雍州秋景 2007年11月3日〜4日

安楽寺


法然院の前に安楽寺に立ち寄っておく。ここは非公開文化財特別公開とは独自に、11/3〜8の土日祝に限り特別公開している。

 
茅葺きの山門。下から見上げると傘を広げたようだ。

 
宝形作りのような本堂の前には、庭園がひろがっている。ダイナミックさはないが、繊細だ。本堂が中心にあって全体としてまとまっている。対称性があって、どちらかといえば西洋的な感じがする。

右画像は、本堂向かって左手にある、水の入っていない池。ということは枯山水? 雨が降ると溜まるという形式か?

本堂には既に拝観客がスタンバっていた。一定の間隔を置いて、本堂内で説明があるらしい。入っていきなり呼ばれたので、急いで本堂内へ。


寺務員の説明によれば、住蓮と安楽が鹿ヶ谷草庵を結んだことに、安楽寺は始まるという。後鳥羽上皇の寵愛を受けていた松虫・鈴虫姉妹が、虚飾にまみれた宮廷生活の息苦しさに嫌気がさし、夜中にここを訪れて出家したのだとか。そのせいで住蓮・安楽は殺され、法然は讃岐、親鸞は越後へと流罪になった。

親鸞が越後に流罪になったのは知っていたが、こんな訳があったのか。浄土真宗が北陸に浸透していくきっかけがこんなところにあったとは。


説明の終わった後、本尊を見にいく。浄土宗ということでやはり阿弥陀如来。

 
脇侍の勢至・観音両菩薩は、なぜか腰をゆるく落とした中腰になっていた。膝が前に出ていておもしろい。

本堂を出て、後ろの方丈へ。

 
方丈には中庭が。坪庭ともいえる規模だ。手前には手水鉢。いいねぇ。

 
中庭を囲む方丈と書院。

 
書院前の庭。もこもこした刈り込みがおもしろい。少し落ち着いた。


書院からのぞく中庭もいい。


杉戸絵。この杉戸のすぐ前には朱印を書く寺務員がいる。お願いしたら快く撮らせてもらった。硯の一部が見えている。

さて、次は法然院。すぐだ。


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