全国異境巡礼第二弾 2002年7月19日〜27日

21日(日) 三日目

延命山大聖寺大秘殿 蒲郡市

 次に向かったのは延命山大秘殿。ここはとびきり炸裂な物件なので語る事が山とある

 先の無量寺の見学が早く済んだので時間的に余裕があった。三河三谷駅から徒歩で向かったのだが、今日も暑くて歩くとすぐに汗が吹き出る。足も痛くなってきた。時間もお昼近いので、偶然見つけたそば屋でハラを満たしつつ体を冷やし、休憩をとることにした。時間も結構あるし。注文したのはざるそばセット。ざるそばとミニかつ、ご飯。これがとてつもなく美味かった。久しぶりのまともなご飯に満足。

 元気が戻ったところで再び歩き出す。しばし歩いたところで妙なものを発見。遠くの丘の頂点に怪しいものが立っているのである。

 
 僧形の像だ。もしやと思ったが、地図で確認するとやはり、空海。巨大空海が蒲郡市民を見下ろしている。これは期待できます。やったね蒲郡市

 それからまたしばらく歩くとにわかに妖気が立ちこめる。どうやら大秘殿は近いようだ。「父さん、凄い妖気ですよ!」

 看板には「日本一の秘仏寺」とあるが、何が日本一なのかよく分からない

 この寺に来た目的は、爆発、炸裂的な十界めぐり。これだ。

 要するに怪しい仏像、オブジェが鏤められた人工洞窟をめぐっていくというもの。全く僕好みの物件だ

 これがこの寺の外観。っていうか寺に見えない。ドーム状の建物の扉が入口だと思って入って行こうとすると、外で掃き掃除をしていたおばさんに声をかけられる。「あ、入口はここじゃないの」え?ここじゃないの?おばちゃんは急いで受付に入っていって入場料を受け取る。1000円。はっきり言って高いと思ったが、後に相応の値段だと思い知らされることになる。朱印を求めると、やはり住職は居らず、張り付けタイプのものしかないとのこと。客が来て急いで受付に入っていったことからもこの寺(?)にはこのおばさん一人しかいないということを推測できる。十界めぐりを終えるまでに日付をいれておくから、との事で、ゆっくり見てきてねと声を掛けられ内部へと入る。

 入口はドーム状の建物の左の鳥居の奥だった。おばちゃんが中に消えると俄に洞窟の内部から怪しい音楽が流れ出す。どうやら今スイッチを入れたようです。というわけで、僕は今日最初の客です

 
 何故鳥居があるのか分からないが、くぐるといきなり黄金の観音像が迎える。そしてその奥には何故か狸。このカオス感覚は大いに期待できる。わくわくしながら入洞。

 
 地蔵菩薩。別に地蔵菩薩自体におかしいところは無い。おかしいのは周りにある面。何ですかこれ?

 次に現れたは十六羅漢の仏画。これは僕の好きなラーフラ尊者。仏画も凄く奇麗でほれぼれする位ステキなのだが、そのすぐ近くに展示されているものが凄い。またもや面。関係ないじゃん。

 挙げ句の果てにはこういう関係ないオブジェも。ささってます。何ですかこれ。となりの「注意」という看板が危険度をさらに盛り上げているような気がします。

 洞窟物件にありがちな地獄絵図チックなやつ。横柄な態度で座っているのはマヘーシュヴァラ。その隣で人が苦しみもだえながら(?)転がっています。仏像、仏画は凄く奇麗なんだけど、展示のセンスがダメダメで好い

 さぁ、出ました、いきなりテングです。意味不明度はこれからどんどんと上がっていきます。

 この取り合わせは何?埴輪もいるんですけど・・・。

 下に転がっているのは地獄で苦しみもだえる人々なんですが、やっぱり何気にテングが居ます。全然関係ない。

 
 さぁ、この写真の中に仲間はずれがいます、さてどれでしょう?・・・なんで埴輪がいるの?っていうか、とりあえずある物を展示しちゃったって感じ。

 首だけです。もう何が何だか・・・。完全にどうかしてます。

 いい加減に疲れてきます。凄いよ。もう。あきれてモノも言えない。

 この後畳の上に寝ころんで天井の六道図を見上げるという広間に出ますが、そんなことをしたら汗びっしょりのシャツに埃がこびりついてしまうのでやりません。

 広間の奥に入ると巨大な料理の神様の絵が迎える。はっきり言って気味が悪い。あまり見ると気持ちが悪くなるので早々に出る。これが「日本一お料理の神様」らしいが、未だに「日本一」の意味が分からない。取り敢えず「日本一」が大好きな寺らしい事だけは分かった。

 出たところでおばちゃんと再会。おばちゃんはドーム形の広間へと誘う。ここには加持祈祷を行う祭壇めいたものがあって、その奥に「チベットのラマ教の秘仏」がある。

 微妙・・・。思いっきり公開しているので完璧に秘仏ではないのだが、ここは突っ込まない。あまりおばちゃんの機嫌を損ねると色々な事を聞き出せなくなる。突っ込む気力も無かったというのもある。ずっと歩いてきて、洞窟内も暑かったからだ。服も汗で濡れていて気持ちが悪い。少しこの間で休ませて頂く。
 パンフレットの表紙にここで執り行われる仏事?の写真が載っていた。真ん中の人がここの住職だろうか・・・。微妙なポーズ。マスク・・・。

 おばちゃんは「冷たいお茶でもどうぞ」と言ってくれた。どうやらかなりいい人らしい。

 言い忘れたが、洞窟内では音楽が流れていた。怪しげな民族音楽とかであればいいのだが、洞窟のBGMは何故か演歌。それが終わるとこの寺がラジオ番組の取材を受けた時の放送録音が流れ出す。どうなってるの?脳は完全に混乱をきたしている。

 さて、この「チベットのラマ教の仏像」ルームだが、すごーく怪しい。今まで見てきた洞窟内の物件も充分に怪しいのだが、ここはそれを完全にぶっちぎって妖しい。針がふりきれているのだ。ルームの壁いっぱいに怪しげなメッセージを書いた模造紙がところせましと張られていて、書いてある内容もぶっ飛んでいる。あまりきちんと読んでいるとこちらがおかしくなってきそうだ。さて、その内容は、画像サイズがでかいのでクリックして別に表示して下さい。

その1 その2 その3 その4
 ね、やばいでしょ?やばすぎます。いちいち突っ込んでいるとこっちが疲れるので惚けているしかなかった。暑いし。

 おばちゃんが奥で呼んでいるので行く。冷たいものが呑みたくなった。

 おばちゃんが居たのは、円筒状のラウンジ。どうやら外で見たドーム状の建物の中にいるようだ。テーブルとイスがたくさんならんでいて、あたかも喫茶店のよう。カウンターまである。海側にたくさん窓がある。外の景色は凄くいい。おばさんは冷たいお茶と御菓子、扇風機をセッティングしてくれていた。これは凄くありがたい。

 ここでおばさんとかなりの時間話し込むことになる。まず住職の事。住職は法華経のトップになられたとかであまりこの寺には来ないのだそうだ。ホントかよ!

 しかし、やっぱりここは寺なのか。全然寺っぽくない。「寺、ということですけど、本堂はどこにあるんですか?」と聞くと、さっきの「チベットのラマ教の仏像」ルームが本堂らしい・・・。絶句。

 洞窟についても語って呉れた。普通の寺だと人が来ない。そこで洞窟を造ったとか・・・。普通じゃなさ過ぎだよ!

 茨城から来たこと、寺巡りをしていることを話すと、いつものように驚かれた。もうそろそろ慣れてきているけど。ちょっと疲れる。おばさんはこの辺の観光情報を話しはじめた。

 かなり話している。と、ここで僕は気付いた。このおばさんは話相手が欲しかったのだと。そしてこの寺に来る客は殆どいないということを。この寺の職員はこのおばさん一人しかいないのだから、常におばさんは受付に居なくてはならない。それなのに僕相手にとうとうと語っている。よほどヒマだったのだろう。

 まぁ、冷たいお茶は普通においしかったし、扇風機は涼しかったし(冷房はなかった)、窓から見える三河湾は本当に奇麗だったので、全然文句はない。竹島も見えた。というか、凄くお世話になりました。ありがとうございます。寺はとびきり炸裂でアタマがおかしくなりそうだったが、おばさんは非常に親切な方でした。観光ガイドマップも呉れて、滔々と説明しだした。こういうパンフレットみたいなのは大好きなので好かったけど。

 話を聞いていると、このおばさん以外にもここで受付をやっているおばさんがいるようだ。

 帰り際におばさんは、「開運」と書かれた紙を張り付けた水の入ったペットボトルを渡してくれた・・・。いらねー。「開運の水だからね」とのこと。まぁ、話のタネにはなりそうなので貰っておいた。

 帰る途中に記念スタンプを見つけたので、当然捺す

 結局僕が入って、出てくるまで他の客は来なかった。多分僕は今日最初で最後の客なんだろう。どういう経営状態なんですか?普通の寺だと人が来ないから洞窟を造ったって事だけど、洞窟あっても人来てないじゃん。洞窟を造ったことによって人を寄せ付けなくなってるんじゃないの?

 再訪を固く誓っておばさんに別れを告げた。ふー、非常に炸裂した物件だったなぁ。入場料千円は高くなかった。僕みたいな人間にとっては、なんだろうけど。普通の人が入ったら怒りだすだろうなぁ。

 「開運の水」に関しては後に意外な展開を迎えることになる。また後ほど。

 これが貰った朱印。大黒の表情が微妙。それに左に謎の物体・・・。やばすぎる。

 炎天下、延々駅に向かって歩く。


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