さて、今日最後の物件となる二月堂エリアへ。閉堂間際ということもあり、人が少なく落ち着いた雰囲気だった。閉堂間際というか、大仏殿で満足して帰る人がほとんどだからなのかもしれない。


二月堂おきまりのショット。鹿が草を喰んでいたり、階段で休んでいるゲルマン系の人たちがいたりと、のんびりしてます。気持ちよく静かに過ごすには絶好のエリア。

中学の修学旅行ではこの地点で眺めるだけで終わらせていたが、今回初めて侵入することになる。


二月堂の懸造りっぷりもいいのだが、この回廊も気になっていたのである。


石段を登って二月堂侵入。懸造りではあるが、舞台は無い。内部には侵入不可だった。外陣・内陣がどのようになっているのかはよく分からず。古い密教形式か? 絶対秘仏が安置されているらしい。

三月堂と四月堂は通称であり、本名を持っているのだが、二月堂に関してはこれが本名のようだ。


大仏殿が見える。気持ちのいい眺めです。そろそろ夕暮れ。これ以降の予定はほとんど無いので、無心になれるひととき。


二月堂の後ろ側に廻ってみた。このショットを見て二月堂だと思うひとはいないだろう。ひんやりしていた。


お堂の周囲には十二支になぞらえた額がかけられていた。上は子。かわいいぞ。

 
さて、気になっていた回廊。この無限に続くような感じがいいね。


回廊から振り返って二月堂を。結構重厚なつくりになっているんだよね。鹿がいい雰囲気出してます。こののんびりした感じが、二月堂を軽やかなイメージにしているような気がする。


こちらは四月堂。二月堂、三月堂と比べるとこぢんまりとしている。内部には十一面観音像が安置されているらしい。拝観を受け付けているのかどうかよく分からず。何か個人的な祈祷をやっている最中のようだった。祈祷が終わったらアプローチしてみようと思っていたのだが、いつの間にか閉堂してしまった。

さて、急いで三月堂へ。そろそろ閉堂する頃だ。何故か三月堂の外観を撮るのを忘れてしまった。二つの堂がドッキングした変わりもののお堂だ。結構アクロバティック。

内部へ侵入。

 
まずは向かって左半分を。手前左から増長天、地蔵菩薩、阿形の金剛力士。その中央奥にぬぼーっと立っているのは帝釈天。最奥の左隅には広目天がいるのだが、奥だし仄冥いのでよく分からず。

ここの四天王はすべての像に獅噛がついているし、ほとんどのパーツが同じなのだが、細かい部分で異同がある。増長天のみスカーフを巻き、兜を被っている。ちょっとオサレさん。

この静かなメンバーの中で、ひとり阿形金剛力士はキアイ充分。怒髪天を衝くというのはまさしくこのことを言うのだろう。なんと髭まで3Dで造られていて、さらに荒っぽさが出ている。

奥の帝釈天は背が高く、ぼーっとした顔をしているので、まさにでくの坊といった風。東寺のとは違ってあまりオトコマエではないね。顔が赤いから、もしかしたら酔ってて眠いのかも。

 
向かって右半分。手前右から持国天、不動明王、吽形金剛力士。中央奥には梵天。最奥右隅には多聞天がいるが、目視は難しい。

帝釈天と梵天は、写真で見ないと見分けがつかない。

壇中央には不空羂索観音と伝日光・月光菩薩。脇侍の二体は本当は梵天・帝釈天だといわれている。

さてこれで今日の予定はすべて終了。ふろくとして奈良国立博物館に向かう。


なんと紙を食べている鹿発見! なんか必死。

奈良の国立博物館は東京と違い、原則として写真撮影は不可だが、書類を提出すれば可能という許可制。一般人である自分も許可がとれるそうだが、いろいろと面倒そうなので申請しなかった。疲れているし、気楽に見ていこうと思う。

期待していた「仏の文様」展はあまり大したことなかった。文様に意味を見いだすのではなく、単にこんなところまで描きこまれているのだよ、というのを伝える展示だった。

通常展のほうはなかなか魅力的だった。ウッチュシュマの画像は、高岡市の瑞龍寺の仏像と同じポーズをとっていた。すなわち、亥神を縛り、槍を持って片足で立っているのだ。これらは「ウッチュシュマが、仏前で脱糞した亥神を縛って叱りつけている」というエピソードを図像化したものだが、仏画まであるということは、全体的に共有されているエピソードのようだ。何かの仏典にあるのだろうか。

浄瑠璃寺の馬頭観音は一番の怒り顔。すさまじい。

五大明王像のうちグンダリーニは、蔵王権現のように左足をはげしく上げている。背中に支えの棒があるわけでもないのに、このバランスは凄い。

室生寺からは十二神将が二体来ていた。辰神は怒髪で激しいが、未神はひょうきんな顔で考え事をしていた。東寺にもこんなの居たし。

毘沙門天の鎧の両胸部分には二つの怒っている顔が付いているという変わり鎧。眷属を表しているのだろうか。

今回最も驚いたのは、伝大黒天立像。「伽藍神の感応使者か?」との説明があったが、いわゆる走り大黒なのだ。その走りっぷりときたら…。まるでストレッチ体操のように足を大きく踏みだしている。リレーのバトンを受け取るかのような手も面白い。

地下のミュージアムショップで、気に入った仏像・仏画のポストカードを買い漁って出た。

そろそろ暗くなってきた。既に「なら燈火会」用の燈籠が道に並べられていた。おっと! 浴衣姿のすごくかわいい子を発見! しかし彼氏持ち…。そりゃ当然だよなぁ。お祭りはこれからのようだったが、一人身には厳しいので、さっさと京都へ戻ることに…。

近鉄特急で京都へ。ライトアップされた東寺五重塔を見ながら京都着。

夕食を買って宿へ。今回初めて泊まる宿。宿代が安かったから仕方ないとは思うが、浴衣ではなくパジャマだったのには驚いた。経営者兼従業員である割と若めの夫婦二人がとても好印象だったので気持ちよく利用できた。宿代のおつりがピン札というのはなんだか嬉しい気持ちになるよね。

さて、宿が京福の三条口駅付近なので、当初はチェックイン後ひとっ風呂浴び、嵐山まで行って保津川のほとりで涼もうと思っていたのだが、それほど気温が下がっていないのと、宿に門限がある(23時と割と早い)のでやめた。

今日は初日にして10以上の物件を廻った。奈良公園周辺はこれでほぼ完全に攻略したといってよい。明日からは割と広い範囲を廻るので今日ほどの数は攻略できそうもないが、さらに「濃く」なりそうなので楽しみだ。明日も早いのでとっとと寝る。


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