ゆるゆる房総巡礼 2003年5月17〜18日

 
「汗かき不動」。小振りの石像だが、結構迫力がある。剣は失われている。


この日本寺は幾度もの改宗を経て現在は曹洞宗。禅宗らしくカーシャパの石像もあった。花を持ってにこやかな笑みを浮かべているのは彼しかない。

 
そしてこれは真言宗だったときの名残、大日如来。なぜ兔なのか?大日如来は未申年の護り本尊の筈。


これが奥の院「無漏窟」。この岩の浸食の跡が南房総の特徴だ。去年の9月に訪問した灯籠坂大師付近もこんな感じだった。


三面の像。これは誰でしょう?明王っぽいけど座像だ。大黒天か?

 
これは「維摩窟」。この内部にいるのは勿論維摩。病気でベッドの上に座っているところか?

 
途中隠しキャラ(?)を発見。普通に参道を歩いていては見えないところに羅漢像が配置されていた(緑の中)。


羅漢も洞窟も好きなので日本寺の境内をとても気に入っている。


東海千五百羅漢のエリアを過ぎると大仏。自称「日本一の大仏」らしい。かなりの脱力系だが、今回、大仏の周りに足場が組まれていた。どうやら修復作業中のようだ。石仏だから摩耗しやすいのだろう。手の部分の修復は完了しているようだった。階段が取り付けられた大仏は、全体が多層の建築物のようで面白かった。

ここまで歩きっぱなしだったので飲み物を買って一息いれることにする。少し暑いが爽やかだ。やっぱりこの季節は気持ちがいい。大仏前広場には外国人の団体もいた。日本には他に沢山のA級観光地がある筈なのに敢えてここに来るとはマニアックだなぁ。

 
大仏前広場の下にあるトイレにはウッチュシュマ像があった。やっぱり禅宗。ベルトのバックルが顔だった(右写真)。

さて、どうやって下山しよう。ロープウェーの往復きっぷを買ったのだから、ロープウェーで帰るのが筋、別に悩むことはない筈。悩む理由はロープウェー駅が山頂にあるということ。つまりここから登らなければならないのだ。広大な境内を登ったり下ったり、歩き回って既にへとへと。近くの下山口から降りたいが、そこから出ると駅から遠くなってしまう。・・・仕方ない。ロープウェーで帰ろう。30分かけて登った・・・。

浜金谷駅に到着したが、電車が来るまで45分もある。確か近くに植物園のようなものがあった筈だが・・・。見事に営業停止状態。少し歩くことになるが、フェリー乗り場に行ってみる。近くに物産店などがあって、海産物の干物や果物が売られていた。ビワが6個1200円。はじめビワ狩りをする予定だったが、一人2100円もかかるし予定的にも時間が足りないので断念した。1個200円と果物としては安くないが房総の特産物だし、今が旬。買わずには居られない。

実は保田駅前のニコマートでは長崎産のビワが6個600円で売られていた。ビワは房総の特産物。しかし房総の人は長崎産のビワを食べるらしい。ショッキングな事実だ。房総のビワは産出数が少ないのだろうか。手間もかかるのかもしれない。

せっかくビワの季節に房総にやってきたのだ。値は張るが、房総のビワを食べておきたい。

ビワをぶら下げ駅へ。ちょうどいい時間だ。のどかな雰囲気の駅。電車の到着まであと少しとなったところで、若い団体さんたちがぞろぞろとホームにやってきた。全部で20人位。この時期にサークル旅行か?しかもこの駅から乗る意味が分からない。鋸山では彼らに遭遇しなかったし、他に行くようなところもないぞ。それに全員セブン・イレブンの茶袋(弁当用ビニル袋)を下げているのも謎。これ、夕食?一体何をしに房総に来たのだろう・・・。


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