野州禅寺小巡礼 2004年8月22日

7年半暮らしたまちを離れ、10月から新たな生活が始まる。これまでもあまり帰省する機会が少なかったが、今後はさらに減るだろう。退学する前に、修論を公表用の論文に書き直すことを担当教官から要請されていたが、これも終わって一段落ついたこともあり、一度帰省することにした。

今年は夏が来るのが早かった。空梅雨だった6月。そしてそのままろくに雨も降らずに猛暑に突入、各地で過去最高気温を記録するほどの権勢を誇っていた太平洋高気圧。しかし8月も末に入ると勢力に翳りが。4日ほどの帰省中は晴れず、大半が雨がち、朝夕は毛布が欲しくなるほど寒くなった。

帰省二日目、栃木県那須郡黒羽町の二つの禅寺を巡ってみることにした。

雲巌寺

小学生の頃まで正月になると、ここ雲巌寺に参拝に来ていた。何故親がこのお寺を初詣の場所に選んだのかはよく分からないが、おぼろげな記憶に拠れば、他にもたくさんの参拝客が来ていたように思う。


山門。なんか違和感がある。子供の時はすごく大きなイメージがあったように思うが…。前に架かる橋もずっと大きかったような気がする。このお寺に来る時はいつも参拝客でいっぱいだったが、他に誰もおらず静か。


山門には「碧巌録提唱」と書いてある。臨済宗のお寺だ。額縁には「神光」とある。二祖慧可の俗名だ。

 
後ろに回ると、怪しげな扉が。もちろん開かないが、中には楼上へと続く階段があった。外の痛み具合と比べるとかなり奇麗なので、補修されているようだ。ということは、定期的に楼上へと登る機会があるということ。ただ、法要などで使うだけで一般には開放されていないとは思う。

 
別角度から。真後ろから見ればアタマでっかちな感じだが、斜からみるとなかなかのプロポーション。

 
本堂。シンプルだ。こんなに小さかったっけ?…子供の眼ってなんでも大きく見えるんだなぁ。


内部も至ってシンプル。釈迦如来が一体のみ。それ以外は何もなし。すがすがしい。

ここ雲巌寺は修行寺らしいが、僧侶の姿は見あたらなかった。境内案内図には他に浴室などが描かれていたが、いくら探しても無かった。


お寺入り口前のバス待合い室の外には、意味不明の看板が。確かに、あなたは危ないと思うよ。「危い(あぶい)」。新機軸だ。


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