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越南漫遊記 2010年5月24~30日

シルク工場見学、ランタン作り体験



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シルク工場見学、ランタン作り体験

食後はベトナムシルクの生産をしている工場の見学。

この中がシルク工場。唯一日本語ができるという社員の子が案内してくれた。

蚕。たぶん初めて見たかも知れない。

最後にはやっぱりシルク製品などの販売コーナーに連れていかれた。餞別を頂いている部長と次長のためにシルクのネクタイを買った。値段は秘密だが、かなり安かった。でも、モノは良いと思う。

ベトナムの物価が安すぎて、高いものを探すことが本当に難しい。ネクタイは個人の趣味があると思うので、おみやげにするには不適当かと思ったが、餞別を頂いているからには、それなりのものを、と考えるとこれくらいしかない…。とりあえず慎重に選んだ。

さて、なぜか行程に入っているランタン作りの体験。早くホイアンの町並みを見たいので、この時間が勿体ない…。まぁ何事も思い出になるかなと、言われるがままにやってみる。

この骨組みと、貼り合わせる布、そして接着剤が渡される。左に写っているのが、シルク生産工場を案内してくれた子。

結構日本語が上手いので、「日本語はどこで覚えたんですか?」と訊いてみたら、「ダナンのさくら日本語学校です」と言っていた。「さくら日本語学校」というのがあるみたいだ。「ダナンの」と言っていたから、ベトナムの各地にあるのかもしれない。細くてちっちゃいので見た目には中学生くらいに見えるが、23歳だという。笑顔が可愛い子だった。

この子がサイズに合わせて布きれを切ってくれるので、骨に接着剤を塗ってのばし、貼り合わせていく。単純なようだが結構難しい。クィンさんが結構厳しくて何度もダメ出しされてしまった。骨に貼り付けるのではなく、布を横に延ばしながら載せていくと上手くいくらしい。

日陰とはいえ屋外なので暑くて汗がだらだらと出てくる。お茶を出してくれたが、これがまたヌルくて…。ただし一度湧かしているということで、安心ではあるが。ちなみに現地の人も水道水を一度湧かしてから飲んでいるという。水道水をそのまま飲めるというのは、本当に恵まれているということを痛感する。

日本語を話す女の子は奥さんをサポート、どこからともなく現れたおっさんが自分をサポートしてくれた。

作成中、ベトナム青年が現れて椅子に座りだした。クィンさんに接着剤を日本語でどう言うのか訊いていたようで、「セッチャクザイ」と練習していた。"youre studying japanese?"と訊いてみたら、「ハイ!」と言っていた。後から知ったことだが、彼もクィンさんと同じように、日本人旅行客を相手にするガイドさんだったらしい。これからランタン作りを体験する日本人に、覚え立ての日本語「セッチャクザイ」を披露するのだろう。

さて、大変だったが、わりと良いのができたと思う。クィンさんも「良くできたんじゃないですか」とお世辞を言ってくれた。

先ほどのベトナム青年ガイドが奥さんと一緒にランタンを持っているところを写真で撮ってくれた。

黄色が奥さんで、青緑色が自分。昨日、フエでクィンが「黄色は皇帝の色です」と説明していたので、奥さんのランタンを指して「皇帝の色ですよ」とおどけてクィンさんに言ってみたら、自分の青緑色のランタンを「官僚の色です」と言っていた。…あ、そうか。フエの王宮跡の午門の官僚が控える場所の瓦屋根の色は緑色だった。なるほど、ベトナムでは緑は官僚の色なのか…。

あざやかな色の花が咲いていた。

ベトナムではよく花を見かける。

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