さて、興福寺をやっつけたのでいよいよ東大寺。今日最後にして最大のボス。

 
興福寺の境内を出ると、さらに鹿度が高くなった。目を合わせるとこっちに向かってくるし、奈良公園のあちこちにたっている売店(カメラまわりの商品とともに鹿せんべいを扱う)に人が寄れば、条件反射的に群がってくる(鹿せんべいを買ってくれるものと思っている)。


奈良国立博物館を通り過ぎたところで怪しげな建物を発見。何とも形容のしがたい様式だ…。天守閣、寺院建築、キリスト教会、モスクなどのエッセンスをまぜこぜにしてしまったような感じ。すぐ横には塔のようなものも建っていた。実は、奈良に来て一番魅力を感じた建物がこれだ。一体何の建物だろうか。博物館の裏手に隠れるようにして建っていて、公開しているかどうかは微妙な雰囲気。とりあえず措いておき、東大寺へと向かうことにした。

帰宅後調べたところによると、上の建物は博物館の附属機関の仏教美術資料研究センターらしい。仏教美術に関する図書などを収め、研究目的の人を対象に一般公開している。駒込の東洋文庫のようなものだな。ただし開館日は水、金曜日ということで、当日は侵入不可だった。もし平日に奈良に来るようなことがあれば入ってみたい。

ところで、道すがら博物館の催しもののポスターを見たところ、「仏の文様(だったか?)」に関する展示を行っているらしい。仏教空間は意味で満たされている。単なる装飾のようにみえる文様にも、何か意味が隠されているのかもしれないと思うと興味が湧いてきた。しかも今日は利用時間を特別に延長し、19:00頃まで開館しているとか。おそらく、この後の「なら燈火会」と何か関係があるのかもしれない。充分間に合うと思うので、東大寺を全て観た後に博物館に立ち寄ってみることにする。

さて、奈良公園の深部へと侵入。

 
さて、見えてきました。南大門。大きさはともかく、この不思議な構造に驚く。

 
仁王たちは門の内側を向いてたっていた。網がかかっているのが残念。非常にでかいね。おそらく等身大でしょうな。

 
内部も不思議な構造を繰り出している。天井が無く同じパターンが続くので、吸い込まれるような錯覚に陥る。軒下の組み物はなんだか翼のようだ。

南大門をくぐろうとしたとき、右足が攣ってしまった。門の下の段差を跨ごうと足を上げたところピキーンと…。非常に痛い。この後歩いて行けるのか?南大門を通過したところで雨がぱらぱらと降ってきた。空にはまだ青空が見えていたりするので、一時的な雨かとは思うが、不安にはさせる。


南大門前でも、鹿が群がっていた。買い物客はまだ気づいていないようです。

痛みをこらえてずんずん進むと東大寺の総門が見えてきた。やはり人が多い。さて、どうしようか。東大寺は非常に広い。現在既に16:00。廻り方によっては見落としが発生しかねない。効率よくするため、端のほうから攻めよう。まずは戒壇院のほうへ。大仏殿入り口近くのトイレを過ぎると、すっかり人は居なくなる。

戒壇院へはダートの道しかなく、しかも一度下り、もう一度上るという悪路。攣った足ではかなり辛い…。


戒壇院に訪れる人はほとんど居ないと聞いていたが、本当だった。大仏殿前の喧噪と比べると静寂とも言っていい印象がある。

受付の人に「ここは静かですね」と言うと「もう暇でねー」なんてことを言った。「でも大仏殿よりこちらが観たくて東大寺に来たんですよ」と言ったら少し嬉しそうに笑っていた。

ここの四天王は、四体とも獅噛が付いているが、それぞれ微妙に異なり、個性がある。南西に立つ増長天の獅噛は特に迫力がある。それぞれ別の作者が造ったのかもしれない。


北西に立つ広目天。筆の持ち方が絶妙だ。こいつの獅噛だけは何故か歯が付いていない。甘噛み。


北東に立つ多聞天。


南東に立つ持国天。こいつだけ兜を被っている。


四天王像より面白かったのはこの戒壇堂の構造。『法隆寺の謎』ではこれもプラダクシナー・パタであると論じられている。それに従い、右回りに戒壇を廻ってみた。戒壇は三段になっており、無意味とも思えるほどたくさんの階段で繋がっている。『法隆寺の謎』は、先ほど観た頭塔との類似性を指摘している。他にこんな構造のお堂を観たことがないなぁ。


戒壇堂から、戒壇院の総門方向を撮ったもの。落ち着いた空間だ。寺務所の人が言っていたが、先ほど停電があったとか。先ほど聞こえていた遠雷の影響だろうか。いよいよ雨が降りそうで怖いなぁ。

 
総門の上に立つちっこい獅子たちがかわいいので撮ってみた。

戒壇院を出て、近くにある指図堂に行ってみたが、もうお堂を閉じるところだった。靴を脱いで階段を上がろうとしたところ、今度は左足が攣ってしまった…。本当は「痛ーい!!」と叫びたいところだが、無言で叫ぶ。痛みが退いてきたが、すぐに再発しそうなので、指図堂に入っていくのは断念した。堂内の受付の人が何事か?と覗いてきたのでちょっと気まずいし…。

両足とも攣ってしまった。日頃の運動不足が影響しているのだろうか…。学生時代はもっとハードな旅をしていたのに攣るなんてことはしなかったのだが。


かわりに外のびんずる像を撮っておく。怖いよ…。


次へ 大和路巡礼 トップへ
SEO [PR] カード比較  冷え対策 温泉宿 動画無料レンタルサーバー SEO