麝香の間の襖絵。何度観てもかわいい。親子が描かれているんだよね。
麝香とはいいつつ、たぶん麝香猫だろう。麝香とはその名の通り、香りを放つ(射)鹿のことなのだが、それと類似する香りを発するほかの動物についても、「麝香」ということがある。
いずれにせよ日本では見られない動物だ。見たこともない動物さえ描きたいというのは、博物的趣味の現れだろう。水墨画でモチーフになることの多い虎も日本では見られない。
方丈の西庭、如心庭。その名の通り、「心」の字の如くの庭ということらしいが、よくわからず。池泉式回遊庭園によくある「心字池」のように、こういうものはよくわからないものだ。
中庭。特に名もない地味な庭だが、落ち着いていて好きだ。まとまっている。
白砂の中に、南禅寺の瓦が。
南禅寺のトイレ(東司)にあった言葉。「放逸」か。
一通り方丈を見て、茶室で抹茶を頂いた。左画像はお茶券。裏返してそこに茶菓子を置く。
きな粉で固めた落雁。落雁は苦手なのだが、きな粉がよく、結構おいしかった。南禅寺オリジナル茶菓子だ。
茶室からは滝の流れる庭が見える。楓もたくさん植えられているが、まだまだ緑。ただ、その代わりに茶室の畳には外のもみじのシルエットが。風流だ。
火頭窓から眺めた方丈の南庭、いわゆる「虎の児渡しの庭」。
先に見えるのは小方丈か? 石畳に生える苔がいい。誰も注目しないが、なかなか粋な空間だ。
白砂の隅には苔で「島」が作ってある。おそらく石畳に生える苔も同様に設計されたものなのだろう。つまり小方丈の入り口前は、通路であり、しかも庭園になっているのだ。今回初めての発見だ。
法堂のすぐ北には、二層の堂宇と経蔵のような堂宇。何の説明もなし。
右の経蔵のような堂宇の入り口は格子になっていて、額にも「景烈祠」とあるように、どうやら祠のようだった。戻ってきて調べたところによれば、この「景烈祠」は本多正信のみたまやということのようだった。
本多正信は家康の重臣ということらしい。「烈」とは彼の功績をいうのだろう。
さて、二層の堂宇は何だろうか。額には「○光」と書いてある。○が読めない…。「敬光」だろうか?
最後に三門を横目にして南禅寺を去る。
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