室生口大野から長谷寺まではすぐなのだが、長谷寺駅から長谷寺までは距離がある。バス路線にもなっているが、本数が極端に少ないので歩くしかない。2kmくらいかな?

長谷寺駅で降りたのは、ハイキングルックのカップルと自分の3人のみ。彼らも長谷寺目的らしいが、その装備にびびりつつ長谷寺へと向かう。

駅前はすぐに急な下り坂となっているが、住宅が並んでいて、入り組んだ路地が多い。住宅街を抜けると国道だが、さらに進むと宿場町風の門前通り。日陰もなく、かなり厳しい。直射日光を浴びながら1kmほど進むと、今度は登り坂。

長谷寺参拝客相手の店が並ぶ狭い表参道には、車でやってきたとおぼしき観光客でいっぱいになっていた。


門前町を抜けると長谷寺に行き着く。


長谷寺は長谷山の中腹に境内をかまえており、仁王門から本堂までは上写真のように、屋根の付いた階段で連絡している。雨が降ったとしても濡れずに本堂まで行き着くことができる。しかし、400段はきつい…。門前町には人がたくさんいたが、中核の長谷寺には意外に人がいなかった。この階段を見て行く気をなくすのだろうか。

 
仁王門から本堂まで一直線というわけではなく、途中二回ほど折れている。蛇のようにくねりながら本堂へと上っていくのだ。


二回目の方向転換地点には、小さな蔵王堂が。中を覗いてみると、三体のミニ蔵王権現がいつものポーズで安置されていた。残念ながらベールがあるので顔は見られなかった。前段向かって右にはミニミニ役行者が! 前鬼もミニミニ!

 
やっと階段を上り終えた。廻廊の終点には、廻廊に鐘楼がくっついていた。階段もある。本堂はすぐそこだが、歩き疲れた…。見晴らしのいい展望スペースにはベンチとドリンクの自販機があったので一時休憩。寺側も分かっている。


休憩スペースの正面、本堂の背後には、愛染堂が建っていた。

 
愛染堂からは、廻廊と本堂がよく見渡せる。この接続はかっこいい。

 
さて、本堂は掛造り。舞台もある。山岳に造られた典型的な古寺だ。


仁王門と廻廊が見える。

 
本堂内にはどでかい十一面観音像が安置されてあった。内陣にはたくさんの人が並んで座っていて、祈祷の真っ最中。本尊の安置された厨子向かって右側の扉には、いくつかの仏画が。左画像は如来と明王のようだが、暗いし解説もないのでよく分からなかった。右画像は、本堂背後のすきまから覗いて観る仏画。おそらく本尊背後のスペースに掲げられているのだと思う。阿弥陀如来の来迎図か。


本堂を抜けたところには、いくつかの堂宇があるが、いずれも入堂不可。画像は弘法大師御影堂(だったかな…)。


五重塔。紅葉の季節は奇麗になりそうだ。

上ってきた分を降るのも一苦労。帰り道にはさしたる物件もなく、単調だった。

帰りの列車の時刻と、駅〜長谷寺間の徒歩時間を頭に入れていたが、目の前で列車が出発してしまった…。駅前の住宅地域が、行きとは違って上り坂になるのを計算に入れていなかったのだ。

仕方ないので、とりあえず日陰のベンチに陣取り、後のスケジュールを確認する作業を始めた。今日は風があるので、日陰にいれば割と涼しい。次の列車が来るまでの20分の間に汗だくになった体を落ち着かせよう。

とりあえず、予定の室生寺と長谷寺は攻略し終えたので、今後のスケジュールは臨機応変。桜井地区の安倍文殊院も視野には入れておいたが、時刻表などを確認したところ適切な時間に走るバスが無いため、到達不可。レンタサイクルはありそうだが、この暑い中に自転車を漕ぐのは勘弁だ。

吉野にしたって遠く、ロープウェーやらバスやらで乗り換えが必要になり、時間のロスが激しく今から行くのでは効率が悪い。

飛鳥もレンタサイクルが無いと話にならない。レンタサイクルは嫌だなぁ。

…思い切って京都まで行ってみるか。そうだ、未踏の地である城南地区(山城の国の南で「城南」)はどうだろう。いくつかの魅力的な寺が点在しているが、全て行くのは現実的ではないので、一つに絞ろう。アクセスのしやすさ、内容などを比較検討した上で目にとまったのが浄瑠璃寺。奈良からバス一つで行け、歩かなくて済む。気になるのはバスの本数。奈良まで戻るのに結構な時間がかかりそうだが、安倍文殊院行きのバスよりは本数が多い。行って帰ってくるだけで今日の後半は終わりそうだが、この一寺で今回の旅を締めくくってもいいだろう。

やってきた列車に乗って近鉄奈良へと戻る。


次へ 大和路巡礼 トップへ
SEO [PR] カード比較  冷え対策 温泉宿 動画無料レンタルサーバー SEO