルウォーターで4000ドン。20円。日本でもお馴染みのevianはなんと20000ドン。100円。同じ水でも5倍の値段差があるのは、LaVieがただの濾過水でベトナム国産なのに対し、evianは採水している天然水であり、空輸しているからだろう。ベトナムの人は買わないだろうな。だってevian一つで昼飯食べられるんだから

コンビニといっても、日本とは違い、弁当、サンドイッチなどは売られていない。飲料水、ジュース、お菓子、ちょっとした日用品くらいのもの。

ダナン空港のテレビCMで見たomachi。インスタントラーメンだ。

生理用品。真ん中の段にはロリエやソフィがある。上と下の商品は知らないが、おそらくベトナムでは一般的なものなのだろう。価格がどうなっているのかよく見てこなかったが、おそらくロリエやソフィなど、日本の製品のほうが高いのだと思う。

定価で買えるのが嬉しいので、ここで水を二本と、帰りの飛行機の中で食べるためにオレオを買った。オレオは14000ドン。70円。この店で自分も奥さんもあらかたドンを使い果たした。残りは1000ドン、2000ドンなど賽銭レベルの紙幣しかない。空港で都合のいいものがあれば買って使ってしまおう。

店員の女の子三人が店内でインスタントラーメンを食べ始めたのには驚いた。こういうの絶対日本では見られない。

ベトナムのサークルKの袋。24時間営業には驚いたが、夜中に来る人はいるんだろうか。昼間でさえ我々以外に客いなかったし。

さて、問題の薬だ。これが薬局で出された薬。activated attapulgite of mormoironが3g入っているらしい。こんな英語分かるか! oral routeとあるので経口薬であることは確かだが、powder for oral suspensionとあるのが意味不明で、やっぱり胃薬だという確証はない。

とりあえず先ほど問い合わせた日本人スタッフに、これが胃薬かどうかをベトナム人スタッフに問い合わせてもらったが、よく分からないとのこと…。「店員が出したのならそうだと思いますが…」との返答。頼りにならないなぁ…。帰ってきてから気づいたけど、ベトナム人スタッフにベトナム語で「胃薬をください」と書いてもらって、薬局の売り子に見せればよかったんだな。日本人スタッフも気が利かないなぁ。最高級ホテルのスタッフだというのにお粗末だと思う。

また、後で気づいたことだが、『地球の歩き方』に英語の通じる薬局が載っていた。ホテルから少し距離はあるが、最初にこれを見ていればと思った。

…さて、どうするか。この何の薬か分からないモノを飲むか? 胃の調子もなかなか良くならないので、意を決して飲むことにした。袋を破り、中の粉を口に。だいたい日本の市販薬であれば苦みを感じるのだが、なぜか甘みを感じた。これ、やっぱり胃薬じゃないんじゃ…。ともかく水で流し込む。後でハオさんに何の薬か訊いてみよう…。遅いけど。

この時は気が付かなかったが、stir the contents of a sachet into half a glass of waterと書いてあったので、水に溶かして飲むものらしい。だから飲みやすいように甘みがつけられているのだな。日本ではこういう飲み方は一般的じゃない。なお、ipsenとあり、フランスの製薬会社の薬のようだ。

さて、時刻は16:00。夕食の時間まで2時間しかないし、疲れもあるので外出はせず、シャワーを浴びて部屋でゆっくりすることにした。

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